ホンダ「スーパーカブC100」白煙対策!! 3ピース構造のオイルリング採用ピストンを探していたら「スズキ」のあのモデルが…… 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.18

C100時代からC50/C90などなど、1960年代に生産されたスーパーカブのメインハーネスには、製造元の住友電装と製造年式のスタンプが入るタグが取り付けられていました。レッグシールドを外したメインフレーム部分に、そのタグがあります
φ12ミリの精密な棒ゲージをピストンピン代わりに差し込みます。ピン孔の倒れやセンターリングをゼロに近く段取りしてから、小型のボーリングヘッドを利用して、ピストンピン孔をφ13ミリへと拡大加工しました。実際にC100用ピストンピンを差し込みながら、クリアランスを手感覚でも確認しました。
ピストンピン孔をφ13mmに精密拡大加工を終えたら、旋盤工程で次の加工段取りを行います。ここでは、ピストンピンクリップ溝の加工を行いました。ピストンのチャッキングと芯出し作業を厳密に行いながら、加工段取りを進めていきます
エンジンチューニングファンだけではなく、このようなピストンピンクリップ溝の加工依頼もiB井上ボーリングさんには入るそうです。様々なボアサイズに合致したピストン加工治具が用意されていました。センタリングしたらクリップ溝加工専用のバイトで、溝掘り加工を始めます。
C100用ピストンピンとピンクリップに合せて加工を終えたスズキGF250用のSTDピストン。ここまで加工しても、C100エンジンにはまで組み込むことができません。何故なら、スキッシュエリアと呼ばれるトップラウンドの追加工が必要だからです
C100純正ピストン(左)とGF250改ピストン(右)を比べると、ピン上のハイトが異なるため、燃焼室形状に合わせてトップラウンドのスキッシュエリアを加工しなくてはいけません。この加工作業には現物合せの要素が強いので、我がガレージの旋盤でDIY加工を実施しました。まずはピストン加工用の治具作りから始めました。ピストンショルダーのハイトが一致しています
C100に使える理想的なφ44mmオーバーサイズピストンを、スズキGF250エンジン用純正部品で製作しました。ボアアップが目的ではなく「オイル上がりが圧倒的に少ない3ピース構造のオイルリング」を使いたく探していたら、スズキGF250へ辿り着きました。ホンダ純正C65やCB125用などもφ44mmで利用できますが、一体オイルリングだったり、コンプレッションレシオが合わないなどなど、理想的ではありませんでした
1962年型のスーパーカブは、通称「ピノキオテール」と呼ばれるピノキオの鼻のようなデザインのテールランプが採用されています。初代C100は通称「ワシ鼻」テールで、次にピノキオ小となり、ピノキオ中を経てから、このサイズになりました。C100特有のデザインマークになります
ホンダスーパーカブC100は、排気量49ccの原付一種として登場しました。2名乗車が可能な原付二種モデルとして55ccのC105が後に登場しました。ピストンサイズはφ40mm→φ42mmへ拡大されています。我がC100は、C105ピストンで原付2種の黄色ナンバー登録にしていましたが、マフラーからはまだ白煙が薄っすら吹くのが気になっていました
このピストンへたどり着くまでには紆余曲折ありました。スズキの水冷4気筒2バルブエンジンを採用した、GJ71C型エンジン、モデルとしては、GF250のエンジンから抜き取ったピストンです。この中古ピストンベースに、C100に使える仕様へモディファイすることにしました。ピストンボアはφ44mmで排気量は60ccになります
スズキGF250のピストンピン径は、φ12ミリでした。一方、C100のピストンピンはφ13ミリです。そこで、ピストンピンのサイズをφ12→φ13ミリへと加工依頼しました。作業してくれたのはiB井上ボーリングさんで、精密加工機の治具ボーラで行っています

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