「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の10ベストを選出~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.169~
レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の選考委員として、頭を悩ませる日々が続くそうです。まず、上位10台の「10ベスト」を選出しました。
日本バイク・オブ・ザ・イヤー10ベストを選出
「日本バイク・オブ・ザ・イヤー」ならぬ「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、いよいよ11月24日に最終選考の日を迎えようとしている。その年に誕生したモデルが対象で、まず上位10台「10ベスト」が選出される。いわば予選だ。

今年は以下の11台が選ばれた。(同点だったために11台が選出された。得票数は公表されていない)
■スズキ・アルト
■トヨタ・クラウン
■日産エクストレイル
■日産さくら/三菱ekクロスEV
■日産フェアレディZ
■ホンダ・シビック
■マツダCX-60
■BMW・iX
■ヒョンデIONIQ5
■ランドローバー・レンジローバー
■ルノー・アルカナ
今年話題をさらったモデルが目白押しだ。
24日の決戦投票はちょっと複雑だ。選考委員ひとりの持ち点は25点。その25点をこの11台の中の5台に振り分けなければならない。ただし、最も高く評価したモデル一台に10点を配点しなければならない。つまり、残りの15点を4台に配分するというシステムだ。
不肖木下隆之も、選考委員の末席を汚している身、毎年この時期になると頭を悩ませる日々が続く。だって、どのモデルも魅力的だからだ。

5台に配点しなければならない。つまり、残りの6台は0点である。かといって、まったく評価していないわけではなく、この投票システム上、たまたまそうなっただけ・・・なのである。とても心苦しいのである。
こうして媒体でコラムなど綴らせてもらっている立場上、読者の方々の気持ちも気なる。
「キノシタ、あれに0点かよ」
「まさかあれに満点入れているよ」
大賞の配点は全て公表されるから、僕の考えや評価が白日の元に晒されるわけで、となれば、僕の評価も気になるというわけだ。
おそらく「日本バイク・オブ・ザ・イヤー」の選考委員の方々もたいそう悩んでおられよう。だがこっちは僕は選考委員ではなく、一読者だから気が楽だ。
「マジかよ、あんなバイクに加点しているよ・・」
などと選考委員評価を楽しもうと思う。
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。