子供乗せ自転車 チャイルドシートに上手く乗り降りさせるポイントは?
1人で乗るときとは違って、気を遣わなければならない点がたくさんある子供乗せ自転車。子供を安全に乗り降りさせるためにはコツがあります。順番を追いながら、そのポイントを紹介します。
乗せるときは後→前、降ろすときは前→後
子供乗せ自転車のチャイルドシートに子供を乗せるとき、ふらついたり転倒したりと、じつは危険と隣り合わせです。とくに前後にチャイルドシートを取り付けた3人乗り自転車に乗せる際は、いくつかの気をつけなければならないポイントがあります。

まず、自転車を駐輪している場所に注意が必要です。平坦で固い地面の上で、ハンドルをまっすぐにした状態であることが大事なポイントです。道路の段差はもちろん、マンホールなどのわずかな段差によってもぐらつくことがあるので、地面をしっかりチェックです。
次に、ハンドルが動かないよう固定することを忘れずに。子供乗せ自転車にはハンドルロック機能がついていることが多いので、有効に活用しましょう。
そして一番のポイントは、子供には自転車に乗る前にヘルメットをかぶせること。乗せるときに万が一転倒してしまったとき、頭部を守ってくれます。
2人の子供を自転車に乗せる場合は、まず体の大きい子を後ろに乗せることが鉄則です。これによってある程度、自転車を安定させることができます。逆に言うと、前だけに子供を乗せるのは不安定感が増します。
また同様に、荷物がある場合は子供を乗せる前に積むと良いでしょう。ただ、ハンドルの片方に買い物袋などの荷物を掛けるとバランスが悪くなるので避けた方が無難です。
まず荷物、次に後ろに大きい子の順で乗せたら、前に小さな子を乗せます。前のチャイルドシートに乗せるような小さな子だと、泣いたりぐずったりして自転車を揺らすことも考えられます。親は自転車がぐらついた際に支えられるよう、必ず自転車の近くに立つようにしましょう。
子供のシートベルトをしっかりと締めたら、最後に自転車をスタンドから下ろして親が自転車に乗り、走りだします。子供を降ろすときは反対の順番で、前の子→後ろの子と降ろします。
子供がある程度の年齢になり、活発に動くようになると、自分で乗り降りするようなケースも散見されますが、それはNGです。子供乗せ自転車に子供が自分で乗り降りできるような装備はありません。
フレームやペダルに足をかけ、サドルやチャイルドシートに手をかけて車体の片側からよじ登るなど、子供の動きを支えられるような作りではないのです。必ず、親が抱き上げて乗せ降ろしするのが正しい方法です。
乗り降りのサポートはもちろん、乗せた後も子供からは目を離さないようにしましょう。子供が動いて転倒する危険性もあります。
毎日のように使う自転車は、慣れてくると危機感が薄くなりがちです。大切な子供を乗せて走る自転車は、当たり前のように、常に危険と隣り合わせだという意識を持つと良いでしょう。