日本人観光客にもウケがいい!? カフェと「カブ」のコラボショップ「Cub HOUSE(カブ・ハウス)」が気になる!
タイの「Cub HOUSE(カブ・ハウス)」は、タイの2輪市場で80%近くのシェアを占めるホンダ(A.P. Honda)が展開するライフスタイル型のカフェ&バイクショップです。いったいどのようなショップなのでしょうか? 店長にうかがいました!
バイクのプロとカフェのプロ、共通するのは「ストーリー・テリング」
2018年4月、タイのバンコクに1号店をオープンした「Cub HOUSE(カブ・ハウス)」は、「Culture」「Unique」「Bike」の頭文字に由来します。

見た目はカフェ、ところが通りからウインドウ越しにカスタマイズされた「Super Cub C125(スーパーカブC125)」や「Monkey(モンキー)」が展示され、どうやらただのカフェではなさそうです。いったいどのようなショップなのでしょうか?
カブ・ハウスのオープンから店長を務める、RASSANA CHANSAKUL(ラッサナ・チャンサクル)さんにお話を伺いました。

──こちらの店長になられる以前は何を?
A.P. Hondaで商品開発に携わっていました。
──新しいスタイルのショップということで、お客さんの反応はいかがですか?
オープンしたときは、スタッフみんながビックリするくらいたくさんのお客様がいらっしゃいました。そして商品ひとつひとつに対して質問攻めにあいました。各コーナーで「これはなんですか?」「なんでこれができたのか?」など。その勢いがすごくて、とても印象的でした。いまでも新しいお客様からはいろいろとご質問を受けます。

──来店されるお客さんの目的は、バイクですか? それとも休憩に?
ほとんど休憩ですね。最初はバイク屋さんだとは気づかずに入ってくるようです。もちろん、モンキーやカブを知っている人も多くいらっしゃいます。
──オープンから1年が経ちましたが、店長としては今後、このお店をどのように盛り上げていきたいと考えていますか?
いま考えているのは、バイクを売るスタッフとコーヒーを売るスタッフが、お互いに自分が持つ詳しい商品知識を共有し、お客様からのどのような質問にも対応出来るようにしていきたいです。
バイク担当のスタッフは、もちろんバイクには詳しいものの、コーヒーに関する細かい知識はありません。同様にカフェ担当のスタッフは、バイクの詳しいことは知りません。いずれも専門知識なので両方を習得するのはなかなか難しいかもしれませんが、時間をかけて取り組んでいきたいと思います。

──ラッサナさんはこのショップの店長になることで、かなりコーヒーの勉強はされたのですか?
もともとコーヒーは飲まなかったのですが、いまではメニューひとつひとつのストーリーをご説明することが出来ます。何から出来ているのか、どのようにして作られるのか、そのメニューの意味や味わいなど、なんでもお話することが出来ます。そういった商品ひとつひとつの「story telling(ストーリー・テリング)」が重要だと思っています。
──ホンダのカブやモンキーは、長い歴史を持つ人気のバイクです。その歴史や生い立ちを語り始めると、とくにファンの方々はもう止まりませんし、その話を聞いていると、だんだん自分も欲しくなってきてしまいます。カフェのメニューも同じですね。最後に、日本のバイクファンへメッセージをお願いします。
日本のモンキーやC125のオーナーのみなさま、ここカブ・ハウスにしかないアクセサリーを是非見に来てください。『H2C(エイチ・ツー・シー)』や『BIKERS(バイカーズ)』というタイのブランドで、日本には売っていない、世界でもカブ・ハウスにしかないかっこいいアクセサリーがたくさんあります。

なかでも『VEHICLE TAX PIPE』(H2C製の書類入れ、価格1060バーツ)や『BK REAR PACK』(BIKERS製のリアキャリア、価格5800バーツ)は、実際に来られた日本人のお客様によくご購入いただいています。
逆に、Gクラフトやキタコ、モリワキやクシタニなど、日本のブランドはタイのお客様に人気があります。
そしてもちろん、コーヒーもおススメです! グレイハウンドのおいしいコーヒーを飲みながら、バイクをながめてゆっくり休んでいってください。

お店のとなり(裏)には観光客の人気グルメスポットにもなっている、有名な「SABAIJAI RESTAURANT(サバイジャイ・レストラン)」という鳥のグリル(タイ風の焼き鳥)がおいしいレストランがあります。食後にカブ・ハウスのコーヒーをお楽しみください。
世界初となるカブ・ハウスは、BTS(バンコクの高架鉄道、スカイトレイン)「エカマイ駅」から徒歩800メートルと、アクセスも良いですよ。タイへ来られた際は是非お立ち寄りください。
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カブ・ハウスはオリジナル・ブランドも展開もしています。Tシャツやジャージ、キャップなどのアパレルは「GREYHOUND(グレイハウンド)」とのコラボレーションでセンス良く仕上げられ、6カ月ごとに新商品を展開しているそうです。
店長おススメのここでしか買うことが出来ないアクセサリーはもちろん、カブ・ハウス限定のアパレルなども、お土産として喜ばれることでしょう。営業時間は、カフェが午前8時から午後7時まで、バイクのサービスは午前10時からとなります。
今回訪問した「カブ・ハウス」の住所
85 Soi Sukhumvit 63, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana, Krung Thep Maha Nakhon 10110 Thailand
【了】