ヤマハの「シグナス グリファス」は野生的な男性向き!?〜『高梨はづきのきおくきろく。』〜

毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』の掲載日です。動物が獲物を捉える瞬間のアグレッシブさをイメージしているヤマハの原付二種スクーター「CYGNUS GRYPHUS(シグナス グリファス)」に試乗するよ。

「シグナス グリファス」のデザインは、野性味が溢れている

 皆さんこんにちは、高梨はづきです!

 これまでヤマハが誇る原付二種スクーターのラインナップに沢山乗らせてもらってきた私なんだけど、今回はバイクのニュース編集長が大きな期待を抱くという「シグナス グリファス」に試乗させてもらうということで…とっても楽しみにしていたのです!

ヤマハの原付二種スクーター「シグナス グリファス」に試乗するよ
ヤマハの原付二種スクーター「シグナス グリファス」に試乗するよ

 さてご対面ということで、こちらのシグナス グリファスは、一見した感じ普段使いに持ってこいな雰囲気が漂っているね。ライト周りは年々ゴツくなっている気がするけど、車格は感じるのに無駄な重さを省いてスタイリッシュなデザインになってると思う。

 今回の試乗車はグレーのカラーにビビットカラーの差し色が入ることによって一気に引き締まった印象。ヤマハのラインナップは街中で映えるカラーリングが施されていて、そういうデザインってとても大事だなって思わされるし、実際におしゃれに見えるから女性目線から見ても好感度がすごく高い。

空冷から水冷エンジンに変更されたことで「CYGNUS GRYPHUS」に名前が変わりました
空冷から水冷エンジンに変更されたことで「CYGNUS GRYPHUS」に名前が変わりました

 さて、今回のシグナス グリファスは何が一番注目かというと、ヤマハの伝統ラインナップといえるシグナスシリーズの後継車ということ。シグナスといえば「X」がモデルとして流通してたんだけど、「グリファス」と名のついたこのニューモデルは”空冷”から”水冷”に仕様変更されたのが大きなポイントとなっていて、一段階ランクアップしているんだって!

 空冷から水冷に変わると何が違うのか。ビギナーのわたしが説明できる範囲で簡単に説明してみようかな(笑)

総排気量124ccの水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ・BLUE COREエンジン搭載
総排気量124ccの水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ・BLUE COREエンジン搭載

 まずエンジンの冷却方式が風か水かの違い。空冷の場合は、エンジンの熱を冷却用のフィン(エンジンの周りに付いている薄い板状の突起)から熱伝導の原理で自然放出してくれるけど、水の場合はエンジン内部に水の通り道があって、エンジンの熱を吸収した水はラジエターを循環して、またエンジンへ。その結果、効率的にエンジン熱を拭い去ってくれるというもの。最近のバイクは水冷式のバイクが主流なんだけど、それは空冷式より、水冷式の方が冷却効果が高いことがわかっているから。

 高性能だからこそコストもかかるし、複雑な構造をしているから初期不良や故障のリスクも考慮しないといけないんだけど、冷却時間が短くなると言うことはバイクへの負担が減ったりエンジンの寿命が伸びるということ。だから、水冷式のほうが優秀なのが分かるよね。シグナス グリファスはそういうバイクなんだって!

足つき性は、シートが肉厚だからかシート高(785mm)が高く感じたよ
足つき性は、シートが肉厚だからかシート高(785mm)が高く感じたよ

 ではさっそく、跨ってみよう!足付きは画像の通り。シートが肉厚だからかシート高が高く感じたよ。足付きの悪いバイクの場合、シートが前に下がってるのを利用して、前の方にお尻をずらしながら足付きが良くなるよう工夫して座るんだけど、そうするとハンドルまでの距離が短くなっちゃうんだよね。そういう意味では、シグナスグリファスは座った状態からのハンドルの位置が近くにあるから、取り回しの時に膝が少し当たりそうな感覚があって不安があったかな。

停止線からの発進も素直に前に進んでくれて、「シグナス グリファス」は扱いやすかったな!
停止線からの発進も素直に前に進んでくれて、「シグナス グリファス」は扱いやすかったな!

 しかし、そんな不安もなんのその。エンジンかけてアクセルを捻ってしまえば素直に発進してくれる優等生。シグナスシリーズの冠は伊達じゃ無い!って感じでとても扱いやすかったな。

 凸凹のある道では多少身体に振動が伝わってきたけど、走行中はハンドルが切りやすく重心が低いお陰か、バランスを崩すような心配は全くなさそう。加速もよく力強く進んでくれたよ。シート高が高い分視界良好で車線変更も怖くないし、周りをよく見て運転できた。ただ走り出しは少し重く感じて、長時間の利用は疲れが出てきそうかな。”ちょっとそこまで”に使う分にはそんなに気にならないのかもしれない。

走行中に液晶メーターを確認するとき、メーターがよく覗き込まなかったんだよね
走行中に液晶メーターを確認するとき、メーターがよく覗き込まなかったんだよね

 そういえば、走行中に液晶メーターを確認するとき気づいたことがあって、私の身長?座高がもしかしたら男性に比べて低いせいなのかもしれないけれど、メーターがよく覗き込まないと見えなかったんだよね。

 特に日中、日差しでクリアが反射して目線を落とすだけじゃよく見えなかったの。多分液晶メーターが少し上向きに付いてるからなんだけど、日が落ちてからは液晶が青く光ってくれるお陰で見えづらいことは無くて、これはもう少し身長のある人だったら解消されるのかなぁ。今度ヤマハさんに検証してもらおう!

私のお気に入りポイントは、ポンッと押すと出てくるタンデムステップ
私のお気に入りポイントは、ポンッと押すと出てくるタンデムステップ

 ちなみに私のお気に入りポイントは、タンデムステップ。ステップをポンッと押すとカチッて音がして出すことができるの。まさに収納上手。収納時は押さないでそっと戻すだけ。そのカチッと音を聞いていたら、昔ボールペンの芯を出す時のカチカチ音が好きで、授業中でも無駄に音を鳴らして注意された事を思い出したよ(笑)

 それからシート下の容量が大きいところもお気に入り。28Lもの容量があるからバックパックくらいなら余裕で入るね!

ちょうどいいサイズ感は、通勤用やちょっとした買い物などには持ってこいだね!
ちょうどいいサイズ感は、通勤用やちょっとした買い物などには持ってこいだね!

 シグナスグリファスの総合感想としては、性能はとても良く出来ていたけど、乗り手は何となく男性向きなのかな?と感じたよ。サイズ感はちょうどいいから、駐輪場に停めても気にならない幅間だし、通勤用やちょっとした買い物などには持ってこいだね!

 シグナス グリファスのデザインテーマが、動物が獲物を捉える瞬間のアグレッシブさをイメージしているらしいんだけど、ヤマハ公式HPのアクセサリーにラインナップされていた風避けパーツ全部つけたら、流氷の天使と呼ばれるあのクリオネっぽいなぁと思っていたわたし。

普段可愛らしい姿のクリオネ、食事の仕方が強烈…余談でした
普段可愛らしい姿のクリオネ、食事の仕方が強烈…余談でした

 余談だけど、クリオネって普段の可愛らしい姿からは想像もつかないような食事をするのね。その食事の仕方が、頭をパックリ割って自分と同じくらいの大きさの餌を丸呑みするような結構エグい捕食方法で…と、「シグナス グリファス」とはあまり関係ない余談でした。気になる人はヤマハのHPからアクセサリーをチェックしてみてね(笑)

 今日はここまで!それではまた次の8がつく日にお会いしましょう!

【画像】ヤマハの原付二種スクーター「シグナス グリファス」を画像で見る(15枚)

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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