ほぼ観客席に囲まれたスペインの「サーキット・リカルド・トルモ」をブラ歩き
2022年シーズンMotoGP最終戦の舞台となった、スペインの「サーキット・リカルド・トルモ」は、スタジアム型と言われるサーキットです。観客席側に沿ってぐるりと一周してみました。
観戦しやすいレイアウト、ライダーへのリスペクトを感じる部分も
2022年シーズンMotoGP最終戦の開催地は、スペインの「サーキット・リカルド・トルモ」でした。首都マドリードから約330km東に位置しています。1999年の開業以来、毎年MotoGPが開催されており、2002年からは、新型コロナウイルス感染症の影響でカレンダーの変更を余儀なくされた2020年を除き、シーズン最終戦の舞台となっています。

MotoGPの取材で現地に赴いていた筆者(伊藤英里)は、バレンシア市内近郊にあるバレンシア空港すぐ近くのホテルに滞在していたのですが、ホテルからサーキットの駐車場まで、クルマで30分もあれば着く近さでした。高速道路の出口から、すぐにサーキットの入口につながっていて、こうしたアクセスの良さも魅力のひとつです。
「サーキット・リカルド・トルモ」はスタジアム型のサーキットと言われています。ピットの上、メインストレートが正面に見えるメディアセンターから、コースがほぼ一望できるレイアウトです。もちろん見えにくいところはありますが、全体像を掴むことはできます。
では、実際に観客席からはどう見えるのか? ということで、サーキットをぐるりと一周してみることにしました。出発地点はメインエントランスです。

メインエントランスから入ると、左手にパドックがあり、右手は1コーナー側の観客席へと通じる通路になっています。通路を抜けると広場に出ました。この広場がとにかく大きい! ここではライダーのグッズを販売するショップや飲食店ブースなどが軒を連ねています。

どのライダーが人気なんだろうと周りを歩くお客さんが身に着けるTシャツなどを観察してみると、思ったよりも様々なライダーのTシャツやキャップを身に着けている印象です。

マルク・マルケス、フランセスコ・バニャイア、ファビオ・クアルタラロ……もちろん昨年で引退したバレンティーノ・ロッシのファンも健在でした。ちなみに歩いたのは金曜日、これが土日だったらまた景色が違っていたのかもしれません。

コースをぐるりと囲むように設置されている常設の観客席は、メインストレート側が低く、1コーナーから2コーナーにかけて上りになっており、メインストレートから対面する形の6、7コーナー間あたりが高い位置にあります。

1コーナー側から最終コーナー側まで、様々な場所の観客席に上がってコースを眺めると、もちろんどの観客席からも見えない、見えづらいコース部分はありますが、それでも全体の状況は把握できました。何より完全なブラインドになるところが少ないのは、観客席にいて感じたメリットです。

個人的に一番気に入ったポイントは、最終コーナー付近の観客席です。最終コーナーの走りはもちろん、最終コーナーを立ち上がってメインストレートへ加速していくライダーの後ろ姿まで見ることができるからです。あくまでも個人的な感想なのであしからず。

最終コーナー側まで観客席に沿ってほぼ一周してみると、確かに、野球場のように客席がコースを囲む形になっていることがよくわかります。これまで国内外のサーキットで取材する機会をいただいてきましたが、サーキットとしては珍しい形なのではないでしょうか。

バレンシアGPの3日間の総観客数は17万380人(うち日曜日は9万2166人)と発表されています。日曜日、メディアセンターから観客席を眺めると、こうして歩いた観客席が、多くのファンで埋まっていました。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。












