カワサキが満を持して市場投下した電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」 原2区分で2024年1月の発売から反響は?
カワサキが新たに展開する電動スポーツモデル「Ninja e-1」と「Z e-1」は、400ccクラスに匹敵する車体で原付2種クラスに区分されています。2024年1月の発売以降、販売店への反響はどうなのでしょうか。
カワサキが市場に投下したEVスポーツモデルとは
カワサキ初の量産電動モーターサイクル「Ninja e-1」と「Z e-1」は、日本国内では2024年1月より発売が開始されました。
いずれも定格出力0.98kWで最高出力9.0kW(12PS)の電気モーターを搭載し、原付2種に区分されています。
短時間出力を高める「e-Boost」や、押し引きをサポートする「ウォークモード」など、電動ならではの機能を備えています。
取り外し可能なリチウムイオンバッテリーを2個搭載し、家庭用コンセントからも充電可能で、一充電あたりの航続距離(ROADモード、60km/h定地走行値、1名乗車時)は55kmとされていますが、実際の使用環境によって変動するのはEVならではでしょう。
トレリスフレームを採用する「Ninja 400」や「Z400」の車体をベースに、モーターを低い位置に配置することで低重心化を図っており、デザインは「Ninja」や「Z」シリーズの特徴を継承しています。
価格(消費税10%込み)は「Ninja e-1」が106万7000円、「Z e-1」が101万2000円となっており、いずれもバッテリーパック2個付属し、充電器やアダプターは別売となっています。
静粛性が評価されるも、やはり航続距離と価格がネックに
発表当時から大きな話題となったカワサキ初の電動モーターサイクルですが、発売後の販売店への反響はどうなのでしょうか。

関東のカワサキ販売店スタッフは次のように話します。
「すでに中古モデルはあるのですが、新車は在庫がなく、探す必要がある感じですね。電動モデルはどちらも航続距離が50kmから70km程度ですので、往復40kmくらいのちょっとしたお出かけには使えますが、長距離のツーリングには使えません。
航続距離は短いですが、電動なのでエンジンもマフラーもなく、その静音性を生かして、裏路地など音がはばかられる場面で用いる日常の足として求められる人が多い印象です」
関西のカワサキ販売店スタッフは厳しい現状を語ります。
「新車としては販売していますが、契約自体はほとんどありません。実用上の航続距離は30kmから50km程度になることが多く、使い道は軽い買い物が中心です。電動モデルの100万円近い価格を考えると、ツーリング目的ならガソリンモデルを選ぶ方が多く、日常の足としては自転車や別の原付を検討されるケースが目立ちます」
さらに、充電面についても課題があるといいます。
「バッテリーは2個ありますが、充電器はオプションです。フル充電には1個あたり4時間ほどかかるため、2個満充電するためには工夫するか、充電器を2つ購入する必要があります。電動モデルを日常使いするには、充電がネックになることが多いのではないでしょうか。総合的に見ると、電動バイクはまだクルマのEVのように電気だけで十分に走れる段階にはないというのが実情です」
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電動バイクでありがちな航続距離や価格、充電にかかる時間などへの懸念が購入のハードルとなっており、短距離移動や静かさを重視する用途では一定の評価があるものの、利用シーンが限られニッチな立ち位置にとどまっているようです。
人気の「カワサキ」ブランドでも苦戦が見られるようですが、世界初のハイブリッドモーターサイクルを市場に投下したこともあり、今後またどのような展開が見られるのかも注目です。



































