肉食動物的なデザインが強烈!ヤマハ「シグナスグリファス」に試乗 『小野木里奈の○○○○○日和』

『小野木里奈の○○○○○日和』は、ヤマハの原付二種スクーター「シグナスグリファス」に試乗します。ワイルドなデザインに変更されたシグナスからは、肉食動物的なイメージを感じます。

派手目な印象の原二スクーター「シグナスグリファス」とは

 皆さんこんにちは!小野木里奈です。今日はヤマハ「シグナスグリファス」の試乗記でございます♪これまで乗ってきたスクーターの中ではちょっと派手目な印象のスクーターですよね。それでは本日もいってみましょう~!

ワイルドな印象のヤマハ「シグナスグリファス」を徹底分析
ワイルドな印象のヤマハ「シグナスグリファス」を徹底分析

 フロントに注目してみると、正面から見た時の顔がイケメン!(笑)

 デザインのコンセプトは『Glaring Predator』といって、動物が獲物を捉える瞬間のアグレッシブさをテーマにしているんだそうです。確かに、ヘッドライトを目だとしたら、少し切長なので可愛らしい草食動物というよりも、ワイルドな肉食動物的な顔のイメージを感じるような… 個人的には正面からみるとメスライオンのような顔に見えてしまいます(笑)

 試乗したカラーは、「ブルーイッシュグレーソリッド4」。全体はグレーで統一されていますが、所々にカラーリングされた鮮やかな朱色がポイント。しかも赤に近い朱色なので、少しの色味でも結構目立っています。今まで乗ったスクーターの中では、あまり見たことなかったデザインです。

シグナスグリファスの色使いは、MTシリーズに踏襲されている?
シグナスグリファスの色使いは、MTシリーズに踏襲されている?

 この色使いは、以前に試乗したヤマハのMT-07やMT-25に似ている気がします。特にホイール部分ですね。数年前まで私の中でヤマハのイメージカラーはブルーだったのですが、最近はこの鮮やかな朱色も連想されるくらいになりました。今、ヤマハさんではこういうカラーリングが推しになってきているのかな?(笑)

 このシグナスも過去の車体と比べると、デザインもカラーリングも含め、形もちょっとスポーティーな雰囲気になったように感じます。

足つき性は、身長160cmの私が跨ると両足のつま先がつく程度です
足つき性は、身長160cmの私が跨ると両足のつま先がつく程度です

 それでは、恒例の足つきチェックでございます!私(=身長160cm)が跨るとこんな感じで、両足つま先立ち。私くらいの身長だと大抵のバイクは両足つま先立ちなので、とりあえず両足がつけば特に問題はないかなと思います。車両の重さは125kgで、実際に車体を見た時はもっと重さがありそうだと予想をしていたので、思っていたよりも軽く取り回しもしやすい!

 フットスペースは私の好きなフラットタイプ。ただ、私の身長でちょうどいいスペース感覚だったので、身長が高めなライダーさんは長い足を折り畳むのにもしかしたら前後のスペースが狭く感じるかもしれません。逆に小柄なライダーさんが乗った時はちょうどよく感じるかと思います。

大型フル液晶メーターは、表示される情報も大きく見やすいです
大型フル液晶メーターは、表示される情報も大きく見やすいです

 メーターを覗くと、液晶パネルが搭載されています。それも大きめなのでとても見やすいですよね。表示される内容も無駄がなく、ごちゃごちゃしていないのがビギナーライダーにとってもわかりやすいです。このようなはっきりした表示もアグレッシブなテーマにはぴったりな気がします!

 走っている時の情報を乗り手が確認しやすい方が車体のコントロールや反応もしやすく、何より獲物も捕まえやすいと思います(笑)

フロントポケットには、USBソケットや500mlのペットボトルも収納可能
フロントポケットには、USBソケットや500mlのペットボトルも収納可能

 また、フロントポケットにはUSBソケットや500mlのペットボトルも収納できる仕様になっています。今ではバイクにスマホホルダーをつけることは珍しくないですし、ナビ必須の私もバイクを持ったら必ず装着したいアイテムです。ただ、GPSでナビを繋げたまま運転していると充電の消費があっという間なんですよね。モバイルバッテリーは持ち歩いていますが、それでも走っている途中で充電がピンチになると、USBソケットは本当にありがたい存在です(笑)

 大容量のモバイルバッテリーはある程度の重さがあるので、逆にそれを持ち歩く必要が無くなって荷物が少なくなるメリットもあります。

シート下トランクのトランクは28リットルあり、荷物が多い時でも安心の収納力です
シート下トランクのトランクは28リットルあり、荷物が多い時でも安心の収納力です

 さらに、収納面では28リットルのシート下トランクが!私は撮影や取材などで荷物が多くなってくるので、たっぷりな収納ができることはとても重要なのです。バイクに乗る時にできるだけ荷物を減らしたくても、なぜか多くなってしまうことってありますよね?そんな時にこれくらいの容量が用意されているのは嬉しいです。

エンジンサウンドは、アグレッシブなスタイリングのわりにはちょっと抑え目
エンジンサウンドは、アグレッシブなスタイリングのわりにはちょっと抑え目

 それでは、エンジンスタートします!音はアグレッシブのわりにはちょっと抑え目。獲物を捕まえるため気づかれないように、やはりうるさすぎない方がいいからでしょうか(笑) すみません、冗談です。

 スクーターにしてはスポーティーな走りをさせてくれるシグナスグリファス。小回りもしやすいのはビギナーライダーにとってありがたいポイントです。ビギナーライダーにはありがちで運転に慣れていないと、Uターンやカーブが大回りになる傾向があります。小回りしやすい性能は大きなメリットかなと感じます。キビキビ動くからこそ、原付二種というのを忘れてしまうくらいです(笑

キビキビと動くシグナスグリファスのブレーキは、カチッと効く印象
キビキビと動くシグナスグリファスのブレーキは、カチッと効く印象

 同様にブレーキも効きやすくキチっと反応します。ただ、全体的にキビキビ動き、減速する感じがあったので、ちょっと独特な感覚がありました。スクーターなのでニーグリップがない分、その反応の良さに乗り手が置いていかれないようにしないとバランスを崩した時に大変かなと思います。原付二種スクーターだからといってパワーがそんなにないと油断はできません(笑)

 どのバイクも特性が様々なのでちゃんと知った上で乗っていく必要があると思います。

独特なデザインと走り心地を味わえるヤマハの原付二種スクーター「シグナスグリファス」
独特なデザインと走り心地を味わえるヤマハの原付二種スクーター「シグナスグリファス」

 最近、乗った原付二種スクーターの中でも、独特なデザインと走り心地。でもビギナーライダーでも扱うことができる小回りや取り回しのよさなども兼ね備えています。これまでのスクーターのイメージから新たな発見があったバイクでした。

小野木里奈YouTubeチャンネル『時速ONOキロメートル』

【画像】ヤマハの原付二種スクーター「シグナスグリファス」の画像を見る(12枚)

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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