モトグッツィ「ルマンIII」休眠前の段取り不足に問題があった!? 30数年の眠りから目覚めるのか!? 愛知県のグッツィーノさんに入庫した「ルマンIII」は、完全な不動車でした。どのように仕上げようか、考えられていたタイミングだったとは思いますが「購入を申し出た」ところ、快く譲渡してくださいました。早速、銀行のマイカーローンで借金して、軽トラで引き取りへ行ってきました。フロントカウルは取り外してあります キャブレター本体側のスロットルリンクを指で動かそうとしてみましたが、ガッチり固着していてまったく動きませんでした。こういったキャブのメンテナンス時には、まずはキャブ単体にしてから、ヒーターでの温めから始めます 1980年代と言えばレーサーレプリカの時代です。1970年代の世界耐久選手権でも活躍したグッツィレーシングをイメージしたのか、ベリア製白文字盤のタコメーターがコックピットのセンターを陣取ります。このデザインにはファンも多いようです ワンオーナー車だった「ルマンIII」の走行距離は極めて少なかったです。しかし、タコメーター指針が動き始め数百回転あたりで停止しているのが気になりました。メーターの構造から想像すると……。要分解修理になりそうです 1976年に登場した「ルマンI」のイメージを継承しながらも、ラウンド型シリンダーからスクエア型シリンダーへと進化した新世代エンジンを搭載する「ルマンIII」。「II」は1978年、「III」は1981年に登場しました 数多くのバイクをフルレストアした経験がありますが、久しぶりに強烈というか劣悪なコンディションのガソリンタンクと出会いました。こういった現状を確認すると、逆に「やる気満々」になってしまう自分には呆れるばかりです フロントブレーキもリアブレーキも、固着していてまったく動きません。ラッキーだったのは、フロントはマスターシリンダーの固着でホイールは回転しました。リアは引きずりながらも回転したので、軽トラに積み込み、運ぶことができました スムーズに押し歩きするため、リアキャリパーとマスターシリンダーは取り外しました。「ルマンIII」でも前期モデルは「ルマンII」と同デザインのキャストホイールでしたが、この「ルマンIII」は後期型なので、キャストホイールのスポークがストレートデザインです 前後タイヤはピレリのファントムでした。実は、このファントムは「ルマンIII」の標準装備品でもあります。タイヤサイドの製造年月を確認したところ、新車当時製造品でした。キャストホイールながら「850ルマン」シリーズはチューブタイヤを採用してます 車体を分解するフルレストアなど予定にありません。外装パーツを取り外した後に、フレームの見える部分のみ、ウレタンブラックでタッチアップ仕上げにする予定です。無理にフルレストアする必要は無いコンディションだと思っています おそらく初代オーナーさんの好みで、ボトムケースが純正色のレッドからブラックへ色変更されています。しかも左右フォークを入れ替えて、「ルマンI/II」のような前方キャリパーレイアウトになっていました。「ルマンIII」レイアウトに戻しました ドゥカティのLツインよりも、純正補修部品もしくはリプロダクト品が充実している印象の「ルマン」シリーズ。同じモトグッツィでも、人気モデルの「ルマン」シリーズだから、そんな印象なのかも知れません。サイドカバーエンブレムは化粧直ししようと思います。 グッツィーノさんから積んで帰宅した直後の写真です。奇麗に見えますが、クロームメッキのマフラーやリアサスペンションのスプリングは、湿気によるブツブツ点サビが出ている状態です。軽トラの幌荷台内は、深呼吸不可能な腐ったガソリン臭でした スロットルは固着してピクリとも動かない状態でした。このようなときには、無理して動かそうとしてはいけません。ワイヤーのタイコを引っ掛ける、スロットルパイプを破壊してしまうこともあるからです 関連記事 革新のハイグリップタイヤ「RS12」を徹底テスト! (PR)BRIDGESTONE ホンダ横型エンジン「北米専用」のモトスポーツ「SL70」 遂に完成!! 欠品していたサイドカバーをワンオフ製作 選ぶのは「燃える山」か、それとも「風神」か? モトグッツィが放つアドベンチャー「V85TT」シリーズ、物語を纏った新色で登場 モトグッツィ「V7 SPORT」にイタリアの超高速サーキットの名を冠した新色「モンツァレッド」が登場 伝統のVツインに先進装備を纏ったスポーツモデル発売 ホンダ横型エンジン搭載「北米専用」モデルのモトスポーツ「SL70」 スポークホイールの組み立てで段取り作業は8割完了!! この画像の記事を読む 革新のハイグリップタイヤ「RS12」を徹底テスト! バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー