ツーリング好きのバイク乗りは、食事処に詳しい? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.165~

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、ツーリング好きのバイク乗りは食事処に詳しいと言います。どういうことなのでしょうか?

「旅」や「ツーリング」に、美味しい食事は最大の楽しみ

 先日のこと、僕(筆者:木下隆之)はこれまであまり滞在したことのない静岡県三島市へ出張することになった。1泊2日の滞在だ。であれば、せっかくなのでその土地の味で舌を満たしたいと考える。仕事での出張を「旅」として良いのかわからないけれど、旅に食事はつきものであろう。

バイク乗りの友人に教えてもらった「すみの坊」(静岡県三島市)で、うな丼を美味しくいただいた
バイク乗りの友人に教えてもらった「すみの坊」(静岡県三島市)で、うな丼を美味しくいただいた

 ところが、慣れない街なので評判の食事処を知らない。かといって、「食〇ログ」や「ぐる〇び」はイマイチ信用できない。所在地や営業時間は参考にするものの、味や雰囲気はマユツバものだからだ。さあ、どうしよう。

 という悩みを口にしたところ、バイク乗りの友人が最適解を授けてくれた。

「ツーリング好きのバイク乗りに聞いてみたら?」

 そう言うのである。これはけだし名案である。

 友人ライダーが言うところによると、ツーリングの最大の楽しみは「食事」だと言う。だから、たいがいライダーは良い店を知っているというわけだ。

 早朝からどこぞのサーヒスエリアや道の駅に集合して、群れを成して街道を巡る。時計の針が11時を過ぎれば腹が減ってくる。クルマだったら走りながらサンドイッチかおにぎりを頬張ることで空腹を紛らわすこともできるが、ヘルメットを被っていてはそれもままならない。

 そもそも、ツーリングという団体行動の途中で便意をもよおすのも失礼だから、食べ物を口にせず家を出ている。となれば、食事そのものが至福のひと時となるのだ。だからこそ、ツーリングの最大の楽しみは「食事」になるのだ。

「すみの坊」はライダーに寛大な老舗。ヘルメットなどの荷物置き場も用意されていた
「すみの坊」はライダーに寛大な老舗。ヘルメットなどの荷物置き場も用意されていた

 それが証拠に(?)、本サイト『バイクのニュース』でも毎週のように「PA飯」(パーキングエリアやサービスエリアでいただく高速道路グルメ)を紹介しているではないか。

 当初は、なぜライダー向けの媒体でグルメサイト風の記事展開をするのか、その理由を図りかねたが「そういうことだったのか!」と納得。バイク乗りには美味しい食事処が欠かせないのである。

 ツーリング仲間の幹事に三島市で気の利いた食事処を尋ねると、とあるうなぎ屋を紹介してくれた。「すみの坊」がそれ、老舗である。

 聞けば、店の女将がハーレー乗りらしく、ライダーに寛大だというのだ。老舗のうなぎ屋に、ヘルメットの保管場所もある。最近ではツーリングの途中に立ち寄るライダーに人気だという。

 今回はクルマでの出張だったが、「うな丼」を美味しくいただきました。ライダーは食事処に詳しいというのは、どうやら本当らしい。

【画像】ライダーに寛大なうなぎの老舗「すみの坊」を見る(5枚)

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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