超えてほしくない「一杯1000円の壁」 新名神「甲南PA」の「ミニマル黒ラーメン」に満足 バイクで行く高速道路グルメ
最近目にするようになった「ミニマルラーメン」の「ミニマル」とは「最小限」という意味で、丼の中にはスープに浸かった麺のみ。具材ナシ、薬味の刻みネギだけという超シンプルなラーメンです。それが新名神「甲南PA」にもあったのです。
これは時代に求められている? ミニマルラーメン実食
バイクはもちろんクルマでも、普段から高速道路を利用することが多いため、おのずと食事はSA(サービスエリア)かPA(パーキングエリア)になります。バイク乗りとしては大勢の人で賑わう巨大な施設のSAよりも、小規模でシンプルな施設のPAの方が落ち着いて休憩と食事ができるため、好んで「PA飯」を楽しんでいるところですが、昨今の物価高の影響で、かつてのように「豪華ではなくても低価格が魅力。美味しければラッキー!」だったはずのPA飯の価格も上昇傾向にあります。

PA飯を通じてそんな時代の流れを感じていたところ、2025年に入り、大手ネットニュースで「ミニマルラーメン」というワードを目にしました。これは麺とスープのみ、具材は無し、もしくは薬味の刻みネギ程度という最小限のスタイルで提供される、味勝負のシンプルなラーメンとのこと。
近年の「ラーメン一杯1000円オーバー」が当たり前になっているところ、コスパ重視で「1000円の壁」を超えないシンプルメニューとも言える一方で、こだわりが強いからこそ、強気の値段で勝負する専門店もあるようで、捉え方は店によって異なるのかもしれません。
それが新名神高速道路の「甲南PA」(上り)にバイクで立ち寄ったところ、まさにソレ的な「ミニマル黒ラーメン」(770円)を発見し、さっそく注文してみました。
メニュー写真を見ると刻みネギが中央に盛られた醤油ラーメンのようです。これでもし美味しくなければただ損をした気分になるだけなので、味には自信があるのでしょう。

発券して間も無く出来上がってきました。醤油スープの香りが食欲をそそります。具が無いので麺が丸見えです。
昭和生まれの身としては、幼少期に食べたラーメンと言えば町中華のような店がほとんどでした。時代とともに各種ラーメン専門店が乱立し、具材もスープも凝ったものが多くなり、いつしかそれが当たり前になりました。
具材が多くて麺が見えないラーメンも珍しくありません。そんな時代だからこそ、ミニマルな世界観が求められてきているのでしょうか。
まずはスープをひと口いただきます。黒ラーメンと言うだけあって、いわゆる焦がし醤油の味です。なかなか香り高く、完飲したくなるスープです。あっさり系なのに、最後まで飽きない味なのです。
麺は少し細めで、スープとの相性は抜群でした。シンプルだからこそ、ネギが生きています。これは「かけそば」や「かけうどん」のラーメン版なのでしょう。
「味玉が欲しい」とか「チャーシューが食べたい」とは思わず、これはネギだけで十分だ、とも感じました。「これがラーメン本来の姿なのかもしれない」とさえ感じた、満足の食事となりました。








