悪天候でもポジティブなレースに一歩前進したMotoE世界選手権第5戦! レーシングライダー大久保光のレースレポート

レーシングライダーの大久保光選手が参戦したMotoE世界選手権第5戦イギリスGPのレポートです。

初めてのシルバーストーンサーキットは好印象

 皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。

 サマーブレイクも終わり、いよいよMotoE世界選手権も後半戦に突入しました。

 後半戦最初の1戦が行われたイギリスのシルバーストーンサーキットは、MotoGPで使用されるサーキットの中でも1、2位を争うほどの距離がある大きなサーキット。私自身このコースを走るのが初めてだったこともあり、とても楽しみな気持ちでレースウィークに突入しました。

MotoE世界選手権第5戦でシルバーストーンサーキットを走る大久保光選手
MotoE世界選手権第5戦でシルバーストーンサーキットを走る大久保光選手

 コース自体はほぼ高低差がないフラットなレイアウトで、コース幅が広いところもあれば突然狭くなるところもあるという印象。MotoEマシンの特性上、最大6周ほどしか周回できないので1周1周を本当に大切に走ることを心がけて、FP1に臨みました。

 そしてFP1、FP2を終えての順位は15位で、予選はQ1スタート。予選でもタイムを1秒以上詰めることができましたが、最終結果は16番手となりました。

ピットで走行時間を待つ大久保光選手
ピットで走行時間を待つ大久保光選手

 決勝日の気温は低く、雨というコンディション。この悪天候によりレース1は周回数が変わり、6周のところが5周でのレースとなりました。

 スタートのグリットが後方だったこともあり、スタート直後の視界がとても悪く、1周目は大幅に出遅れてしまいましたが、その後は良いペースを刻むことができ、最終的には12位でレース1が終了。

 続くレース2は予定通り6周でレースが行われましたが、スタート直後に多重クラッシュのアクシデントがあり、回避はできたもののレース1と同じく出遅れる展開となりました。

 しかしレース1よりも良いペースを刻むことができ、最終ラップには8位争いの集団に追いつくことに成功。そのまま最終ラップで2台のオーバーテイクをすることができ、8位でレース2を終えました。

 ウィークを通して、決して悪いレースではなかったのではないかと思います。また、雨の中での走行スキルをしっかり上げることができ、今回は新しいマシンに対して初めてポジティブな印象を残すことができました。

 次戦はオーストリア、レットブルリンクでのレースとなりますが、今回の経験を糧に今シーズンのベストリザルトを目指して頑張ってきます!

Hikari Okubo 大久保 光

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