自転車で事故に遭わないために!! 「後方確認」は基本中のキホン!
近年、自転車の交通ルールや違反については多くの人に知られるようになってきました。それでもなかなか減らない交通事故の背景には、乗る人の技術不足や注意不足もありますが、自分以外の「誰か」が必ず存在する道路を走行する上で、必ず意識したいのが「後方確認」です。
道路での安全な走行に、大事なのは「コミュニケーション」
都内の自転車の事故が減らないことを受け、警視庁は重大事故につながる可能性の高い悪質な違反運転について、厳重な取り締まりを行なう方針を固めました。それに呼応するように、全国でも取り締まりが強化されています。また、メディアやマスコミでも多くの注意喚起がされ、自転車の安全運転に関する意識も高まっています。

しかし、それでも自転車の事故は起きてしまいます。その背景として、もともと自転車の走行が考慮されていない道路事情をはじめ、コロナ禍による自転車利用の増加など様々な要因が考えられますが、そこには自転車だけではなく、道路を利用する人たちの「コミュニケーション」不足もあるでしょう。
自転車に乗っていて事故を起こさない、巻き込まれないために意識すべき「後方確認」について、あらためて紹介します。
バイクやクルマの場合はバックミラーが装備され、運転する上で常に「後方確認」は基本中のキホン、その動作は体に刷り込まれ、もはや無意識のうちに確認することができていると思います。
自転車の場合は最初からバックミラーの装備は無く、自分であとから取り付けない限り、後ろを振り返るようにして目視しなければ「後方確認」ができません。ところが、街中を走る自転車を見てみると、発進時や進路変更の際に、多くの人が「後方確認」をしていないことに気づきます。
道路で「後方確認」せずに動き出したり、方向転換することはとても危険です。後続車や追い抜こうとしている車両と接触して大事故につながる可能性があります。「相手が避けてくれるだろう」とは無責任が過ぎる考えで、相手を巻き込んでしまう危険を回避するには、必ず自分の目で確認する必要があります。
また、後ろを振り返る動作は、後続車に自分の存在をアピールする手段にもなります。例えば後ろから車両が近づいて来た場合、ドライバーは目の前を走る自転車がこちらの存在に気づいているのかどうか分からず、モヤモヤとした不安を感じています。
そんな時に、自転車に乗る人が後ろを振り返ることで、ドライバーに「気づいていますよ」と伝えることができ、コミュニケーションが成立します。お互いが意識し合って不意な動きを抑えることができるのです。
このことから、「後方確認」については、できれば顔全体を相手に向けるテクニックを身につけた方が安心です。顔を軽く動かして目の動きだけで後続車を確認することも可能ですが、それでは相手に自分の意思が伝わらず、コミュニケーションが取れない可能性が高くなります。
振り向いている間に車体がフラついたり、身体を向けた方向に自転車が曲がってしまうという難しさがあるかもしれませんが、そうならないようテクニックを身につけることで格段に安全性が高まるのです。
首から上だけを動かして体が傾かないようしたり、振り返る方向と逆向きの肩を開いてハンドルの意図しない動きを抑えたり、車体を少し反対側に傾けて方向を修正したり、人によって自分に合った体の使い方があるので、安全な場所で真っ直ぐ走りながら、「後方確認」する練習をしてみると良いでしょう。
日常生活の中で、道路を走れば必ず他の車両に乗っている「誰か」がいます。その「誰か」とコミュニケーションを取り、お互いの意思を確かめ合いながら走行することが、円滑で安全な通行に繋がる、ひとつのコツだと言えるでしょう。




