ガソリンにも夏用と冬用があるってホント!? 噂の真相を徹底調査
バイクに入れるガソリンには夏用と冬用があり、それぞれ成分が違います。一体なにが違うのでしょうか。
ガソリンの成分は夏と冬で違う!
バイクを利用していると、1年を通して給油するガソリンですが、夏用と冬用が存在します。両者には、どのような違いがあるのでしょうか。

結論から言うと夏用と冬用のガソリンでは、「気化のしやすさ」という点が違います。夏用ガソリンは多少気化しにくく、冬用ガソリンは多少気化しやすく作られているのです。その差には、一体どのような理由があるのでしょうか。
ひとつ目の目的は、冬場のエンジン始動性の改善です。寒い時期になると、洗濯物の水分が乾きにくいのと同じようにガソリンも気化しにくくなります。そのため、そのままではエンジンの始動性が悪化してしまうため、成分を調整して気化しやすいよう工夫されています。
そしてふたつ目の目的は、夏場の過剰な気化の防止。ガソリンがタンクからエンジンに行く途中のホース内でガソリンが気化してしまうと、燃料の供給がうまく行かず、アイドリング不良や加速不良の原因になってしまいます。
こうしたアクシデントを防ぐために、夏用は冬用のガソリンに比べて気化しにくくなっているのです。また、気化をしにくくすることで、ガソリンの荷下ろしや給油の際に発生するガソリンの大気中への無駄な放出も削減されるメリットも理由のひとつとなっています。
給油の際にライダーが気をつけなければいけないことはある?
では、夏用と冬用ガソリンを実際に給油する際に、ライダーが気をつけなければいけないことはあるのでしょうか。

エネオスの担当者は次のように話します。
「エネオスのようなガソリンスタンドではガソリンを夏用、冬用と分けて販売していますが、季節に応じてスタンドの方で入れ替えて販売しているので、給油の際にお客様がどちらかを指定する必要はありません。また、寒冷地仕様の規格が細かく定められている軽油と違ってガソリンは、夏用と冬用の差を厳格に気にする必要はありません」
季節によるガソリンの違いにおいて、ライダーは給油する際にわざわざ気をつけなくてもいいようです。なお、エネオス担当者のコメントにもあるように、軽油で走るクルマに乗っている人は注意が必要。
軽油はガソリンと違って寒い日には固まってしまう恐れがあるため、JIS規格によって寒冷地仕様が定められています。軽油が固まってしまうと燃料フィルターなどで目詰まりを起こしてしまい、エンジンがかからなくなってしまいます。
そのため、温暖な地域で入れた軽油で寒冷地に出かけた場合、現地で寒さに強い軽油を継ぎ足すことが必須。軽油は固まってしまう温度に応じて特1号、1号、2号、3号、特3号の五段階に分けられており、寒冷地以外で日常的に使用するものは2号で、-5℃を下回ると目詰まりを起こすと言われています。
寒さに応じて3号や特3号の軽油を使用しましょう。









