自転車で日本縦断ギネスチャレンジ中に出会った、ご当地カップ麺!? その1「三男坊」

自転車で日本縦断のギネス世界記録を更新したチームスタッフが、道中で出会ったご当地カップ麺をレポートします。鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで、6日13時間38分で走破した偉業の傍らで、日本の文化ともいえるカップ麺に注目!?

ギネス世界記録挑戦の傍らで、ご当地カップ麺を食す!?

 1971年に世界に先駆けて日本で誕生したカップ麺。世界中の腹ペコな人たちのお腹を満たして半世紀が経とうとしています。日本人で知らない人はいないと断言しても良いくらい、もはや文化です。

 その味には次第に地域性も現れ、東日本と西日本では微妙に味を変えている商品もあると言います。また限定品など現地でしか買うことができないご当地カップ麺も登場したり……。

自転車で日本縦断ギネスチャレンジ、見事にギネス世界記録として認められました! その一方で、ご当地カップ麺も……

 そこで、今回は自転車で日本縦断のギネス世界記録に挑戦した“ついで”に、ご当地的なカップ麺を探してみることにしました。サイクルジャーナリストである筆者(山本健一)は2020年8月5日より、友人のサイクリスト・高岡亮寛さんの日本縦断のサポートとして帯同し、リアルタイムレポートを行ないました。

 チャレンジは見事成功し、6日と13時間38分で鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬に到着(8月11日)。この偉業は10月20日、ギネスワールドレコーズに正式記録としてギネス世界記録に認められました。応援していただいた皆様、ありがとうございました!

 さて、日本におけるカップ麺の種類もワールドレコードクラスということで、南は九州から、北は北海道まで、限りある時間の中で探してみました。実際に現地で選んだカップ麺は、高岡さんのショップ『RX BIKE』のスタッフ一同の食レポを交えてご紹介しましょう。

骨のある九州男児の、コク深いこだわりトンコツラーメン

 鹿児島県鹿屋市にある『らーめん三男坊』のとんこつラーメンが、南九州のローソン限定カップ麺として販売されていました。ローソンの“名店シリーズ”ということで、これは期待できます。

旭松食品『三男坊』を現地のローソンで購入。骨のある九州男児のコク深いこだわりトンコツラーメン

 鹿屋市から霧島にかけては湾内の道を走ります。美しい鹿児島湾を左手に眺めながら、広い空のフラットコースが続きます。ときどきアップダウンもありますが、信号も少なく情緒のある道が延々と続いて気持ちが良い。

 当時は気温30度を超える猛暑で、とてもカップ麺を選ぶ気になりませんでしたが、九州限定のカップ麺の味を全国に知らしめるというジャーナリズムの下に記念すべき最初のご当地カップ麺をゲットしました。

 トンコツといえば鹿児島の郷土料理のひとつですから、その中でも選ばれしトンコツの中のトンコツラーメンということで期待大です。

 そのパッケージには「豚ガラ・鶏ガラをベースに香味野菜と椎茸の風味を加えたこだわりスープ」と……。

 さらに期待に胸が膨らみます。かやくは一見してオーソドックスですが、フリーズドライのもやしとネギがほんのり甘い香りを放っています。さらに濃厚なとんこつの風味を繰り出す液体スープ。余すことなくコクを味わうために蓋の上で温めて、旨味の本丸、アブラを流れやすくします。

乾麺の上からまんべんなく熱湯を注いで待ち時間は4分。フリーズドライの野菜達はしっかりと原型を保っていた

 カップ麺に半世紀を費やした日本固有のテクノロジーは、麺に個性を与えました。4分前まで頑なにその姿勢を保っていた麺達は、江戸っ子も裸足で逃げ出す摂氏100度近くの熱湯で、ようやくほぐれます。

 さすが九州男児。茹で上がったばかりの麺とかやくは生まれたてのようにプルプルとしていますが、そこへ無慈悲に濃厚液体スープを流し込むと酸いも甘いも知った大人の雰囲気に早変わり。嗅覚の中枢を刺激するトンコツの香りが食欲をそそります。

ウブな感じのかやくと麺は……濃厚なスープによってイマドキ風に染められる

 スープはとても濃厚です。試食したスタッフ曰く「とにかくスープが絶品」とのこと。「白飯持ってこい」と心が叫びます。結構濃厚なので注ぐお湯の量はぴったりが適量です。ビール呑みたい。むしろ呑んだあとに食べたい……。

 濃厚なスープにわりと強めの麺で食べ応えがあります。ベーシックな部分をしっかりと保ちつつ、次世代を見据えたネオ・トンコツラーメンという感じでした。実店舗の『らーめん三男坊』も数年前に開業したという新進気鋭。なるほど、しっかりカップ麺で再現しているわけですね!

濃厚スープはトンコツらしい力強い香りと、やさしい香りも。鶏ガラとのハーモニー

 鹿屋市といえば、鹿屋体育大学というプロ選手を何人も輩出している強豪自転車競技部が活動しています。自転車に何かと縁深い地域でもありますので、いつかはリアルの三男坊を訪問したいと、鹿児島に思いをはせるのであります(挑戦はつづく)。

【了】

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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