『大阪・関西万博』間もなく開幕! じつは1970年の「大阪万博」では「電気自転車」が走っていた!?

2025年4月13日(日)より、各国との文化交流や世界の最先端技術に直接触れられる『2025年日本国際博覧会』(大阪・関西万博)が開幕しますが、アジア初開催となった1970年の『大阪万博』では、電動アシスト自転車につながる「電気自転車」が使われていました。

55年前に電動アシスト自転車のひな型が!?

 2025年4月13日(日)より、いよいよ『2025年日本国際博覧会』(大阪・関西万博)が大阪・夢洲で開幕します。10月13日までの184日間に渡って各国との文化交流や世界の最先端技術に直接触れられる一大イベントです。そもそも万博とは、国際博覧会条約に基づいて行われる複数の国が参加して自国の文化や技術を発信する万国博覧会の通称で、日本では過去に5回開催されており、2025年の「大阪・関西万博」は6回目の開催となります。

1970年の「大阪万博」で実際に使用されていた「電気自転車」。現在で言うところの「電動アシスト自転車」(e-BIKE)とは異なり、アシストではなく自走できる自転車だった
1970年の「大阪万博」で実際に使用されていた「電気自転車」。現在で言うところの「電動アシスト自転車」(e-BIKE)とは異なり、アシストではなく自走できる自転車だった

 1970年に日本、そしてアジアで最初に開催された「大阪万博」(EXPO’70)では、「人類の進歩と調和」をテーマに、のべ6400万人を超える人々が訪れた、日本の高度経済成長を象徴する一大イベントでした。

 万博と言えば、世界各国の文化に触れられるのも魅力ですが、世界の最先端技術を知ることができ、これからの未来を思い描くきっかけとなるのも面白さのひとつです。「大阪万博」ではその象徴として、1969年にアポロ12号が月面から採集した「月の石」などが展示されましたが、実は当時、未来の乗りものとしてお披露目されたのが「電気自転車」でした。

 それは三洋電機(現:パナソニック)が開発した自転車で、ペダルを漕がなくても走行できる、現代で言うところのモペットのような作りだったようです。会場での緊急連絡や報道陣の取材用などで実際に使われ、現在の電動アシスト自転車(e-BIKE)のひな型になったと言われています。

 あれから55年。e-BIKEは人々の生活に欠かせない移動手段のひとつとなっています。当時の三洋電機が披露した技術が現在(未来)に結実した……とは言い過ぎでしょうか。

 そうなると、気になるのが「自転車の未来」です。海外の調査会社が公表しているデータによると、世界の自転車市場規模は、2024年の1225億2000万米ドルから、2032年までに2741億4000万米ドルまでに成長すると予測されています。

 環境問題に対する意識の高まりや健康志向など様々な要因がありますが、自転車そのものが未来において、無くなるという事はなさそうで、むしろ需要はどんどん高まっていきそうです。

 実際、欧州各国ではクルマの利用を減らして自転車利用を促進する動きがあり、アジアに目を向けてもシンガポールでは2030年までに総延長700kmの自転車専用道を整備する計画が用意され、中国でも自転車の利用促進のために自転車レーンなどのインフラ整備や、買い替え補助などの政策が実施されているそうです。

 ちなみに、日本では先日の国会(参議院予算委員会/3月17日)で「自転車の車道通行の危険性」が議論されていました。国として自転車が走りやすい道の整備を進めていくとのことでしたが、いったいどれくらい進むのか注目したいところです。

 自転車の技術的なところに視点を移してみると、e-BIKEの進化では「水素」がひとつのキーワードになってくるのではないでしょうか。現在の一般的なe-BIKEは、電力供給源にリチウムイオンバッテリーを使っていますが、よりクリーンでCO2の排出量を削減できる水素を主燃料とした燃料電池について各所で開発が進んでおり、将来的にはそちらに置き換わる可能性もあるかもしれません。

 自転車という乗りものゆえに「自動運転」は無理かと思いきや、世界では開発にチャレンジしている人たちもいます。とはいえ運転手を乗せての自動運転ではなく、運転手のところまで自走して迎えに来るなどの用途です。

 実現にはまだまだ遠いようですが、「大阪万博」の「電気自転車」のように、50年後には当たり前の技術になっていても不思議ではないかもしれません。

 ちなみに、「大阪万博」で登場した「電気自転車」の実物は、大阪府吹田市にある、「太陽の塔」でおなじみの「万博記念公園」内の「EXPO’70パビリオン」で当時の資料と共に見ることができます。

 また、万博記念公園には街では乗ることができないユニークな自転車を集めた「おもしろ自転車広場」もあります。

 過去と未来をつなぐという事で、2025年の「大阪・関西万博」を訪れた際は少し足を延ばして、万博記念公園もチェックしてはいかがでしょうか。

【画像】どことなくレトロフューチャー? 55年前の「電気自転車」を見る(4枚)

画像ギャラリー

編集部からのおすすめ

水上バイクの免許は1日半で取得できる!? 初めて水面を走ってみた|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 免許取得編【PR】

水上バイクの免許は1日半で取得できる!? 初めて水面を走ってみた|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 免許取得編【PR】

最新記事