美味しいアジフライを求めて走る旅 『ごはんとおさけ mamma』は逗子の裏路地にある家庭の食卓だった

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。神奈川県逗子市の路地裏にある『ごはんとおさけ mamma』を訪れました。

家庭的な優しい味と落ち着いた雰囲気、リピート決定!

 美味しいアジフライを求めてやってきたのは、神奈川県逗子市の横須賀線「JR逗子駅」近くです。ちょっとした用事を済ませた筆者(増井貴光)ですが、時間を見ると既に昼過ぎ、すっかり空腹です。

横須賀線「JR逗子駅」近くの裏路地にある「ごはんとおさけ mamma」はバイクや自転車も停めやすい
横須賀線「JR逗子駅」近くの裏路地にある「ごはんとおさけ mamma」はバイクや自転車も停めやすい

 駅周辺は、京急「三崎口駅」まで鉄道路線の無い三浦半島西側のバスルートのハブになっているので、食事のできる店も多くあります。以前見つけた、まだ行ったことのない店を目指し、駅前のメインストリートである逗子銀座通りから細い裏路地に入ります。

 愛車のホンダ「CT110」だと、軽自動車がギリギリ通れるような小道も気にせず入れて便利、なんて思ったところで目的の店「ごはんとおさけ mamma(まんま)」に到着です。

 住宅街にある店ですが、駐輪スペースがあるのでバイクや自転車は停められます。中に入ると店主のRISAさんが笑顔で出迎えてくれました。カウンター8席にテーブル8席というコンパクトな店です。

コンパクトな空間の店内。夜はお酒も楽しめる
コンパクトな空間の店内。夜はお酒も楽しめる

 メニューは焼き魚や煮魚をはじめ、牛タンなどの和定食、パスタ、ピザなどの洋定食があります。もちろんオーダーは「アジフライ定食」の一択ですが、「あべどりのからあげ定食」や「なつかしのナポリタン」など他のメニューも魅力的です。

 オープンキッチンの厨房からフライを揚げる音が聞こえて、なんだか料理を待つのが楽しくなってきます。初めて訪れたのに昔から通っているような感覚は、明るく気さくなRISAさんの人柄のおかげでしょうか。

「アジフライ定食」がテーブルにやって来ました。店の雰囲気からカフェ飯を想像していたのですが、立派に定食です。アジフライは普通サイズが2枚、小皿は「さつまいもとゴーヤの煮浸し」と「じゃがいもの煮物」、これは日によって変わるようです。あきたこまちを使ったご飯は普通盛り、漬物とみそ汁がセットです。

「アジフライ定食」(1100円)はアジフライが2枚におかずが2品、ご飯と漬物、みそ汁がセット
「アジフライ定食」(1100円)はアジフライが2枚におかずが2品、ご飯と漬物、みそ汁がセット

 早速、アジフライに箸を入れます。揚げ色は濃いめで荒めのパン粉はサクサクというより気持ち良く歯ごたえがある食感。新鮮な地物のアジは身が厚く締まっていて、脂の乗った素材の味を感じます。小皿はどちらも優しい味付けで、おかわりしたくなったほど。「mamma」という店名通り、お母さんの優しい家庭の味が嬉しいお店でした。

 自転車でツーリング中のお客さんが多いそうですが、ライダーも歓迎してくれそうです。筆者的にはリピート決定です。

 食後に海で一服しようと逗子海岸に向かいます。どうせなら「アジフライを求めて走る旅」の第1回で紹介した「魚平商店」に寄って塩辛を買っていくことにしました。

 到着するとハーレーが停まっています。1台は綺麗なショベル、もう1台は80年ほど前に生産された「WL」です。店主の和田さんも「WLA」に乗っていることから、ビンテージハーレーも集まる弁当屋になっています。

 和田さんが着ている「KERKER RACING」とプリントされたTシャツを見てどこで手に入れたか気になって仕方のない、空冷カワサキばかり乗っていた筆者でした。

逗子に来たので「魚平商店」に寄り道。いつもバイクが集まっている。この日はビンテージハーレー2台という濃いめの光景
逗子に来たので「魚平商店」に寄り道。いつもバイクが集まっている。この日はビンテージハーレー2台という濃いめの光景

 店先に「CT110」を置かせてもらい、砂浜まで歩きます。海の家の撤去作業を見て、夏が終わりつつあるなぁ……と感傷に浸りつつ、塩辛を購入して帰路につきました。

■ごはんとおさけ mamma
所在地:神奈川県逗子市逗子 1-6-10
営業時間:おひるごはん11時~14時30分、よるごはん17時~24時(年中無休)
※営業時間、休日は変更となる場合がります

【画像】「ごはんとおさけ mamma」のアジフライ定食を見る(14枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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