隠れた名車!? 気負わずに乗れて誰が乗っても満足できる1台! プロレーサーが絶賛するスズキ「SV650 ABS」の実力とは
レーシングライダーの石塚健選手が試乗した、スズキ「SV650」をレポートしてくれました。
無理せず楽しめるちょうど良さが魅力のストリートファイター
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
突然ですが、バイクには様々なタイプやスタイルがあり、ライダーにとっての用途や求めていることはそれぞれで、選ぶ車種は当然変わってきます。
僕にとってのバイクはやっぱりサーキット走行が大半で、スポーツバイクとの時間が長いのですが、最近は公道でも乗る機会が多く、公道ではどちらかと言うとシンプルで大きすぎず、扱いやすいバイクを好んで選んでいます。

なぜなら何も考えずに景色を楽しみながら走りたい事が多いのと、逆に何かを考えながら、頭を整理しながら走りたい事が多いからという理由です。
扱いづらかったり、大きすぎると気を付けなければならないことが当然増えますし、転倒や事故のリスクは少なからず上がるので、僕の求めている用途には合わないからと感じています。
もちろんお気に入りのバイクに乗ってライディングを楽しむ方、バイクだけを感じて走る方、その他色々なライダーがいるかと思いますが、そんな各々が自由に楽しめるのもバイクの魅力。
気分によって乗りわけられるように、タイプのまるっきり違うバイクを何台か所有できたら良いなとも思いますが、それはいつかの目標ということで。
前振りが長くなりましたが、今回はそんな今の僕が求めている良さがたくさん詰まった、スズキの「SV650 ABS」に試乗してきましたので、インプレッションをお届けします!
現在のSV650は復活を遂げた2016年から始まったモデルで、今回試乗した2025年モデルの国内発売日は2025年1月24日、スペックや機能は基本的に前モデルと同一で、カラーリングのみが新しくなりました。
外観は細身のトラスフレームがエンジン周りを際立たせていて、Vツインエンジンの美しさを活かした構造。
スリムな燃料タンクにコンパクトなボディの組み合わせで全体的に落ち着いた雰囲気ですが、その実用美が最大の魅力に感じます。まさにシンプル・イズ・ベストな見た目!
エンジンは水冷4ストロークV型2気筒の645cc。特徴的な装備は、発進・低速走行を滑らかにしてエンストを防止してくれるローRPMアシスト、そしてクラッチを握らずに始動可能なイージースタートシステムが搭載されています。
では、足着きを確認していきます。シート高は785㎜で、僕(=身長165cm)が跨ると両足とも地面に着きました。
シート高がそれほど高くない上に、Vツインエンジンが縦に配置されているので、かなりコンパクトでタンクやサイドの張り出しが少ないので安心感が高い印象。
車両重量は199㎏ながら重心が低く、バイクを降りての押し引きもそれほど重く感じませんでした。

それでは走行していきます! 真っ先に思ったのは、とにかく軽いということ。
車体も軽くコーナーも楽な上に、アクセルレスポンスも軽い。650ccでありながら、トルク感がスムーズでとてもフレンドリーな印象です。
極端にパワーがあるわけでもないので非常に扱いやすく、なんだか400ccクラスに乗っているような乗りやすさでした。
足回りは柔らかめでマイルドな乗り心地。スポーツバイクのようなカッチリさはなく、気軽にライディングできる設定です。
少々荒々しい走りをしても問題ないというよりは、常にライダーのコントロール下にあり、手足のように扱える感覚。ABSも非常に自然に効いてくれるので安心感は絶大でした。
時には攻めた走りもよし、まったり街中を流してもよし、そんな万能選手という印象です。
パワーも必要十分で、本当にバランスの取れたバイク。何か大きな特徴があるかといえばそうではありませんが、気負わずに乗れて誰が乗っても満足できる1台だと思います。
まさに僕がバイク選びの際に重要視したい部分にドンピシャでした。
ということで、今回試乗したスズキのSV650 ABSの価格(消費税込)は83万6000円。カラーバリエーションは、パールビガーブルー、パールマットシャドーグリーンメタリック、マットブラックメタリックNo.2の3色が用意されています。
価格が80万円台と非常にコストパフォーマンスが高く、カラーも爽やかめから渋めといったテイストが揃っており、ライダーの好みに応じて選びやすいのもお気に入りポイント! 是非参考にしていただけると嬉しいです。それでは!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









