昔は当たり前でも今は違反?? バイクの「暖機運転」が環境規制の対象に 各自治体の取り組みと現代バイクの進化
バイクをアイドリングさせて、エンジンを温めてから走行する「暖機運転」。かつては当たり前だったこの習慣が、いま条例違反になる可能性があると言われています。
暖機運転はもう不要?条例違反になる可能性も
かつてはバイクに乗る前に、しばらくアイドリングしてエンジンを温める「暖機運転」が当たり前とされていました。
特に寒い季節には、多くのライダーが走り出す前にエンジンをかけ、数分間そのままの状態にしていたものです。
しかし、最近では「暖機運転は必要ない」といった声も聞かれるようになりました。
さらに、各自治体ではアイドリングに関する規制が進められており、東京都などでは停車中のエンジン停止を義務付ける条例も施行されています。
では、この「暖機運転」もアイドリング規制の対象となるのでしょうか。

そもそも暖機運転とは、オイルを温めることによってエンジン各部へのオイルの潤滑をスムーズにしたり、エンジン内部パーツのクリアランスを適切な状態にするための手段です。
とくにキャブレター車では、暖機運転をしなくては燃料がうまく噴出せず、エンジンが不安定になりやすかったため、一定時間のアイドリングが不可欠とされていました。
ところが現在主流となっているバイクの多くには、フューエルインジェクション(FI)という電子制御式の燃料噴射装置が搭載されており、エンジン温度や気温に応じて最適な混合気を自動で制御しています。
そのため、たとえ寒冷時でも始動後すぐに走行することが可能となりました。
とはいえキャブレター車のような機構を持つ一部の旧車では、引き続き暖機運転が求められる場合もありますが、一般的なバイクでは暖気運転は不要となっています。
そんななか各自治体では、アイドリングに関する規制が進められています。
たとえば東京都では「環境確保条例」によって、停車中にエンジンを止めるアイドリング・ストップが義務化されています。
この規制は、クルマだけでなくバイクや原動機付自転車にも適用され、運転者にはエンジン停止の徹底が求められています。

アイドリング・ストップが必要となる場面について、「コンビニエンス・ストアなどで 買い物をしている間」や「駅前などで人を待つ間」などと並び、「暖機運転が長くなったとき」もあげられています。
つまり、たとえ走行前の準備という意識でエンジンをかけていても、必要以上にアイドリングを続けていれば条例違反とみなされる可能性があるということになります。
東京都だけでなく、さいたま市や大阪府でも同様に「必要以上の暖機運転は規制の対象となる」とされています。
このように、必要のないアイドリングは大気汚染や騒音、そして温暖化への影響を及ぼすとして、広く規制対象とされています。
そのため現在のバイクの性能を踏まえれば、長時間の暖機運転は避けるべき行為と言えるでしょう。
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暖機運転は、かつては欠かせない操作でしたが、今のバイクにはほとんど必要ありません。
もちろん、インジェクション車といえども、いきなりの高回転の多様はエンジンや車体にとっては良くない行為ですので、低速で各部をなじませる「暖気運転」を行うほうがいいでしょう。









