意外と知らない自転車のルール!車道は左側通行?逆走もだめ?

「自転車は原則車道」の交通ルールが広まる一方で、車道であればどこを走っても良いという訳ではありません。自転車が車道を走るには決められたルールに従う必要があり、免許を必要としない乗り物であっても交通違反になることもあるのです。

自転車は左側通行が絶対!

 自転車の禁止事項には「傘差し運転の禁止」「スマートフォンの禁止」「両耳イヤホンの禁止」など、ニュースで取り上げられるような交通ルールの認識は高くなりつつあります。しかし自転車対クルマの交通事故では、自転車が「左側通行」を違反したことが原因による交通事故の割合も多くなっているそうで、左側通行の原則の周知徹底がまだまだのようです。

自転車に乗る人は、左側通行の原則の周知徹底する必要があります

 自転車は軽車両扱いとなっているため、車道を走る際は原付バイクと同様に一番左側の車線の左寄りを走行しなければいけません。このルールを知らずに自転車に乗っている人も意外に多く、特に学生の割合が多いようです。バイクやクルマの免許を持っている人であれば、免許を取得する際の知識として左側通行は当たり前のように思われますが、交通ルールの知識が浅く公共機関をメインとしている学生には、馴染みの薄いルールとなるのかもしれません。

 2013年12月に施行された「改正道路交通法」によって「自転車等軽車両が通行できる路側帯は道路の左側部分に設けられた路側帯」に限定されており、これまで双方自由に走行できていた路側帯に関しても左側通行が義務づけられるようになりました。左側通行の車道を右側通行してしまった場合は「通行区分違反」に問われることになり、「3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」が罰則として科せられることになります。

 一方通行の場合も、道路標識に「自転車は除く」といった補助標識がなければ、決められた方向の左側を通行する必要があります。しかし、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者の場合、身体に障害を有する場合は歩道を走行することが許されており、この場合に限っては右側通行が許されています。ただし歩道の中央より車道側を走ることが絶対で、対向してきた自転車がいる場合は歩道の左側を走行することとなっています。

なぜ左側通行をする必要があるの?

 自転車が左側通行しなければいけない理由には事故率の高さが関係しています。警視庁が公開しているデータによると、令和2年上半期の自転車の交通人身事故発生状況では「出会頭」が2,003件、「右折時」432件、「左折時」467件、「すれ違い」98件、「正面衝突」112件と、車両相互の割合が多くを占めています。発生場所では交差点や交差点付近による事故が6割を占めており、左側通行や車道通行のルールを守っていれば防ぐことができた事故も多いそうです。

右側通行が危険な理由は、車などが自転車の存在を認知できない場合が多いからです

 自転車の右側通行がなぜ危険かと言えば、最大の理由は自転車の存在を認知できていないためと言われています。クルマもバイクも左側通行となっているため、多くの運転手はまず右側から確認するのが一般的です。そのため、本線に合流する場合や道路を横切る場合、駐車場から道路に出ようとする場合、多くのシーンで左側の確認は2番目になってしまうのではないでしょうか。まさか左側から自転車が逆走しているとは思わずに車両を発進した結果、衝突事故につながってしまうといった事例が多いようです。

 また、左側通行している自転車であれば、交通の流れに沿っているためミラーにも写り込みやすく、前方を走っている自転車もどちらに曲がろうとしているのかを認識しやすいことになります。これがもし逆走しているとなれば、路上駐車しているクルマの陰からいきなり自転車が現れた場合や、横断歩道を左折する際に巻き込みを注意しながら曲がろうとしたら、正面から自転車がいきなり追突してきたというケースもあり危険でしょう。

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 自転車の右側走行は違反行為となりますが、自転車側からすると後ろからクルマが迫ってくるのが怖いといった意見や、対向してくるクルマが見える方が安心感があるといった意見が多いのも事実です。

 自転車の気持ちも分からないわけではありませんが、右側通行の危険性はデータでも示されているため絶対にしてはいけない危険行為となります。コロナウイルスの影響によって、密になりやすいバスや電車から自転車へシフトしている人も増えているようです。これからは自転車による交通事故が少しでも減るように、交通ルールの知識が浅い人たちへの周知も徹底していかなければいけないのではないでしょうか。

【了】

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