【インタビュー】普通二輪免許で乗れるトライアンフ「400」シリーズ その本質を知るべくスペインへ!

イギリス本社のスティーブ・サージェントさんに話を聞いてみました

 今回の試乗会には、トライアンフのチーフ・プロダクト・オフィサーのスティーブ・サージェントさんも参加。色々と話を聞いてみました。

トライアンフのチーフ・プロダクト・オフィサーのスティーブ・サージェントさん(左)と筆者(右/小川勤)
トライアンフのチーフ・プロダクト・オフィサーのスティーブ・サージェントさん(左)と筆者(右/小川勤)

──「スピード400」と「スクランブラー400X」はインドのバジャージで生産していますね。インドでは昨年から先行発売していましたが、どんな声が上がりましたか?

「バジャージとパートナーシップを結んだのは、その生産能力からです。開発はイギリスで行なっています。現在はタイの自社工場やブラジルなどでも生産をしています。

 インドはとても大きなマーケットで、大きなチャンスがあります。乗った誰もがパワーに驚いていましたね。ライバルの350ccクラスはパワーが低いですから。

 またパワーだけでなく、非常に広いパワーバンドにも驚いていました。販売はとても好調で、現在は月産5000台ですが、2カ月後には月産1万台に増やします」

400ccクラスだけれど、一目でトライアンフとわかる高級感は誰もが納得のクオリティ。この高い品質と戦略的な価格をバランスさせることに、とても苦労したそうです
400ccクラスだけれど、一目でトライアンフとわかる高級感は誰もが納得のクオリティ。この高い品質と戦略的な価格をバランスさせることに、とても苦労したそうです

──どの国での反応が良かったですか?また、どんなキャリアのライダーからの声が多かったですか?

「世界中で大きな反響がありました。25~35歳くらいの声が大きく、それは興味深いものでした。しかし、アメリカ、イギリス、フランスの年配のライダーからの声が想像以上に多かったのです。彼らはいま乗っているバイクが重くて、押し引きが難しいというのです。しかしトライアンフの新しい2台は軽くて、さらに低いのです。

 願わくば日本の声ももっと大きくなると良いですね(笑)」

──開発において、最も難しかったポイントは?

「競争力のある価格にすることが一番大変でしたね。なぜなら400ccクラスとは言え、誰もがトライアンフというブランドに期待をしているからです。質感とパフォーマンスの追求に尽力しました。トライアンフらしい質感とパフォーマンスを与えつつ、この価格を実現するのはとても大変でした」

トライアンフはインドのバジャージと2020年にグローバルパートナーシップを結びました。それがいよいよ形になり走り出します
トライアンフはインドのバジャージと2020年にグローバルパートナーシップを結びました。それがいよいよ形になり走り出します

──このエンジンを使った、他のバイクに期待していても良いですか?

「もちろん。私たちはこのTR(トロフィー)シリーズのエンジンを手に入れたんです。仕事をしていると『他にこのエンジンで何ができるだろう?』といつも考えます。

 将来のモデルも考えていますが、そのことを語るのはもう少し待ってください(笑)」

※ ※ ※

 インドで先行発売されていた「スピード400」と「スクランブラー400X」は、すでに生産体制を強化。世界中で話題となっているようです。

 2023年、販売台数を前年比21%も向上させたトライアンフ。「400」セグメントへ2機種を導入することで、2024年もその勢いは続きそうです。

【画像】400ccクラスのトライアンフ新型2機種を画像で見る(19枚)

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Writer: 小川勤

1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。

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