バイクに乗るために必要な運転免許 日本での取得可能な年齢は早い?遅い?

バイクに乗って一般道を走るには、当然ながら自動車運転免許が必要です。日本で定められている取得可能な年齢は、海外と比べて早いのでしょうか? 遅いのでしょうか?

バイクの免許を取れる年齢、日本は早い? 遅い?

 バイクの免許をお持ちのみなさんは、何歳で取りましたか? バイクブーム世代の人なら16歳で原付免許を取ったという方が多いでしょうし、それ以降の世代では、そもそも「3ない運動」(高校生のバイク利用を禁じた「免許を取らない」「乗らない」「買わない」の3つを提唱する社会運動)によって高校生のときは免許が取れなかったから、高校を卒業してから取ったという方も多いでしょう。

原付免許で乗ることができるホンダの原付スクーター「Dunk(ダンク)」

 あるいは、免許取得費用が高すぎるので(たとえば所持免許なしで普通二輪・限定なし免許を取ろうとすると約20万円程度かかる)、就職してお金が貯まってから取るという人もいるでしょう。

 日本の法律(道路交通法)では、バイクの免許は原付と普通二輪は16歳から、大型二輪は18歳から取れることになっています。これって、諸外国と比べて早いのでしょうか? 遅いのでしょうか?

 運転免許取得可能年齢に関して、交通安全教育に詳しい山口直範教授(大阪国際大学人間科学部人間健康科学科)は、以下のように話します。

「日本は免許取得可能年齢が決して遅いわけではありません。しかし、二輪免許取得可能である16歳になっても実際には取得することがかなり困難です。現在も3ない運動を継続している地域が複数あり、3ない運動を撤廃している地域でも、高校に申請したら却下されることは珍しくありません。そう考えれば実質的には卒業後の18歳になりますので、諸外国に比べたら少し遅いとも言えますね」

 各国の制度を見てみますと、若い年齢でバイクに乗れるのは中東各国が多く、バーレーン、カタールではオフロード車が、サウジアラビアでは原付が、なんと12歳から取得可能です。

「モペット」はペダル付きの原動機付自転車、エンジンを搭載した自転車、海外では小排気量バイクの総称ともされる(イメージ)

 アメリカとカナダでは、州によって違いますがおおむね14歳から16歳となっています。ヨーロッパでは、フランスやイタリア、ハンガリー、ポーランド、ポルトガルなどは、モペット(原付)なら14歳から乗ることができます。

 いっぽう、免許取得可能年齢が高い国としては、ドイツとスイス(排気量や出力の制限なしのバイク)、ヨルダン(スクーター以外のバイク)は25歳からと、たいへん厳しい制限が設けられています。

【了】

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Writer: 小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)

モーターサイクルジャーナリスト・ライダーとして、メディアへの出演や寄稿など精力的に活動中。バイクで日本一周、海外ツーリング経験も豊富。二輪専門誌「クラブマン」元編集部員。レースはライダーのほか、鈴鹿8耐ではチーム監督として参戦経験も。世界最古の公道バイクレース・マン島TTレースへは1996年から通い続けている。

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