人気漫画『名探偵コナン』にちょいちょい登場するヤマハ「XT400Eアルテシア」とは? 乗るのは“ボクっ娘”キャラの「世良真純」
人気漫画『名探偵コナン』に登場するキャラクター世良真純は、作中でたびたびヤマハ「XT400Eアルテシア」に乗る姿が描かれています。どのようなバイクなのでしょうか。
「アルテシア」はどんなバイクだった?
人気漫画『名探偵コナン』(小学館)では、登場するキャラクター・世良真純(せらますみ)が作中でバイクに乗る姿が描かれています。
その愛車がヤマハ「XT400E Artesia(アルテシア)」です。架空のバイクではなく実在するモデルです。
1991年8月に登場した排気量400ccクラスのトレールモデル(国内向け)で、輸出向けモデルである「XT600」をベースに日本の免許制度に合わせて開発されました。

搭載される排気量399ccの空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンは、最高出力31ps/7000rpm、最大トルク3.3kgf-m/6000rpmを発揮し、セルフスターターやハザードランプなども備えています。
重量172kgの車体はフロント21インチ/リア17インチホイール、オフロード走行に適したサスペンション、前後ディスクブレーキを装備し、発売当時の価格は44万9000円でした。
「アルテシア」はオフロード性能にもこだわったロングツーリングを堪能するモデルとして登場しましたが、当時の国内市場では400ccクラスのトレールモデルはユーザーからの支持を得られず、短命に終わっています。
単気筒エンジンで軽量スリムな車体は旅の道具としての完成度が高かったものの、世に出るのが早すぎたのかもしれません。
世良真純は女子高生でありながら、探偵としても活動しています。作中では「アルテシア」を自在に操る姿が描かれ、そのキャラクターを象徴する存在として視聴者の印象にも強く残るアイテムとなっています。
17歳という設定なので、400ccクラスのバイクであれば普通二輪免許で運転可能です。行動範囲の広さや颯爽とした立ち回りを演出するために、バイクが効果的に用いられています。
中性的な外見と高い身体能力を持つ世良にオフロード系バイクが選ばれている点も、キャラクター像と重なります。
そして世良の愛車に「アルテシア」が選ばれた背景には、名前のつながりがあります。
作者の青山剛昌は『機動戦士ガンダム』のファンとして知られており、作中の登場人物にはそれをオマージュした名前が見られます。「世良」の名前の元ネタとされるのが、セイラ・マスの「セイラ」です。
そしてセイラの本名はアルテイシア・ソム・ダイクンです。この「アルテイシア」という響きが「アルテシア」と重なり、世良の愛車として設定されたと考えられています。
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ヤマハ「XT400Eアルテシア」は国内市場では個性派モデルであり、そのイメージが世良真純というキャラクター像と重なったことで作中でも印象的な存在として描かれています。
作品をきっかけに改めて注目され、その魅力が再評価されているかどうかは分かりませんが、そもそも「アルテシア」を知っている作者もまた、なかなかのバイク通(ツウ)と言えるかもしれません。




