深まりゆく秋を堪能する、紅葉と珈琲の1dayツーリング デイドリップ通信Vol.38
バイク乗りのコーヒー店主、黒田悟志さんによる連載コラム。今回は、深まりゆく秋を堪能するべく、河口湖「紅葉まつり」で、紅葉と珈琲を楽しんできた1dayツーリングのお話です。
1年で最も華やかな季節を堪能しつつ、味にこだわる珈琲店で1杯
こんにちは、『Day Drip Coffee』のクロダです。都内で小さなコーヒー屋をやっている、バイク好きの店主です。このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、2つの世界を行き来して感じる様々なトピックをお届けしています。
今回も深まりゆく秋を堪能するべく、紅葉とコーヒーを味わうワンデーツーリングへと行って来ました。行き先に選んだのは富士五湖のひとつ、山梨県の河口湖です。この時期は湖畔とその周辺で、毎年恒例の「紅葉まつり」が開催されていました。

都内からのアクセスは中央自動車道で、「河口湖IC」へ向かいます。ICを出たら休憩を兼ねて、まずは富士山世界遺産センターにお邪魔しました。ICを右に出てすぐの所にあり、富士北麓エリアへの起点として何かと便利な場所です。「紅葉の名所は渋滞アリ」なので、突入前にトイレも済ませておく方が良いですね。寒い季節なら尚更。駐車場及び入館も無料なので、時間があれば是非施設をご覧になってみては。
諸々を済ませたら、湖畔に向けて出発です。予想通り、目的地の数km手前から渋滞でした。人出も多いので慎重に走らせます。
「紅葉まつり」の公式サイトで公開されている周辺Mapには、駐車場も載っています。事前にいくつか目星を付けていて、そのうちのひとつの無料駐車場に停めることが出来ました。ただしバイク専用スペースは特に無いので、車の妨げにならない端の方を利用しました。まあ、節度と良識を持って対処という感じでしょうか。
河口湖北岸の辺りは「もみじ街道」とも呼ばれ、この時期は一年で最も華やかな季節を迎えます。紅葉は湖畔の小径に至るまで楽しめますが、一番の見どころは、何と言っても「もみじ回廊」です。湖から伸びる水路の両岸にはもみじが綺麗に色付いていました。またその落ち葉が水路いっぱいに積もり、まるでもみじの小川の様相です。色とりどりの見事な光景でした。そして多くの訪日外国人も訪れていて、国際色もまた大変に豊かでした。
もみじ回廊のすぐ横には公認飲食ブースがあり、様々な屋台が出ていました。ちょうど小腹も空いていたので物色。山梨の郷土料理「ほうとう」をいただきました。遠くに富士山を眺めながらのランチです。
腹ごしらえの後はコーヒーブレイクといきたいところ。この界隈には喫茶店やカフェが点在しています。その中からちょっと気になるお店へ行ってみました。場所は徒歩圏内だったので、もみじ街道の紅葉の散策をしながらゆっくりと向かいました。

お店の名前は「ひだまり珈琲」です。一軒家の自宅の一部でお店を営んでいるようです。看板には「EST.2021」とあるのでオープンして4年。僕の店よりずっときれいでスッキリとしています。
店の前には広めの駐車スペースがあるので、バイク乗りにはその点も好印象です。テラス席はワンちゃん連れもOKなのかな? 店内はすべてテーブル席で、2人掛けの席に座りました。メニューを見ると、どれも良心的な値段です。ホットのブレンドコーヒーとチーズケーキを注文しました。
今回この店を選んだ理由は、コーヒーがフレンチプレスで提供されるというところです。フレンチプレスは一般的なペーパーフィルターのコーヒーより油分が多く、豆本来の味わいが強く感じられます。コーヒーにこだわりを持つ店で使われることが多い器具です。
飲んでみると、穏やかでバランス良く美味しい! 思った通り、質の高い味わいです。フレンチプレスで淹れる前提の豆だと思いました。
帰り際、店の方に「フレンチプレスは珍しいですね」と言ったら、丸山珈琲の豆を使っていると! 丸山珈琲と言えばフレンチプレス推しの名店です。どおりで美味しいワケです。
陽も傾いてきたので、そろそろ帰路に着きます。あえて大橋は渡らずに湖畔沿いの旧道を通ります。途中、湖畔の駐車スペースからの眺望が良かったので、バイクを停めてしばし富士山の景観を楽しみました。悠然とした美しさは、なぜか心に沁みるものがありますね。
紅葉を巡る秋のツーリングはそろそろおしまい。これから本格的な冬が訪れます。でも澄んだ空気の中、様々な風景や1杯のコーヒーとの出会いに期待して、バイクを走らせる日は続きます。
Writer: 黒田悟志
世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。










