飲酒後どれくらい時間が経ったら運転してもいい? そもそも基準はあるの?

飲酒後、どれくらいの時間が経ってから運転しても問題ないと言えるのでしょうか。飲酒運転のリスクと、アルコールが抜ける目安とは?

一番危ない「アルコールが抜けたつもり」

 年末年始など、まとまった休暇には久しぶりに家族や仲間と集まって、お酒を楽しむ機会が増える時期です。

 そんなときに気をつけたいのが、飲酒後の運転です。飲酒(酒酔い)運転・酒気帯び運転は重大な違反行為であり、危険であることは当然として、一体どれくらい時間を空ければ運転しても大丈夫なのでしょうか。

飲んだら乗らない。飲酒運転ダメ絶対!!
飲んだら乗らない。飲酒運転ダメ絶対!!

 まず知っておきたいのは、アルコールを摂取した状態での運転がいかに危険かという点です。少量のアルコールでも脳の機能を鈍らせ、判断力や注意力を低下させます。

 酔いが進むと視野が狭くなったり、車間距離の感覚が狂うなど、速度超過やブレーキの遅れといったミスに直結します。

 また、「自分は酒に強いから大丈夫」と考えるのは非常に危険です。

 酒に強いとされる人でも、低濃度のアルコールで運転能力に影響することが複数の調査で明らかになっています。

 安全運転に必要な能力が低下している状態では、重大な事故につながるおそれがあります。

 では、飲酒後にどれくらい時間を空ければ運転しても大丈夫なのか? これは一概に言えるものではなく、アルコールの分解速度は肝機能の状態や飲酒の習慣、体調、個人差で大きく変わります。

 水をたくさん飲んだり、汗をかいたらアルコールが早く抜けると思われがちですが、代謝の大半は肝臓で行われ、アルコールが体に残っている可能性があります。

 ひとつの目安として、アルコールが抜けるまでの時間を計算することができます。

「純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコールが抜けるまでの時間」

 例えば、アルコール度数5%のビール500mlの場合、純アルコール量は約20gです。体重60kgの人なら「20÷6=約3.3時間」という計算になります。

 ただし、これはあくまで理論値で目安のため、実際にはさらに余裕を持つべきでしょう。

飲酒・酒気帯び運転の基準、罰則は?

 体にアルコールが残ったまま運転することは、法的にも重大な違反です。

 呼気中アルコール濃度が0.15mg/lを超えると「酒気帯び運転」となり、免許停止や取消しなどの行政処分の対象となります。

 濃度が0.25mg/lを超えた場合は処分がより厳しくなり、免許取消しと欠格期間2年が科されます。

 また運転者本人だけでなく、運転すると分かっていながらアルコールを提供した人、同乗者も処罰の対象になります。

 罰則は拘禁刑や高額な罰金が科されることもあるため、「少しだから大丈夫」と軽い気持ちでハンドルを握ることは、絶対にやめましょう。

※ ※ ※

「何時間後なら大丈夫なのか」ではなく、「飲んだら運転しない」という意識をしっかり持つことが運転者としての責任であり、命を守る最善の行動です。

 年末年始の楽しい思い出を、悲しい事故にしないためにも慎重な判断を心がけたいものです。

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