陸上自衛隊で活躍するオートバイ部隊に密着!! 偵察用オートバイについて聞いてみました 〜夜道雪のちょっと寄り道〜
人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る不定期連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。今回は陸上自衛隊の相馬原駐屯地第12旅団へ突撃! カワサキの「KLX250」をベースとした偵察用オートバイをご紹介します。
陸上自衛隊の第12偵察戦闘大隊にオジャマしました!
お前ら夜道に気をつけろ! どうも夜道雪です。
今回は陸上自衛隊の偵察用オートバイ、カワサキの「KLX250」でちょっと寄り道していきます!!

私、夜道雪は乗り物が大好き。警察が使用する「白バイ」や消防活動二輪「クイック・アタッカー」、郵便物の集配業務をおこなう「郵政カブ」など、“働くバイク”にも興味津々です。陸上自衛隊の「偵察用オートバイ」って一体どのようなバイクなのでしょうか?
そこでオジャマさせていただいたのは、群馬県の北群馬郡榛東村にある陸上自衛隊相馬原駐屯地の第12旅団です。栃木、群馬、新潟、長野4県の防衛警備を担任。有事の際には、必要により全国に展開して任務を行っているのだそうです。また、災害派遣や国際貢献活動も行っています。

偵察隊のオートバイ隊員って何をしているの?
今回は第12偵察戦闘大隊(ていさつせんとうだいたい)のオートバイ隊員のみなさんにお話を伺いたいと思います! オートバイ隊長の谷津3曹、関口3曹、津田3曹にご登場いただきました。
なんと、みなさんプライベートでもバイク好きなのだそう。谷津3曹と関口3曹は自衛隊に入る前からオートバイに乗っていたそうですが、津田3曹は自衛隊に入隊してからバイクに乗るようになったのだそうです。未経験で入隊してもオートバイ隊員になれるチャンスがあるなんて、夢が広がっちゃいます。
ちなみにプライベートでは、谷津3曹はベータのクロストレイナー250、関口3曹はベータの300RR、津田3曹はヤマハのWR250Rというモデルに乗っているそう。みなさん、やはりオフロードモデルが好きなんですね。
それはさておき、まずは偵察隊のオートバイ隊員の主な活動内容や役割はどのようなものなのか聞いてみました。
「オートバイ隊員は隠密に行動し、偵察活動を実施します。災害派遣等では車両の入れない不整地を走行し、救助活動などを行っております(谷津3曹)」
戦闘行動をする際には作戦地域の地形や敵の状況などの情報を収集。そして災害現場では被害状況や道路状況などの情報を集め、時には救助活動を行ったり物資を届けたりしているのです。
「オートバイは高い機動力を有しておりますので、迅速に行動することができます。また険しい山道でもその走破性を生かして走行することができます(関口3曹)」
基本的には2人1組のバディ行動となりますが、任務に応じては単独で行動することもあるのだそう。
「自分の技術次第でどこでも行けて、軽快に行動できるので、色々な任務にほぼすべて対応できると思います(津田3曹)」
テレビやネットのニュースなどで、災害現場で活躍するオートバイ隊員の姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか? 災害時には私たちを助けてくれる心強い存在です。カッコいいですよね! 憧れちゃいます!!
偵察用オートバイってどんなバイク?
では、いよいよ偵察用オートバイをチェックしてみましょう!
ベースは排気量249ccの水冷4ストロークDOHC単気筒エンジンを搭載したカワサキのオフロードモデル「KLX250」で、2001年から採用されています。年式による違いはありますが基本的なスペックは市販モデルと一緒。偵察用オートバイはフレームや足まわりなどが補強され、特殊装備を搭載した自衛隊仕様になっています。

実際にまたがってみると身長155cmの私で、片足のつま先しか接地しません。市販モデルのスペックで885〜890mmとかなりお高め。装備も増えてるので、車両重量はノーマル132〜136kgに対して15〜20キロ近くもアップしているんだとか。オートバイ隊員の皆さんはこれに乗りながら、さまざまな任務をこなしているんです。なんてスゴい!!
偵察用オートバイに共通する大きな特徴のひとつはカラーリングです。オリーブドラブの塗装が施され、フロントフェンダーには自衛隊の桜マークが表示されています。ナンバープレートには「00-0000」と、自衛隊専用の6桁の数字が記載されています。
それから車体の左側には防衛省マークとシリアルナンバーが記されたタグプレートがついています。タグによると今回紹介する車両は2015年1月製造となっていました。
ちなみに駐屯地内や演習場では、公道以外での走行を想定してサイドミラーを外して走行していますが、一般道を走行する際には道路交通法にあわせてサイドミラーなどの保安部品を取り付けて走行しているんだとか。

注目ポイントは充実したガード類! 見た目のワイルドさがいい感じです。エンジン前面とヘッドライトには、頑丈なスチールフレームを装備。他にもフロントディスクガード、レッグガードなどが備え付けられています。
リアには無線機用のラジオキャリアのベースが付属。無線機の種類に応じたキャリアが装着できるようになっています。そして管制灯が取り付けられるように加工されたリアキャリアなど、特殊な装備がいたるところにちりばめられているのです。
管制灯とはヘッドライトやテールライトの両脇に装備された特殊なライトのことです。夜間走行時には敵に見つからないように、明るさを最小限に抑えた管制灯火だけを頼りに部隊で行動するのだそうです。

灯火管制用のロータリースイッチは、右サイドの後ろ側に装備。0〜4までの番号が表示されていて、0番は電源オフ、1番はブレーキランプのみ、2番はヘッドライト・ウィンカー・ブレーキランプ・テールランプ・ホーンが使用可能。3番と4番はBOマーカーランプ(ブラックアウトマーカーランプ)と呼ばれる夜間戦闘行動を行う上での必要な灯火類だけが点灯する仕組みになっているそうです。
運転しながらこのロータリースイッチを操作するとか激ムズです。暗闇の不整地を走行するなんて怖くないんでしょうか?
「怖いですけど、もう慣れました(笑)。暗視ゴーグルをつけて走るので大丈夫です(津田3曹)」とのこと。
暗視ゴーグルを装着して走るなんてカッコいいですが、私にはちょっと無理そう。厳しい訓練を積み重ねたオートバイ隊員だからこそ可能なのでしょう。ますます尊敬です!
普段では一般市民が見る機会の少ない偵察隊のオートバイ部隊ですが、創立記念行事などでは精鋭されたオートバイドリルチームによる公開演習が披露されます。取材中、ドリルチームの練習が行われていましたが、本当にカッコいいです。機会があったらぜひ見てみてくださいね! 憧れる気持ちをさらに強くした夜道なのでした。
ということで、また次回の寄り道でお会いしましょう! またねー!






















