自転車で日本縦断ギネスチャレンジ中に出会った、ご当地カップ麺!? その3「麺屋はなび 芳醇海老味塩ラーメン」
自転車で日本縦断のギネス世界記録を更新したチームスタッフが、道中で出会ったご当地カップ麺をレポートします。鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで、6日13時間38分で走破した偉業の傍らで、日本の文化ともいえるカップ麺に注目!?
名古屋の名店との共同開発、ファミリーマート限定販売のPB商品
自転車で日本縦断ギネスチャレンジの傍ら、サポートスタッフである自ら(筆者:山本健一)に課したご当地カップ麺を食す旅。今回は名古屋の名店との共同開発で商品化されたファミリーマート限定販売、正確には“ご当地ではない”カップ麺です。
創業12年の『麺屋はなび』限定特別メニューをこれでもか! とカップ麺化。カップ麺って、そんなに引き手数多なのか? と、オノレの常識を疑うのでした。
『麺屋はなび』は名古屋に拠点をおく元祖“台湾まぜそば”の人気店とのこと。日本におけるパイオニアなのか、そもそも台湾まぜそばの祖なのか? とにかく有名店が繰り出す、海老味塩ラーメンです(ん? 台湾まぜそばはどこ?)。
じつは日本縦断のコースに名古屋は入ってないのですが、岡山~姫路~京都と抜ける際に寄ったファミリーマートでからくもゲットした一品なのでご勘弁を……。しかもこれ、関東でも売っていたって……?
しかしながら、これほどまでにテクニカルな味付けを再現するとは、凄い技術だと思いませんか。一体どんな手法を用いているのか皆目検討もつきませんが、封を開けた瞬間に、海老です。
具材にはネギやメンマ、そして大量のむき身の海老。熱湯注いで待つこと5分、長めの時間。フリーズドライから復活させるためにはそれくらいの時間がかかるのです。
そして熱気とともに海老のアロマが部屋中に広がります。これまでのカップ麺すべての風味を帳消しにするような芳醇感。旨味だしすぎ。生前のイキのいい海老たちの姿が目に浮かびます。
添付されている「仕上げの小袋」という調理油を入れると、悪魔に魂を売っても売り切れないほどの罪悪感に苛まれます。これはもう海老好きにはたまらない一品でしょう。酒の肴にも良い感じの味わいです。
まさに『麺屋はなび』の懐の広さ、というかレパートリーの多さを表しています。過去には「海老味味噌風味」 もあったとのこと。食べてみたい……(挑戦はつづく)。
【了】
Writer: 山本健一
サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。