フロント21インチでオフも本気! スクランブラー1200Xなら旅先で出くわす難所もヘッチャラ
未舗装路も苦手にしない。いいや、ダートも好んで走りが楽しい。オフロード性能の高さに定評のあるトライアンフのスクランブラー1200シリーズが、2024年式で新型となりました。バイクジャーナリストの青木タカオさんは、日本の田舎道に多い舗装が荒れて、道幅の細いワインディングも気持ちよく走れると、好印象を持った様子です。
人気のモダンクラシックが新型に!
トライアンフのスクランブラー1200シリーズが、2024年式でフルモデルチェンジされました。

ラインナップはスタンダードの『Scrambler 1200X』と、オフロードでの走破性を高めた上級仕様『Scrambler 1200XE』の2本立て。
スチール鋼管製ダブルクレードルフレームに、ボア・ストローク=97.6×80mmで排気量を1197ccとする水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒を搭載。最高出力90PS(66kW)/7000rpm、最大トルク110Nm/4250rpmは変わりませんが、XEは足まわりがより強化されています。

両モデルとも、シンプルな丸いヘッドライトやニーグリップ部にエグリを入れた燃料タンク、クロススポーク仕様のホイール、座面が平らなダブルシート、2本出しのアップマフラーといった伝統的な装備で、普遍的かつトラディショナルなスタイルを持ちます。
そんなエイジレスなフォルムで人気を博すのが、トライアンフのモダンクラシック。往年のレトロスタイルを現代に踏襲しつつ、最新技術が盛り込まれています。
由緒あるトライアンフのパラツイン
スクランブラーはトライアンフの伝統であり、筋金入りのバイク好きとして知られる名優スティーブ・マックイーンが映画「大脱走」(1963年公開)で鉄条網をジャンプし飛び越えたシーン(友人のバド・イーキンズによる)はあまりにも有名ですが、そのバイクこそトライアンフであり『TR6』というバーチカルツインエンジンを積んだモデルでした。
劇中でマックイーンが草原を駆け抜けたように、現代版スクランブラーもまたスタイルだけでなく、高いダート走破力を持っています。

注目はまず、フロントホイールをオフロードバイクが採用することの多い大径21インチとしている点です。未舗装路で衝撃を受けてもハンドルを取られにくく、穏やかな操縦性を発揮します。
ブロックパターンも選べるタイヤサイズ(90/90-21)で、トライアンフの開発陣がいかにダートでの性能を重視したかがわかるポイントとなっています。
XEの標準ノーマルタイヤは天候や路面を問わないエンデューロストリート Metzeler Touranceで、ラリーレイドのためのPirelli Scorpion Rallyをオプションで設定。選択肢は豊富で、撮影車は前輪をMetzeler Karoo Street、後輪(150/70-17)をKaroo 3にしていました。
ゆったりとしたライポジ
今回乗ったのはスクランブラー1200X。身長175cm/体重66kgの筆者がまたがると、地面におろした足はカカトが若干浮くものの、シート前方が絞り込まれる形状などによって足つき性は悪くありません。シート高は820mmで、オプションで用意されるローシートなら795mmに下げることもできます。

幅広なバーハンドルがゆったりとしたアップライトな乗車姿勢をもたらし、大径21インチのホイールとストローク量に余裕のあるサスペンションの影響からライダーの視線を高くしています。
車体重量は228kgで、リッターオーバークラスであることを考えれば、押し引きなど取り回しで軽快感さえ感じさせてくれます。

スクランブラー1200XEは前後サスがスクランブラー1200Xよりも長いことから、シート高は870mmにアップ。車体重量は230kgとなります。



















