答えられる? ガードレールの端っこの「クルッ」と巻かれた部分の名前
ガードレールの端部分は、ほとんどがクルッと歩道側に巻かれた形状となっています。この丸くなった部分の名前を知っていますか?
ガードレールの端の丸まった部分は「袖ビーム」
バイクで走っていると、至る所で目にするガードレール。そんなガードレールの端部分のほとんどは、クルッと巻かれたような丸く反った形状になっています。
この、ガードレールの端にある丸く巻かれた部分は、「袖ビーム」という名前。舞台袖という言葉があるように、袖という言葉には「構造物の端」という意味があり、ビームは「建築物の梁や桁」という意味で使われる言葉。
ガードレールにおいては、支柱に支えられる横長の板の部分がビームと呼ばれており、その両端イコール袖についている部品という事で、袖ビームと名付けられました。

この、普段あまり気にする機会のない袖ビームですが、歩行者や運転者を保護する上で、非常に重要な役割を担っています。
ちなみに、国土交通省によると、ガードレールの定義は以下の通りです。
「主として進行方向を誤った車両が路外、対向車線または歩道等に逸脱するのを防ぐとともに、車両乗員の傷害および車両の破損を最小限にとどめて、車両を正常な進行方向に復元させることを目的とし、また、歩行者および自転車の転落もしくはみだりな横断を抑制するなどの目的をそなえた施設をいう」
このように「進行方向を誤った車両」が衝突することが想定されているガードレールですが、金属板の鋭利な端が袖ビームで処理されていないと、衝突したバイクやクルマにガードレールが突き刺さってしまう可能性があります。
実際に2009年、岡山で端部が処理されていなかったと見られるガードレールがクルマのヘッドライトから後部にかけて貫通する事故が起こっており、このような痛ましい事故を防ぐためにも、ガードレールを始めとした防護柵の端部を適切に処理しなければならないと、国土交通省が定めたことで袖ビームが普及して行ったようです。

そんな袖ビームですが、取り外しのしやすい形状から、たびたび盗難にあってしまうことがあるようで、2022年には福岡県内で400枚以上の袖ビームが盗難されており、被害額は100万円以上にのぼるとされています。事故が発生した際に迅速に修理ができるよう、取り外しがしやすい構造になっている袖ビームですが、それが仇となって盗難のターゲットになってしまったようです。
しかし、先述した通り、袖ビームによって端が処理されていないと、万が一の事故の際に被害が拡大してしまうことが考えられます。そのため、袖ビームが取り外されていたり、破損しているガードレールを発見した場合は、国土交通省が道路損傷、道路異常に関する通報を24時間受け付けている道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡するようにしましょう。
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ガードレール端の丸く巻かれた部分には、袖ビームという名前がついており、歩行者やバイク、クルマの運転者を保護する上で重要な役割を果たしています。
実はこの袖ビーム、一部の人から熱狂的に愛されており、京都大学には袖ビーム同好会もあるほどの隠れ人気アイテムでもあります。









