オフロード性能に全振り!? BMWモトラッドが推す、ある意味「GS」の真髄「F 900 GS」を体験!!
BMW Motorradの「GS」を冠するモデルから、「F」シリーズが新型となって登場しました。排気量895ccの並列2気筒エンジンを搭載する2機種のうち、オフロード性能を増した「F 900 GS」は外観も大幅に刷新。その走りはどうなのか? 試乗しました。
見た目からしてヤル気!? 新らしくなった「F」の「GS」は?
BMWモトラッドが販売するバイクの中でも人気の「GS」シリーズ。その名前はドイツ語の「ゲレンデ」と「シュトラッセ」の頭文字を組み合わせたものです。オフロードとストリートを意味するそのネーミングで、すでに45年続くシリーズで、「GS」は世界のアドベンチャーバイクブームの元祖でもあり、その流れを下支えしてきたモデルとも言えるのです。

現在(2025年1月時点)、国内では水平対向エンジン搭載の「R 1300 GS」シリーズ、直列2気筒エンジン搭載の「F 900 GS」と「F 800 GS」、そして単気筒エンジンの「G 310 GS」があります。
価格、排気量とも「F」シリーズは中間グレードとも表現できますが、プレミアムクラスとエントリークラスには無い、自由さを感じています。
表記は900と800ですが、搭載するエンジンはともに排気量894ccです。エンジンのチューニングの違いで、900は77kW/8500rpm、800は64kW/6750rpm、最大トルクは900が93Nm、800が91Nm、発生回転数はともに6750rpmで、270度の位相クランクを採用し、不等間隔爆発による排気音のパルス感やトラクション特性を持つのが特徴です。
「F」シリーズのキャラクターは、800が最新技術で造ったスクランブラー、900は最高の素材を投入したオフロードスポーツと表現できます。
スタイルから受ける印象は、800が持つオフロードイメージを抑えた万能バイクというキャラクターからすると、今回走らせた900の方は、フロント230mm、リア215mmというサスペンションストロークを持ち、パンと伸びた足と背の高さが印象的で、どこからどう見てもオフロード性能に全振りしたようなカッコ良さがあります。
特に、燃料タンク、エンジンまわりのボリューム感とは対象的に、シートから後部にかけてのスリムな車体が「オフ車感」を倍増させています。
サスペンションは前後とも伸び側/圧側の減衰圧とスプリングの初期荷重設定を調整出来るのも特徴です。ここはあくまでライダーの好みに合わせてセットアップするアナログ式。あえて得意の電子制御ではありません。

長い足によりシート高は870mmと高め(試乗車はローシート装着で835mm)。その分、エンジン下部には地面とのクリアランスも広く、荒れ地でもグランドクリアランスは充分に見えます。
また、金属製パイプを使ったナックルガードも、転倒しても壊れないというタフさを示します。チタン製のアクラポビッチサイレンサーの装備、ドライブチェーンもDLCコーティングフリクションロス低減を施した高性能なMエンデュランスチェーンです。
オフロードに適したスタンディングポジションを取る時にしっくりとくるハンドルバーライザーも装備されています。
「GS」の名の由来にも忠実な装備として、舗装路をツーリングする際とオフロードをスタンディングで走行するときの両方にフィットさせやすいよう、簡単な調整でチェンジ、ブレーキペダルの踏面の高さを変更できる機構も備えます。
容量14.5リッターの燃料を9割ほど満たした状態で、224kgの車重となる「F 900 GS」は、重量物が中心位置に近い部分にまとまっている印象で、サイドスタンドから起こす瞬間こそ相応の重量感はあるものの、バイクを直立させると重み感はスッと無くなります。
足つき性は細身のシートの恩恵で悪くは感じないのですが、高さは少し覚悟が必要です。試乗車にはローシートを装備していたせいか、ライザーで24mmほど上がったハンドルバーのグリップ位置がやや高く感じます。
























