一体ナゼ!? 8モデルも並ぶヤマハのスクーター 「大阪モーターサイクルショー2026」で見えた「現在地と近未来」
ニューモデルが続々登場する「大阪モーターサイクルショー2026」会場で、ひときわ目を引くのがヤマハのスクーターエリアです。新原付・電動・155cc・スポーツまで8モデルを一堂に展示し、スクーターの現在地と近未来を一度に体感できる内容となっています。新車購入の判断に大きな力になりそうです。
「来て・見る」だけで求めるスクーターのイメージが明確に決まる
日本最大規模のバイクイベント「モーターサイクルショー」に行くと、各社の展示からそのモデルの位置付けがよく分かります。
ひときわ高い雛段でスポットライトを浴びているのが、各社イチ押しのピックアップモデルです。このセンター雛段の間近の平場は、見るだけでなく、触れて、またがって、購入につなげたい販売のイチ押しモデルと言えるでしょう。
ヤマハブースでは、センター雛段を占めるスーパースポーツの正面に、スクーターエリアを配置しています。スポーツ系、アドベンチャー系などのカテゴリー別で比較しても展示モデル数は最多の8モデル。一見さりげなく見えて、実はかなり力が入っています。
「MAX」シリーズからは、「TMAX560」、「XMAX」、「NMAX155」の3モデルが展示されています。展示車はほとんどの車両で電源が入っているため、「MAX」シリーズで言えば、上下する電動式調整スクリーンやTFTディスプレイの鮮やかさを、またがったまま確認することができます。
この夏市販を目指す「AEROX(エアロックス)」と「CYGNUS X(シグナス・エックス)」も注目です。

「AEROX」の排気量は「NMAX」と同じ155ccですが、両者の個性はまったく異なります。
「NMAX」がエレガントで高級志向なのに対し、「AEROX」はスーパースポーツ指向。フロントタイヤも「NMAX」の13インチに対して「AEROX」は14インチで、この違いを実際に見比べて体感できるのが、モーターサイクルショーならではの強みです。
一方、「CYGNUS X」を語る上で触れておきたいのが、その先代モデルです。ヤマハは2025年5月に「CYGNUS GRYPHUS(シグナス・グリファス)」を発売しました。「CYGNUS X」はその名を受け継ぎ、両車ともに排気量125ccですが、大きな違いは外観にあります。「CYGNUS X」は車体をスリムにそぎ落とし、軽量コミューターとしての特徴を際立たせた仕上がりです。
2026年4月24日の国内販売が決定した「Fazzio(ファツィオ)」も、多くの来場者が足を止めているニューモデルです。
カラフルでおしゃれなデザインだけでなく、足元のフロアステップ前後に荷掛けフックを装備。ふた付きのグローブボックス内にはUSB Type-A端子対応の充電ソケットを備え、充電しながらスマートフォンを収納できる実用性も光ります。
実際にまたがってみると、「なぜそこにそのサイズのポケットがあるのか」が腑に落ちる、使い勝手を考えたデザインであることが実感できます。
原付クラスでは、新基準原付の「JOG ONE」と、EV原付の「JOG E」の展示もあります。
ヤマハは「大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショー」に出展します。カタログ値だけでは分からない多彩な個性を、会場で実感することができそうです。
Writer: 中島みなみ
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。






