イタリアの老舗自転車ブランド「Wilier」が送るモダンなバイク「Garda DISC」登場 遊びの幅が広がるマルチロード
イタリアの老舗自転車ブランド「Wilier(ウィリエール)」から、2022年モデルとしてモダンなロードバイク「Garda DISC(ガルダ・ディスク)」がリリースされました。
遊びの幅が広がる、マルチロードバイク
イタリアの老舗自転車ブランド「Wilier(ウィリエール)」から、2022年モデルとしてモダンなロードバイク「Garda DISC(ガルダ・ディスク)」がリリースされました。

1906年に誕生した「ウィリエール」は、レーシングバイクのイメージが強く、これまでも多くの栄冠を勝ち取っています。世界情勢などの影響で経営的には数々の困難を経験していますが、現在でも市場で強い存在感を示しています。
上位モデルにはレーシングバイクが鎮座していますが、新登場モデル「ガルダ」はミドルグレードのロードバイクです。上位モデルの性能を受け継ぎつつも、フレーム製作工程の簡素化や、パーツのグレード変更により低価格化を実現しています。
ミドルグレードはレース用としても存在しますが、価格帯で区切られることも多く、コンセプトを“ストレスフリー・ライド”とする「ガルダ」はエンデュランス系(ロングライド)に位置づけられ、レース用とは志向が異なるサイクリストをターゲットにしています。
外観は非常にエレガントで、煩雑になりがちなブレーキや変速ワイヤーをフレームに内蔵しています。そして最大32mm幅のワイドタイヤを装着することも可能なため、シクロクロスタイヤや、(細身の)グラベル走行用のタイヤも受け入れるクリアランスを持ち、未舗装路での走行もある程度許容します。これは遊び方の幅が広がりそうです。

イタリアンブランドらしい美しいグラフィックは、カラーの配色にセンスを感じるもの。カラーバリエーションは「マットブラック/レッド」、「ブラック/ブルー」の2パターン。「ブラック/ブルー」はスポンサーのチームカラーにインスピレーションを得ています。
コンポーネントのグレードは2種類から選択可能、完成車もしくはフレーム・フォークセットでも販売予定。価格(消費税10%込み)は次の通りです。
・完成車/シマノULTEGRA DI2 53万3500円
・完成車/シマノ105 37万4000円
・フレームセット 29万1500円
Writer: 山本健一
サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。