チェーンに給油したら押し歩きが軽くなったって感じた人、いるでしょ? バイクの各部でおきる「フリクションロス」とは?

バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「フリクションロス」についてです。

摩擦を減らせばパフォーマンスがアップする

 バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「フリクションロス」についてです。

スズキの油冷SEPエンジンで採用されているピストン。スカート中心にシナジーサークルテクスチャコーティングと呼ばれる処理を施す事で、油膜を保持しつつ、スカートの左右端に縦溝を配置して余分なオイルを整流、排出することでフリクションロスの低減を実現
スズキの油冷SEPエンジンで採用されているピストン。スカート中心にシナジーサークルテクスチャコーティングと呼ばれる処理を施す事で、油膜を保持しつつ、スカートの左右端に縦溝を配置して余分なオイルを整流、排出することでフリクションロスの低減を実現

 バイクは、さまざまな箇所でパーツが摺動(滑って動く)していますが、例えばエンジンなら、トランスミッションやピストン、シリンダーなど、数多くのパーツが動いてパワーを生み出しているのです。そして、それらは互いに触れ合って摩擦を生みながら動いています。

 摩擦を生みながら動くということは、その時点である程度のパワーを失っているということです。いくら高性能なエンジンオイルを入れたとしても、必ずいくらかのパワーは失っています。これを「フリクションロス」といいます。

「フリクション(friction)」は「摩擦」で、「ロス(loss)」は「失う」ということ。

 バイクのパフォーマンスを上げるためにはエンジンパワー自体を上げることも重要ですが、じつはフリクションロスをなくすことも非常に重要なのです。

 ここではエンジンを例に挙げましたが、フリクションロス低減に有効な部位はチェーンやホイールなど、車体のさまざまなパーツが当てはまります。

【画像】最新エンジンの中身、見たことある? フリクションロス低減を目指したエンジンパーツを画像で見る(9枚)

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