英国トライアンフ新型「ストリートトリプルRS」発売!! じつはフレンドリーな高性能スポーツ

ストリートで扱いやすく、ワインディングが抜群に楽しいスポーツバイクがイギリスのトライアンフから登場。新型「ストリートトリプルRS」として、2019年11月から発売されることが決まりました。

走る醍醐味を教えてくれる、爽快なバイク!

 トライアンフは110年以上の歴史を持つ名門ブランドで、現在はクラシカルな2気筒モデルとスポーティな3気筒モデルを中心にラインナップしています。

トライアンフ新型「ストリートトリプルRS」(2020年型)に試乗する筆者(伊丹孝裕)

 この2020年型「Street Triple RS(ストリートトリプル・アール・エス)」には、123psの最高出力を発揮する排気量765ccの水冷3気筒エンジンを搭載しています。

 2気筒のようにゴリゴリと力強く、4気筒のようにスカッと回り切るそれは、それぞれのオイシイ部分を併せ持つ名機と言えるでしょう。

 世界最高峰のロードレースMotoGPのMoto2クラスには、トライアンフ製のエンジンが全車に供給されており、そのベースになっているのがまさにこれ。トップライダーの多くがそのフィーリングを「楽しい!」と評価し、最後までまったく目が離せない熾烈なバトルを支えているのです。

トライアンフ新型「ストリートトリプルRS」(2020年型)

 レースにも使われていると聞くと、手強く神経質なイメージが拭えないかもしれません。ところが、このエンジンのスロットルはどんな場面で開けやすく、パワーもこれ以上なら怖さが先行し、これ以下なら物足りない場面がある絶妙のところ。いたずらにスペックを追求せず、操る楽しさを優先したところに高い見識が伺えます。

 特徴的な2灯のLEDヘッドライトはなかなかの強面ながら、ライディングポジションはコンパクトで188kgの車重はクラス最軽量に相当。小柄な体格でも持て余す場面はなく、コンビニにサラッと買い物に行くような使い方でもストレスを感じません。

 これほど気負わず乗れるビッグバイクはあまりなく、見た目とは裏腹に、実にフレンドリーな存在です。

顔つきが特徴的な新設計ツインLEDヘッドライト

 このヘッドライトはデザイン上の個性だけでなく、ハンドリングの味つけにも貢献しているようです。真横から見ると目玉が飛び出しているように見えますが、計算された位置と重さがフロントタイヤの接地感を確保するためのバランサーとして作用。機能パーツとして、きめ細かく作り込まれているのです。

 実際それは効果的で、今回の試乗は初めて走るワインディングだったにもかかわらず、右へ左へと流れるように旋回。奥でグッと回り込んでいるようなコーナーでもバンク角を容易に調整できる自由自在感が印象的でした。

 ワインディングの先導はイギリスの現役レーシングライダーが担当してくれたのですが、これがまぁ飛ばす、飛ばす。それでもまったく怖さを感じることなかったのは、ストリートトリプルRSが常に高いライントレース性を見せてくれたからに他なりません。

海外のワインディングでトライアンフ新型「ストリートトリプルRS」(2020年型)を試乗する筆者

 エンジンもフレキシビリティに富み、3000rpm程度の低回転域からでもたっぷりとしたトルクを発揮。最もローパワーなレインモードでも加速力に不満はなく、ロード、スポーツ、トラックとエンジンのマッピングを切り換えていけば、刺激的なサウンドと路面を蹴飛ばすようなキック力が明確に増していきます。

 ライディングの醍醐味のひとつに「一体感」がありますが、ストリートトリプルRSはそれを教えてくれる、爽快なバイクです。

トライアンフ新型「ストリートトリプルRS」(2020年型)

 ストリートトリプルRS(2020年型)の価格(消費税10%込)は143万7000円から。カラーバリエーションは「シルバーアイス(アルミニウムシルバー&ディアブロレッドデカール)」と、「マットジェットブラック(アルミニウムシルバー&イエローデカール)」の2パターンです。

【了】

トライアンフ新型「ストリートトリプルRS」(2020年型)の画像を見る

画像ギャラリー

Writer: 伊丹孝裕

二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。マン島TTやパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムなど、世界各国のレースにも参戦するなど、精力的に活動を続けている。

最新記事