戦国の世を思い浮かべながら食す新東名「長篠設楽原PA」の「PA飯」 バイクで行く高速道路グルメ

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』ではスルーされてしまった「長篠の戦い」を演出した、新東名高速道路「長篠設楽原PA(上り)」で絶品「PA飯」を堪能してきました。

戦国の世を思い浮かべながら食すパワフルメニュー

 新東名高速道路「長篠設楽原(ながしのしたらがはら)PA」は、戦国武将のイメージを強調したフードコートや、お土産、自販機などがあります。よく見ると、あちらこちらに武田の家紋「武田菱」が使われています。デザイン上で使いやすかったのか、それとも武田贔屓なのかわかりませんが「フード味蔵」のメニュー看板にも武田家紋がありました。

うどんも十分おかずになる!? ということが証明された「みそ焼きうどん定食」(860円)。武田信玄が愛したみそうどん(ほうとう)ではないが、ここ長篠で大敗した武田家を思いながら完食

 天正3年(1575年)、時は戦国時代、三河の長篠城を巡って織田信長と徳川家康の連合軍と、武田勝頼が戦った「長篠の戦い」は、奥三河(現在で言う愛知県新城市長篠)で繰り広げられました。

 織田軍の鉄砲隊により武田家が大敗したと伝えられている有名な戦ですが、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』ではスルーされてしまったことで話題となりました。日本人なら誰でも一度は聞いたことがある史実ではないでしょうか。名将でありながら滅亡の道を歩んだ武田勝頼も、いつか大河ドラマの主人公に選ばれて欲しいと思ってみたり……。

 さて、今回オーダーしたのは「みそ焼うどん定食」(860円)です。ほかにも「鉄板ホルモン定食」や「とんてき定食」、「長篠大盛スタミナ丼」などパワフルなメニューが多く、戦の前の腹ごしらえを意識したメニューなのでは? と考えてしまいます。

 出来上がったうどんからは味噌の良い香りが漂います。濃いめのみそ汁の香りとの相乗効果でより食欲をそそります。うどんにご飯、まさに炭水化物×炭水化物でカロリーを気にする方にはオススメしませんが、長旅で疲れたライダーには良いかもしれません。

 お味の方は、みそ味が程よく絡んだ麺がしっかりご飯のおかずになります。香ばしい上に豚肉とキャベツ、ネギも味わいを豊かにしてくれています。武田信玄は味噌鍋うどん、ほうとうを陣中で食していたとも言われていたことを思い出しながら完食しました。

建物自体は低く、戦国時代を意識した作りに。なんとなく暗雲が立ち込めているのは偶然

 ショッピングコーナー「戦国マルシェ」にも古戦場をイメージした商品がたくさんあります。長篠と言えば鉄砲ということで、その名もズバリな「長篠合戦鉄砲玉」という黒豆菓子を購入。戦国の世を思い浮かべながら、ツーリング途中に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

【了】

【画像】新東名「長篠設楽原PA(上り)」のPA飯を見る(12枚)

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