鈴鹿サーキットの熱闘!! 「路面温度60度超えの過酷な路面状況」に挑むKaedear Racing Teamの挑戦と苦悩 レーシングライダー石塚健のレースレポート
2025年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したレーシングライダーの石塚健さんによる、レースサポート(前編)をお伝えします。
9回目の参戦となった鈴鹿8耐
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
今回は、8月1日から3日に三重県 鈴鹿サーキットで行われた、FIM 世界耐久ロードレース選手権 第3戦 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会(以下:鈴鹿8耐)に参戦してきましたので、そちらのレポートを書いていきたいと思います。

自分自身今年で9回目の鈴鹿8耐参戦、コロナ禍で開催されていなかった年もありましたが、気付けば8耐に参戦し初めて11年、9大会連続で参戦していることに驚くとともに、時の流れの速さを感じます。
2023年、2024年と速さを見せていたものの、様々なトラブルやついていない部分もあって表彰台を逃していたので、今年こそは結果を残したい! という強い思いがありました。
6月に行われたテストでは、Kaedear Racing Teamとしては初めての走行、シェイクダウンからのスタートでしたが、終わってみればトップタイムを連発し上々の結果で一安心。
チームメイトのケビン選手、クリス選手も公式テストに向けて来日し、少ない時間でしっかりと仕上げてくれ、マシンセットやロングランでのアベレージタイム、予選テストも上手くいき、十分にトップを狙える位置につけている事が確認できました。
迎えた鈴鹿8耐レースウィーク。僕が所属しているRAC41のメンバーもフランスから合流。Kaedear Racing TeamとRAC41とのコラボチーム「Kaedear-Dafy-RAC41-Honda」ということで、更にパワーアップしたチーム体制で本番を迎えます。
初日の走り出しは順調。気温60度超えの過酷な路面状況に足下をすくわれて、午前に小さな転倒してしまいましたが、クラストップタイムという良いスタートが切れました。バイクは午後の走行に向けてメカニックさん達が修復してくれましたが、やはり転倒すると少々凹みます(苦笑)。
特に今年はチーム立ち上げから関わっているので、マシン準備の費用等もわかっている分、ダメージは大きめ……。とはいえ転倒もデータとして持ち帰り活かすことができれば、決して悪いことばかりではありません。ちなみに転倒は昨年のEWC開幕戦 、ル・マン24時間の予選以来だったので、約1年半ぶりでした!

いよいよ公式予選
翌日は車検やブリーフィングがおこなわれ、金曜日から始まる公式セッションのフリープラクティスと予選、ナイトプラクティスに向けた準備に時間を費やしました。公式予選は2人のライダーが各20分のセッションを2回ずつ行い、2人のベストタイムの平均でポジションが決まります。
チームの作戦は路面温度が下がるであろう午後の予選2回目に標準を定めて、1回目は無理をせず無事に予選を通過すること。しかし予選2回目、ライダーブルーの時間には想定していたほど温度が下がることなく、ベストを尽くしたものの目標タイムには少し届かず個人的には悔しい結果に。他のライダーにアタックラップを邪魔される形になってしまったのもやり切れず残念でした……。
しかし、ライダーレッドのケビン選手が午前から大幅タイムアップに成功し、結果的に1000分の6秒及びませんでしたが、クラス2番手となり、高いパフォーマンスを発揮して予選を終える事となりました。
チームの士気は一気に上がり、一人一人のレースに向けての準備に熱が入ります。
そして日曜日の11時半、ついに決勝レースへ!ということで、前編はここまで。次回の後編では、鈴鹿8耐決勝レースの模様をお伝えしますので、楽しみにしていてください。それではまた!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









