ナゼそこに? 市内の半分が山林の福岡県朝倉市にバイク専用練習コースが出現

人口5万人、面積の半分が山林に囲まれた福岡県朝倉市に、バイク専用練習コース「小石原川ダムふれあい公園」が2022年4月24日(日)10時にオープンします。当日は林祐二市長も出席した福岡県警の白バイ先導の開会式が予定されています。

広さ9000平方メートル、西日本屈指の大きさ

 人口5万人、面積の半分が山林に囲まれた福岡県朝倉市に、バイク専用練習コース「小石原川ダムふれあい公園」が2022年4月24日(日)10時にオープンします。バイクに優しい地方自治体が増えていますが、福岡県朝倉市がもともとそうだったわけではありません。開設にこぎつけた「都市建設部 水のまちづくり課」はこう話します。

間もなくオープン予定の「小石原川ダムふれあい公園」。写真上側に新しくできた国道500号が走っている(写真提供/朝倉市)
間もなくオープン予定の「小石原川ダムふれあい公園」。写真上側に新しくできた国道500号が走っている(写真提供/朝倉市)

「担当職員がバイクに乗っていたことは無関係ではありませんが、きっかけは小石原川ダムの完成時に、不要になった土地を朝倉市が買い取ったこと。ライダーに使ってもらうのが良いのではないかと」

 バイク専用練習コース「小石原川ダムふれあい公園」は、国道500号沿いにあります。ダム工事で2021年6月に新たなルートで再開されたばかり。朝倉市は福岡市の都市部から九州縦貫道で約40分の場所にあり、この500号を使って大分県別府市に抜けるなど、地元ツーリングの定番コースの途上に位置します。

「国道500号は、ダム建設中は通行止めだった。それが新しくなり、ツーリングの立ち寄り先にしてもらえたらと、再びライダーが増えることを期待しています」(前同)

S字やクランク、一本橋、段差付のスネーク一本橋、8の字など練習コースを常設(写真提供/朝倉市)
S字やクランク、一本橋、段差付のスネーク一本橋、8の字など練習コースを常設(写真提供/朝倉市)

 専用練習コースは広さ約9000平方メートル、かつてインドアのモトクロスであるスーパークロスが行なわれた東京ドームのグランド1万3000平方メートルと比較すると、いかに広大かがわかります。

 この十分すぎる広さに、S字、クランク、一本橋、段差付きスネーク一本橋、8の字など、おなじみの課題を常設。ペーパーライダーや初級者を対象にした初心者向けと、中級者・上級者向けの2コースを設置しています。休憩ができるベンチも併設されています。この設備は予約なしで利用できます。練習場所に困っているライダーにとっては、まさにうってつけのスポットです。

ライダーに町おこし的活動を期待

 朝倉市は、この設備の利用に大きな期待を寄せています。

「小石原川ダム周辺にふれあい公園」整備中の模様。写真左に広がるのは斜面の崩落を防ぐ擁壁(写真提供/朝倉市)
「小石原川ダム周辺にふれあい公園」整備中の模様。写真左に広がるのは斜面の崩落を防ぐ擁壁(写真提供/朝倉市)

「バイクを対象にした交通公園は、西日本では少ない。福岡県宮若市に1コースを備えた交通公園がありますが、広く九州管内から目指して来てくれるようです。ぜひ朝倉市にも来ていただきたい。少し足を伸ばして地元の原鶴温泉を利用していただき、地元の活性化を狙えないか、とも考えています」

 期待は止まらず、ライダーがツーリングの思い出を綴るSNSの発信力にも期待し、朝倉市の知名度も上げたいと意気込みます。

 利用はライダーの自主管理に任せている部分があり「道具は常備するので、使用後はコース上の砂などをきれいにしてほしい。また、転倒によるオイル漏れなどで緊急的に閉鎖することがあります」(担当者)

 利用開始は2022年4月24日(日)の開会式後の11時。「アスファルトを敷いたばかりなので、雨が降るとまだ水をはじく。当日は利用者のためにも雨が降らないことを願っている」と、ライダー目線です。

教習所でおなじみの課題が設置された、バイク専門の交通公園(写真提供/朝倉市)
教習所でおなじみの課題が設置された、バイク専門の交通公園(写真提供/朝倉市)

■バイク専用練習コース「小石原川ダムふれあい公園」
・利用料=無料
・利用時間=6時から18時(4月から10月)、7時から17時(11月から3月)
・条件=免許保持者に限る。運転できる車両は免許で許されたクラスまで。違法改造車両、ナンバーの無い車両は不可。
※免許取得のための練習はできません

【画像】広大な敷地に現れたバイク専用の交通公園を見る(11枚)

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Writer: 中島みなみ

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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