愛車がこつ然と姿を消した! 盗まれてしまったバイクはどこへ行くのか?
バイク人気が高い昨今、盗難被害が後を絶ちません。では盗難されたバイクはその後、どうなってしまうのでしょうか。
盗まれたバイクはほとんど見つからない…どこにいった??
バイクを所有するライダーにとって、常につきまとう不安といえば盗難のリスクです。ある朝、バイクに乗ろうとしたら「愛車がこつ然と姿を消している」ということが日本のどこかで毎日のように発生しています。

一度盗まれてしまうと、バイクが手元に戻ってくる確率はきわめて低いそうです。バイクの盗難被害に遭わないためにも、しっかりと対策をしておく必要があります。では、盗まれてしまったバイクは、一体どこへ行ってしまうのでしょうか。

警視庁の犯罪統計によると、令和3年(2021年)のオートバイ盗難届出件数は7569件でした。前年の令和2年が9018件で、5年前の平成28年が2万4304件だったので、バイクの盗難は年々減少している傾向といえます。
こうした背景には、シャッターキーやイモビライザーといった盗難防止の機能が、バイクに装備されるようになってきたことが影響しているようです。このようにバイクの盗難が減っているのは確かですが、完全に根絶されたわけではありません。現在でも1日に20台の割合で、日本ではバイクが盗まれているのが現実なのです。
そして、盗まれたバイクは見つからないことがほとんど。クルマの検挙率が50%前後なのに対し、バイクの検挙率は20%以下と低水準となっています。そのため、バイクが手元に戻ってくる可能性はきわめて低いのが実情です。クルマに比べて車体が小さいバイクは、隠しやすく分解も容易なため、発見されにくいのが検挙率の低さにつながっているといえます。
盗まれたバイクの行き先として、まずイメージするのが海外への輸出です。たしかに以前は日本製のバイクは海外で人気が高く、とくにアジア圏へ密輸する目的でバイクの盗難が横行していました。
しかし現在では、関税と警察が協力して中古車の輸出通関時の審査・検査を強化し、盗難車の不正輸出を水際で防ぐ取り締まりを実施。その結果、平成18年に関税で摘発された盗難バイクの台数は180台でしたが、令和3年には0台にまで減少しています。
しかし、盗難バイクの海外輸出が完全になくなったわけではありません。プロの窃盗グループは、関税や警察の捜査をかいくぐって、盗難したバイクを輸出しているそうです。

その手口はじつに巧妙で、バイクを細かく解体して他の商品と一緒にコンテナに詰めるなどして、輸出先の国で組み立てます。また、窃盗団だけが知っている極秘ルートを使って巧みに密輸しているようです。
とはいえ、関税での摘発数が示すとおり、盗難バイクの不正輸出は確実に減少しています。そのため、「盗まれたバイクは海外へ行っている」と考えるのは早計かもしれません。
そして、盗難されたバイクの行き先として近年主流なのが、インターネットを使った個人売買。その主な販売ルートはネットオークションやフリマアプリで、とくに高値で取り引きされる人気の車種が狙われやすいようです。
本体のまま転売する場合もあれば、分解して中古パーツで売るケースなど販売方法はさまざま。小遣い欲しさの換金目的がほとんどで、スマートフォンひとつあれば簡単に転売できてしまうため、犯行におよぶ若者が増えているようです。
バラバラにして部品として売却されると特定するのは難しくなるため、無事にバイクが手元に戻ってくる可能性はきわめて低いのが現状です。

ほかにも、ただ乗り回す目的でバイクを盗むケースもあります。そのほとんどが、暴走族と呼ばれる人たちや、遊ぶ目的で盗む10代の若者が中心です。盗まれたバイクはガソリンがなくなるまで乗り回したり、飽きた時点で人目のつかない空き地や林などに不法投棄されたりします。
この場合だと、バイクが戻ってくるケースもあるようです。しかし滅茶苦茶な改造がされていたり、スプレーで落書きされているなど、悪戯されていることも少なくありません。まず、綺麗な状態でバイクが帰ってくることは少ないと考えてよいでしょう。
盗難されないためにできる対策はある?
バイクの盗難被害に遭わないためには、一体どのような対策をしていけばよいのでしょうか。

まず、現在のバイクにほぼ備わっているハンドルロックを必ず掛けるようにしましょう。またシャッターキーが装備されている場合もバイクから離れるときは毎回使うようにします。コンビニに寄るときや、ツーリングでトイレに行くときなど、ちょっとした時間でもロックするクセをつけることが大切。窃盗犯はこうした隙を狙ってバイクを盗んでいくので、油断は禁物です。
さらに、定番のワイヤーロックやチェーンロック、U字ロックなどを使うのも効果的。これに加えて、アラーム機能を備えたディスクロックを併用すれば、盗難防止効果を高めることができます。
そしてバイクの存在を隠すことが、盗まれないために何よりも重要です。なぜなら、プロの窃盗団は明るい時間帯にクルマを使って、目当てのバイクを探しているからです。

できれば、外からわからないシャッター付きのガレージに保管するのが有効です。それが無理ならば、バイクカバーや簡易バイクガレージを使って車種を特定できないようにすることが重要。これをやるだけでも、格段に窃盗犯から狙われにくくなります。
また、センサーライトや防犯カメラ、侵入者が入ってきたら音がするようにバイクの周りに砂利を敷き詰めておくなども、盗難抑止の効果が期待できます。しかし、プロの窃盗団にとって壊せない鍵はないと言われています。また、ロックをかけていても、バイクごとトラックなどの荷台に乗せて持ち去っていくそうです。
ただし、時間がかかったり、大きな音が出るなどの対策をすると窃盗グループは嫌がります。「盗むのが面倒くさそう」と思わせることで、窃盗団は盗むのを諦めて狙わなくなるそうです。
大切な愛車を守るためにも、2重3重に盗難対策をおこない防犯アピールをしておくことが、盗まれない一番の秘訣かもしれません。
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盗まれたバイクは、以前は海外輸出がメインでしたが、近年はインターネットを使った個人売買が主流になっているようです。一旦バイクが盗まれてしまうと、戻ってくる確率は検挙率10%台と非常に厳しいものになっています。
窃盗犯に自分の愛車が狙われないためには、バイクの存在を気づかれないように隠すことが重要です。また、いくつかの盗難対策を組み合わせて盗みにくくすると、より高い防犯効果が期待できるでしょう。









