「マン島」の公道バイクレースはひとつじゃない!? 「マンクスグランプリ」とは
1907年から続く現存する世界最古の公道でのバイクレース「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が2025年も5月26日(月)から6月7日(土)にかけて開催されますが、マン島ではもうひとつ、「マンクスグランプリ」があることをご存じでしょうか。
「マンクスグランプリ」に「クラシックTT」が帰ってくる!
1907年から続く現存する世界最古の公道でのバイクレース「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が2025年も5月26日(月)から6月7日(土)にかけて開催されますが、マン島ではもうひとつの公道バイクレース「マンクスグランプリ」(通称:MGP)があることをご存じでしょうか。「マン島TTレース」の登竜門として、8月下旬に開催されるレースです。

MGPはTTレースと同じ1周60kmの公道を閉鎖して使用するTTマウンテンコースで開催され、地方選手権の位置付けで行われています。
そのMGPの日程に、2013年から2019年まで組み込まれていたのが、トップライダーも参戦する「クラシックTT」です。
コロナ禍後はしばらく開催されていませんでしたが、夏開催のMGPに観客数を取り戻すため、また近年のヒストリックバイクレース人気を鑑み、2025年から復活することになりました。
「クラシックTT」は1990年代のスーパーバイクや2ストロークのレーサー、1960年代から1970年代のヒストリックマシンなどで競われます。こちらはMGPと違ってTTレースに参戦中のトップライダーたち、例えばマイケル・ダンロップ選手やジョン・マクギネス選手なども参戦するレースです。
日本では1970年代から1980年代のマシンや鉄フレームのマシンで競われるレースイベント「テイスト・オブ・ツクバ」(略称:TOT)が人気ですが、欧米でもいま、ヒストリックレースの人気に火が点いています。その人気のクラスとして始まったのが「クラシックTT」です。
MGPの開催クラスは、排気量650ccの4ストローク2気筒マシンの「スーパーツインMGP」、主に600ccの4ストローク4気筒マシンの「スーパースポーツMGP」、そして中排気量の「ジュニアMGP」と、大排気量の「シニアMGP」の4レースがあります。
「クラシックTT」の開催クラスは、「フォーミュラ1クラシックTT」、「ライトウエイト・クラシックTT」、「ヒストリック・ジュニア・クラシックTT」、「ヒストリック・シニア・クラシックTT」、「シニア・クラシックTT」の5レースです。

MGP&クラシックTTの会期は、以前のTTレースと同じく前半1週間がクオリファイ(予選)ウィーク、後半が土曜日から金曜日まで1日おきに決勝ウィークとなっています。
1周60kmもの長大な公道を閉鎖するTTマウンテンコースで開催される公道レースは、5月から6月のTTレースと、8月のMGP&クラシックTTの年に2回だけです。
日本人にとってTTレースの時期は休みが取りにくいかもしれませんが、8月ならばお盆休みとして観戦に行きやすいかもしれません。
2025年のMGP&クラシックTTの日程は以下のようになっています。
8月
17日(日)~22日(金)予選
23日(土)スーパーツインMGP、スーパースポーツMGP
24日(日)休息日
25日(月)ジュニアMGP、シニアMGP
26日(火)休息日
27日(水)フォーミュラ1クラシックTT、ライトウエイト・クラシックTT、ヒストリック・ジュニア・クラシックTT
28日(木)休息日
29日(金)ヒストリック・シニア・クラシックTT、シニア・クラシックTT
Writer: 小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)
モーターサイクルジャーナリスト・ライダーとして、メディアへの出演や寄稿など精力的に活動中。バイクで日本一周、海外ツーリング経験も豊富。二輪専門誌「クラブマン」元編集部員。レースはライダーのほか、鈴鹿8耐ではチーム監督として参戦経験も。世界最古の公道バイクレース・マン島TTレースへは1996年から通い続けている。













