一体どうすればいい?錆だらけになったガソリンタンクの対処法とは

バイクをしばらく放置していたらガソリンタンクが錆びていたなんて経験はありませんか。そんな、錆びだらけになったガソリンタンクは、自分で直すことはできるのでしょうか。

サビの原因は水分

 ガソリンタンクの内部を確認したら錆びていたという経験はありませんか。バイクのガソリンタンク内部は、一定の条件が揃うとサビが発生。それには年式の新しさはあまり関係ない場合もあります。

 そもそも、タンク内部にサビを発生させる原因は水分。ガソリンタンクはキャップで塞がれていますが、ガソリンが入っていない空間には空気が入っており、その空気が季節の寒暖差によって結露して水滴になり付着するほか、洗車をした際にキャップの隙間から水が侵入するなど、タンク内に水分が入るタイミングは様々あります。

バイクを乗らずに放置しているとタンク内に錆が発生しやすい。
バイクを乗らずに放置しているとタンク内に錆が発生しやすい。

 特に、バイクを半年から1年ほど乗らずに保管しておくと、前述した水分でサビが発生する原因となります。対策としては、バイクを長期保管する際は、タンクをガソリンで満タンにして空気と接する面を減らす方法があります。しかし、給油口付近やタンクの上側部分は、満タンにしてもガソリンと接しにくいため、錆が生じやすい箇所といえるでしょう。

 なお、一度サビが発生すると、ガソリンを入れても取り除くことはできません。錆びたまま放置しておくと、最悪タンクに穴が空くだけでなく、サビがガソリンに混ざり、キャブレターやインジェクション内に入ると、混合器を作る際に不具合が起きる可能性も高まります。つまり、ガソリンタンクのサビを放置しておくと、エンジントラブルになることもあるため、タンク内が錆びた場合はサビを除去する必要があるというわけです。

サビ取り自体は簡単

 では、錆びだらけになったガソリンタンクは、自分で直すことはできるのでしょうか。

タンク内の錆取りは自分で除去することが可能
タンク内の錆取りは自分で除去することが可能

 もちろん、ガソリンタンク内部のサビは、自身で除去することが可能です。ただし、ガソリンタンクをバイクから外すなどの作業が伴うため、知識と工具が必要になります。

 手順そのものはシンプルで、錆取り剤で内部のサビを取り除き、コーティング剤をタンク内面に塗れば作業は完了。

 まずガソリンタンクをバイクから取り外し、残っている燃料をすべて抜き出して別の容器に移します。その後、ガソリンコックやセンサーなどの付属品をすべて取り外し、タンク内部を中性洗剤とぬるま湯で洗いましょう。燃料コックやセンサーの取り付け口は、マスキングテープなどで塞ぐことも忘れてはいけません。

 次に、錆取り剤を投入します。錆取り剤はさまざまな種類がありますが、一般的には3000円から6000円ほどで購入可能です。説明書に規定された量の錆取り剤を入れた後は、ぬるま湯でタンクを満タンまで満たしましょう。

 その後、一定時間が経過するとサビが剥がれるため、錆取り剤を抜き取り、もう一度タンク内部を中性洗剤で洗浄します。

タンクを洗い終わったら完全に乾かすことが重要
タンクを洗い終わったら完全に乾かすことが重要

 この時、タンク内部にサビが残っていれば、再度錆取り剤を使用して、前述の作業を繰り返しましょう。

 サビ取りが完了したら、水気がなくなるまで乾燥させます。乾燥させる際は、ドライヤーなどを使用してタンク内部に風を通すと効率的。冬などの寒い季節におこなうのが効果的です。

 そしてタンクが乾燥したら、コーティング剤を内部に塗布。コーティング剤は塗料の一種であり、こちらも数千円で市販されているため、錆取り剤とコーティング剤を合わせても1万円ぐらいで購入可能です。

 コーティング剤を塗る際は、タンクに錆取り剤を入れる時と同様に、燃料コックの取り付け口などをマスキングで塞ぐのがポイント。この際に、テープで塞ぐだけではコーティング剤が取り付け口に溜まり、硬化して完全に塞がってしまう場合があるため、ゴムや樹脂で簡単な栓を作って取り付け口を塞ぐと良いでしょう。

 また、漏れないように取り付け口を塞いだら、タンク容量に合わせてコーティング剤を規定量給油口から入れます。

 給油口をテープで塞いだら、コーティング剤がタンクの内側全体に広がるように、持ち上げてゆっくりと回しましょう。この時にタンクを振り回したりすると、コーティング剤に気泡が発生して、そのまま硬化する可能性があるため、慎重に作業をおこなうことが重要です。

バイクを長期間放置するならガソリンは満タンにすることがオススメ
バイクを長期間放置するならガソリンは満タンにすることがオススメ

 タンク内部全体にコーティング剤を広げた後は、余って溜まっている塗料を抜き出します。これを放置すると、コーティング剤が硬化してしまうため、余っている場合は必ず抜き取るようにしましょう。

 マスキングや栓で塞いでいたコックの穴から抜き取れますが、注射器やスポイトを使って抜き出すのもおすすめです。コーティング剤が硬化する前には、給油口やタンクの外側に付着していないかをチェックし、付着していたらウェスで拭き取ってください。

 タンク内部のコーティング剤は、2日から3日ほど時間を置けば、自然乾燥で硬化します。ただし、コーティング剤によっては乾燥時間を96時間としている製品もあるため、説明書に記載された乾燥時間をキチンとチェックしてください。

 十分にコーティング剤が乾燥したら、取り外した燃料コックやセンサー、燃料キャップを取り付けて、バイクに装着すれば作業は完了です。

※ ※ ※

 長期間乗らずにバイクを放置すると、ガソリンタンク内部でサビが発生します。サビは錆取り剤で除去できますが、再発防止にはコーティング剤を塗るのが有効。

 しかし、コーティング剤をタンク内部に均等に塗るのは簡単ではないため、不安がある場合は専門店に依頼するのも、選択肢のひとつです。

【画像】放置して錆びたバイクを画像で見る

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