クリスマスが近づくと見かけるサンタライダー!その正体とは?

サンタの乗りものと言えばトナカイがソリを引いてやってくるイメージですが、最近のサンタはかなり進化しています。ハーレーにまたがり集団でやってくる光景はまさに圧巻で、現代版のサンタと言えるのではないでしょうか? 今回は、クリスマスになると現れるサンタライダーの正体について紹介していきたいと思います。

サンタライダーはヒーローだった!

 10年程前からサンタの格好をして集団走行をしているライダーが現れるようになりました。クリスマスイベントの一環としてコスプレをしているだけだろうと思っている人も多いようですが、実はサンタの正体は子供たちのヒーローだったのです。コスプレをして集団走行しているバイクの何がヒーローなのか、それはライダーたちが行っている支援活動が関係しています。

バイクに乗るサンタの正体は子供たちのヒーローだった!

 通称「サンタライダー」と呼ばれる人たちの正体は、児童施設に預けられている子供たちを支援するボランティア団体が主で、毎年クリスマスの季節になると現れるヒーローのような存在です。全国から集まったバイク愛好家たちが「子供たちを喜ばせたい」と、サンタやトナカイに扮して児童施設にお菓子やおもちゃのプレゼントをたずさえて集団で現れます。近年日本でも深刻な問題となっている児童虐待などを無くしたいとの思いからスタートし、年々とサンタライダーの活動に賛同してくれるバイク愛好家も増えているそうです。

 さらに、サンタライダーの活動内容はただプレゼントを配って終わりといったわけではありません。NPO法人オレンジリボン児童虐待防止全国ネットワークのグループの一員でもある「ハーレー・サンタCLUB」では、クリスマスにハーレーに乗ったサンタが児童施設にプレゼントを配りに訪れます。その後、縄跳び、プロレスごっこ、シャボン玉遊びなどで子どもたちと一緒に遊んだり、ポップコーンやケーキ作りにも一緒に体験します。

 また、クリスマスツリーやリース作りなどクリスマスならではのイベントも行い、日が暮れるあたりまで楽しみながら過ごすのです。この他にも児童虐待防止運動の一環として東京や名古屋でハーレーサンタが街中をパレードしていきます。この活動は「オレンジリボン運動」とも呼ばれ、虐待を受けている児童の早期発見、保護の啓蒙活動を目的としたオートバイでの示威運動となっているそうです。

バイクでのコスプレは交通違反?

 エンジン音が響き渡るバイクでの集団走行は、場合によっては迷惑行為と捉えられてもおかしくはありません。クリスマスに合わせサンタやトナカイのコスプレをしているからこそ、見ている側も楽しい気持ちになりますが、なかにはど派手なコスチュームやバイク自体に装飾品を散りばめているサンタライダーの姿も確認できます。こういった少し行き過ぎているようにも思われるコスプレをして公道を走行しても、交通違反にはならないのでしょうか?

サンタライダーの多くは、児童施設に預けられている子供たちを支援するボランティア団体が主です

 結論から言うと、サンタやトナカイのコスプレをしての走行は、道路交通法条は違反に問われることはありません。実際に自治体からの依頼により、警察官が乗るバイクと一緒にサンタライダーがパレードをするといったイベントも実施されています。ただし、バイク用ヘルメットの着用は義務となっており、ヘルメットに直接装飾をすることには問題ありませんが、自作した被り物などは違反になるようなので注意しましょう。

 また、著作権が発生するような有名なキャラクターをまねた場合には、道路交通法ではなく著作権法に触れるケースがあるので注意が必要です。バイクを安全に運転するために適した格好であることが望ましく、極端に大きなサイズの衣装はチェーンやハンドルレバーに絡まったりする危険性があるので控えるべきでしょう。

※ ※ ※

 今年もクリスマスの季節が近づき、サンタライダーが訪れるのを待ち望んでいる子供たちが大勢いるようです。この活動が始まった当時はコスプレをしてツーリングすることに否定的な意見も多かったようですが、サンタライダーが行っている実際の活動内容が知れ渡るにつれ賛同者も増加傾向にあるようです。

 児童施設にはさまざまな事情で両親とはなればなれになってしまった子どもがいて、今も3万人近い児童が施設に預けられているそうです。多くの子どもたちが少しでも笑顔になれる限り、サンタライダーたちの活動はこれからも続いていくことでしょう。

【了】

【画像】クリスマスが近づくと見かけるサンタライダー!(4枚)

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