名前を知ってる? 教習所で使われる謎の人形

救護訓練で使用する人形の名前は「JAMY」

 人形には衣服が着せられているのですが、胸元をよく見ると「JAMY」とワンポイントで書かれています。この文字が由来となり、巷では「ジャミーくん」と呼ばれるようになりました。

免許を取得する際には「応急救護」のカリキュラムが組み込まれている
免許を取得する際には「応急救護」のカリキュラムが組み込まれている

 教習所で使われている訓練用人形の多くは、名古屋市に本社を構える「株式会社ヤガミ」が扱う商品。ヤガミは、一次救命処置用の訓練人形を手掛ける唯一の国産ブランドとして、1992年から製造販売をおこなっている会社です。

 ヤガミではさまざま訓練用の人形を扱っており、そのシリーズのブランド名が「JAMY」とのこと。そして名称の由来は、「ジャパニーズ(日本の)・ダミー(人形)」でジャミーとなったそうです。ちなみに、「ジャージを着ているダミー」で、ジャミーになったという説もあります。

 同社の訓練用人形は、自動車教習所のほかに日本赤十字社や消防本部、学校、一般企業などへも多くの導入実績があり、数あるラインナップの内、自動車教習所で導入されることが多いのが「蘇生法教育人体モデル JAMY G2020 全身モデル」というタイプ。

 頭から足まで人の形をリアルに再現した人形で全長約160cm、重量は約10kgあります。

応急救護では人形を使った講習があり、人工呼吸や心臓マッサージなどの方法を学ばなければならない
応急救護では人形を使った講習があり、人工呼吸や心臓マッサージなどの方法を学ばなければならない

 人形は折りたたむことができ、専用のソフトケースが付いているので、使わない時はコンパクトにしての保管や持ち運びが可能です。

 また、訓練用の人形には多彩な表示機能が付いた表示器が備えられています。心肺蘇生の一連の実技動作をLEDの点灯で確認できたり、人工呼吸や胸骨圧迫についての変化量をレベルメーターで確認することが可能。

 このように、ひと通りの救護動作を目視でわかりやすくチェックできるため、しっかりと救護実技を身につけることができます。

※ ※ ※

 応急救護の実技では、ジャミーくんに話しかけたり、大きな声を出して周囲に助けを求める練習があります。実際に教習を受けた人の声によると「恥ずかしかった」という意見が多いようですが、たしかに数人のグループになって応急救護の実技がおこなわれるため、人前で大きな声を出すのは恥ずかしいと感じるかもしれません。

 しかし、応急救護の講習は、緊急時に人の命を救うのに役立てるためにするもの。同講習で得た知識のおかげで、事故の現場に出くわした際に救われる命があるかもしれません。

 実際の緊急事態に遭遇したら、恥ずかしがっている暇はないはずです。応急救護の講習では、ジャミーくんと真剣に向き合い、しっかりと技術を習得するようにしましょう。

【画像】教習所で受ける「応急救護」のカリキュラムを画像で見る(10枚)

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