バイクのカスタムはレバーから!内商会の「U-KANAYA レバー」に注目〜小野木里奈の○○○○○日和〜

『小野木里奈の○○○○○日和』は、東京モーターサイクルショーで気になるパーツメーカーさんに突撃取材を行いました。今回は、内商会の「U-KANAYA レバー」についてお話を聞きました。

カスタムの第一歩は、レバーから!

 皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。「バイクをカスタムしたいな」と思っていても、「知識がないのでどの部分から変えていけばいいのかわからない」「カスタムってお金がかかりそう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 そんなカスタム初心者の方にも最初に手が届きやすいパーツが、「レバー」なのです。実は、先日の東京モーターサイクルショーで内商会の「U-KANAYA」のブースに、カラフルなパーツが上品に並んでいるに目を惹かれて立ち寄ってみたら、そこには沢山の「バイクレバー」が並んでいます。

内商会の「U-KANAYA レバー」についてお話を聞きました
内商会の「U-KANAYA レバー」についてお話を聞きました

 今回は、内商会の「U-KANAYA レバー」のブースにて内商会営業部部長の内田修さん(以下、内田さん)と代理店の株式会社ゴーダの大槻洋樹さん(以下、大槻さん)にお話を聞きました。

小野木:「U-KANAYA」のブースには、カラフルなパーツがずらりと並んでいて、美しさに惹かれて立ち寄ってしまいました。
大槻さん:その切り口を狙っていたので、嬉しいですね。バイクのレバーをメインで販売しており、デザインのカスタムだけでなく初心者の方にも操作しやすいレバーの調整機能があるので、握った時に「レバーの距離が遠いな」と悩んでいる方にもおすすめです。

小野木:手の大きさは個人差がありますし、運転する上でレバー操作はとても重要なのでこの機能はありがたいです。
大槻さん:実は、お客様の中では「レバーを変える」という認識がない方がほとんどなんですよ。「バイクを購入した時に既に純正のレバーが付いているのに、何のために変えるの?」という方が多いんです。だからこそ、レバーの調整機能などのメリットを知っていただくためにも、まずは入口として色変えができることをアピールして、その後に機能性のメリットをお伝えしています。

ブースに立ち寄ったきっかけは、カラフルなパーツに目を惹かれた
ブースに立ち寄ったきっかけは、カラフルなパーツに目を惹かれた

小野木:実際に、私自身もブースに立ち寄ったきっかけは、カラフルなパーツに目を惹かれたからです。まさに、私もその1人だったんですね(笑) レバーの調整とはどのようにするのでしょうか?
大槻さん:ブレーキやクラッチを握る位置や手の大きさは人それぞれ違うので、この調整ノブで距離を調整して握りやすい位置に合わせることができます。実は、純正にはない機能なんですよ。調整機能が付くことで操作感が向上するので「なんとなく運転が上手くなった感」も味わうことができます。

小野木:ブレーキとクラッチの両方のレバーを変えることができるのですか?
大槻さん:はい。両方のレバーをセットで変えて、値段は1万3750円からになります。

小野木:もうこの時点ですごいお得感が伝わってきます!(笑) もしかして、スクーターにも取り入れることができるのでしょうか?
大槻さん:もちろん、できますよ!125ccクラスのスクーターでも、レバーの調整機能がつくことでライダーのお客様が乗りやすくなりますし、ドレスアップ効果もあるのでスクーターを乗る方にもおすすめです。

調整機能がついたレバーは、握りやすい位置に合わせることができる
調整機能がついたレバーは、握りやすい位置に合わせることができる

小野木:スクーターは、趣味よりも移動手段として乗っている方が多いと思いますが、せっかくこうしてカスタムできるなら毎日の移動手段も楽しくなりそうです。
大槻さん:デザイン面でも、レバーのカラーラインナップが豊富なので、この中から調整ノブと組み合わせて選ぶことができるんです。艶ありのカラーが最大8色、艶消しのカラーが最大5色あります。ご自身の好きな組み合わせを選ぶことでよりオリジナル感のあるレバーを作ることができます。

小野木:わ~!このようにずらっと並んでいると、眺めるだけでもワクワクしちゃいます!おや、ここに調整ノブだけピンク色と紫色のものがありますが…。
内田さん:こちらはまだ製品化するかどうかは決まっていませんが、お客様からのご要望が多かったので今回は試験的にご用意しました。

ピンク色と紫色の調整ノブは、試作品で要望があれば製品化も
ピンク色と紫色の調整ノブは、試作品で要望があれば製品化も

小野木:ピンク色と紫色もそれぞれ女性に人気が出そうだし、他のカラーとの組み合わせをしても性別関係なく人気なカラーになりそうです!
内田さん:例えば、アニメや漫画が好きな方は、ご自身の推しのキャラクターのイメージカラーがあればそのカラーを選んだり、2人の推しのキャラクターがいるならその2色を「カップリングカラー」として組み合わせてレバーと調整ノブのカラーを選ぶ方もいらっしゃるんですよ。

小野木:私もアニメや漫画が好きなのでその気持ちめちゃくちゃ理解できます!(笑)
大槻さん:とはいえ、最初はどうしてもレバーを無難なモノトーンカラーにして、調整ノブで色味を足す、という方が多いですね。

小野木:そうなんですね。
大槻さん:イベントなどでお客様が私たちスタッフと出会った時に、ちょっと派手なカラーリングを一緒に選んでみたりなど、その過程も楽しんでいただいております。

小野木:ただ買うだけではなく、選ぶまでの時間も一緒に楽しむことができるんですね。
大槻さん:はい。お客様が求めているのは「自分でカラーや仕様を選んで、自分だけのためにスタッフが作ってくれたレバーという特別感」なんです。単にラインナップを数多く揃えるだけでなく、私たちもこのようなイベントへ積極的に参加して、その場でお客様とコミュニケーションをたくさん取ることも大切にしています。

小野木:すごい!カスタムが初めての方も安心できますね。
大槻さん:以前は、完成品を販売していたのですが、それだと「与えられた感」の方が強くなりますよね。それよりも、皆さんのバイクへのこだわりにこちらが合わせるということをしたかったんです。

レバーの形だけでも様々な商品がある
レバーの形だけでも様々な商品がある

小野木:よく見ると、レバーの形だけでも様々な商品があるんですね。
大槻さん:はい。標準的なスタンダードタイプや、レバー部分に穴を開けた「肉抜き加工」タイプもあります。

小野木:「肉抜き加工」という言葉、初めて聞きました!
大槻さん:このように穴を開けることで、レバーのカスタム感をより格好良く表現できるんですよ。機能面でも軽量化のメリットもあります。

小野木:なるほど~!
大槻さん:長さの種類でも、純正と大体同じ長さで設定している「ロング」タイプと、普段、グリップの握り方が人差し指と中指のいずれか2本や1本で握る方向けの「ショート」タイプも販売しています。

ショートタイプは、操作する時にクラッチで指を挟みにくく、クイック感と軽快感を味わうことができる
ショートタイプは、操作する時にクラッチで指を挟みにくく、クイック感と軽快感を味わうことができる

小野木:こんなに短いんですね!
大槻さん:そうなんです。メリットとしては、操作する時に「クラッチで指を挟みにくい」ということと、レバーのクイック感と軽快感を味わうことができます。デメリットとしては、レバーが短くなる分、どうしてもテコの原理として操作が重くなってしまうので、特に大きな排気量のバイクにはあまりおすすめできません。

小野木:長さだけでも操作の感覚に大きな違いが出てくるんですね。
大槻さん:はい。あえて曲がりやすくするための素材を選ぶことや設計もしています。

小野木:え!どうしてわざと曲がりやすくしているんですか?
大槻さん:転倒した時にポキっと折れるのでなく、曲がるようにしておけばレバーを元に戻せる可能性が高くなります。素材に関しては、純正のものは「鋳物(いもの)」というアルミを使っているものがほとんどなんですよ。「鋳物」とは、砂などで作った型にアルミを流して作るものなので、アルミの強度としては弱く、転倒時もポキっと折れやすくなります。
一方、弊社のレバーはアルミの塊から削って作るビレットレバーで、素材自体も粘るものを使用していることと、レバーに「スリット」という細い溝のおかげで、転倒した時も折れにくく、ぐにゃっと曲がりやすく設計しています。万が一の転倒時にレバーが折れにくいことから走行不能になりにくいというメリットもあるんですよ。

転倒した時も折れにくく、ぐにゃっと曲がりやすい素材や設計にしている
転倒した時も折れにくく、ぐにゃっと曲がりやすい素材や設計にしている

小野木:なるほどー!!結果、壊れにくいレバーともいえますね。せっかくお気に入りのレバーを選んだのにすぐに交換、となるとショックなのでこれはありがたいです。
大槻さん:レバーのカスタムパーツをしている他のメーカーさんも多いのですが、その中でも強みとしては、元々弊社は九州の大きいバイク屋さんだったんです。車種適合の圧倒的な多さとスピードが強みなんです。同じ車両で年式が変わると微妙なマイナーチェンジがありますが、それに対してもすぐに対応できることと、常にバイクがお店にあるので何かあるとすぐにその場で確認ができるんですよ。

レバー周りを見れば車種がわかる!

小野木:「購入した後もお付き合いがしやすい」といことは初心者ライダーにとって嬉しいです。
大槻さん:さらに、内田さんはレバー周りを見ただけで車種が大体わかってしまうんです。

小野木:えーーー!!!
大槻さん:なので、わざわざ車両全体の写真を送らなくても、レバー付近のアタッチメントや周りの部分だけの写真だけでわかっちゃうんですよ。凄いですよね(笑)

小野木:凄すぎます!これだけの情報でも、対応力が早いことを十分感じます。
大槻さん:リペアパーツについての販売も対応しています。他店では転倒すると一式買い換えることが多いですが、弊社は一式でなく細かい部品だけの販売もできて、さらにカラーもその時に変更することができるのも魅力だと思います。

小野木:このショップでレバーを一回買うと、ずっと抜け出せない状況になりそうです…(笑) まさに沼りそう(笑)
大槻さん:実際、イベントに参加していると、ブースに来ていただくお客様で「前も付けていたので、新しく納車したバイクにもまた付けたい」という方など、既に購入したことがあるお客様が半分くらいいらっしゃったのには私たちも驚きました。

小野木:すごい!新規のお客様だけでなく、常連のお客様も多いんですね!
大槻さん:さらに、お客様がバイク友達をご紹介していただいたりなど、少しずつ輪が広がり今では圧倒的な人気商品になっています。

レバーについて詳しく説明してくださった内商会営業部部長の内田修さん
レバーについて詳しく説明してくださった内商会営業部部長の内田修さん

小野木:最後に、内商会さんならではのこだわっている思いなどはありますか?
内田さん:僕自身、皆さんがバイクを購入したら一番最初に交換していただきたい部品がレバーなんですよ。一昔前までは「とりあえずマフラー」と言っていたのですが、今は「とりあえずレバー」ということを言わせていただきたいんです。やっぱりレバー好きなんですよね。

小野木:たしかに価格帯も含めて、最初に入りやすいですよね。まだ、専門的な知識が乏しい私でもわかりやすく対応していただいてとても参考になりました。
内田さん:やっぱり私たちは専門的な知識を持っているからこそ、まだ知らない方々に「もっとバイクレバーの魅力を知っていただきたい」という思いで積極的にイベントへ参加をしています。まず最初は見た目からでも「あ、こんなブースがあるんだ」と思って興味を持っていただけることがとても嬉しいですね。

小野木:「バイクを納車して終わり」ではなく、カスタムという楽しさを知っていただく入口としてもここでレバーを選ぶ楽しさを一緒に味わえたら嬉しいですよね。今回は貴重なお時間の中、本当にありがとうございました。

小野木 里奈 Rina Onogi

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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