国内発売予定の電動スクーターSUPER SOCO「CUmini+」 その特徴とは?

2021年3月10日に『バイカーズパラダイス南箱根』でXEAM(ジーム)のラインナップに加わる新しい電動バイクが発表されました。その中のひとつ、SUPER SOCO「CUmini+」は、原付1種に分類されるスクータータイプの電動バイクです。

電アシと原付スクーターの中間的存在? 気軽さと親しみやすさが特徴

『XEAM(ジーム)』は福岡県に本社を置く電動バイクブランドです。『SUPER SOCO(スーパーソコ)』のほか、『niu』や『Zero Motorcycles』などの電動バイクを取り扱っており、日本におけるSUPER SOCOの正規総代理店です。そしてSUPER SOCOはVmoto社(オーストラリア)が展開する電動バイクブランドであり、生産は中国、そのラインナップにはドゥカティとのコラボレーションモデルもあります。

原付1種に分類される電動スクーター、SUPER SOCO「CUmini+」

 XEAMのラインナップに新たに加わった電動スクーター「CUmini+」は原付1種にカテゴライズされるため、原付免許または自動車の普通免許で運転が可能です。
 
「CUmini+」は、先んじてXEAMで取り扱いされているSUPER SOCOの電動スクーター「CUX」(原付1種)よりも、さらに気軽に乗ることができるコミューターとして登場しました。

 バッテリー定格容量は960Wh(48V/20Ah)と、XEAMがそろえる電動バイクの中で最も小さく、スペック上の最高速度は42km/h、航続距離は40km(※体重75kgのライダーが 25km/hで平地走行した場合)となっています。兄貴分である「CUX」のスペック上の最高速度が65km/h、航続距離が65kmから70km(※体重75kgのライダーが気温26度、45km/hで定地走行した距離)であるのに対し、控えめな性能であることがわかります。

ステップボードのスペースは少し狭め。ライディングポジションをとると、ひざの曲がり角はほぼ直角

 現地で実際に試乗したところ、まず感じたのはスロットルを開けたときのトルクのスムーズさです。電動バイク(電動モーター)はスロットルを開けた直後から最大トルクが発生するという特徴があり、慣れないうちはその扱いに難しさを感じることもあるかもしれません。しかし「CUmini+」はスロットル操作に対する力の発生に過敏さはなく、とてもスムーズです。内燃機関のバイクとは違ったスロットル操作が必要ですが、それが扱いにくいわけではありません。

 XEAMを展開するMSソリューションズ代表取締役社長 塩川正明氏の説明によれば、平地での走行に比べ、上り坂では10km/hほどスピードが落ちるとのこと。今回は上り坂を走らせる機会はなかったのですが、平地走行中でも、確かにきつい坂道は不得意だろうと想像できました。トルクは小さめで、全体的な出力が抑えられている印象です。

 少しスピードに乗ったところからもうひと伸びの加速感を求めたくなり、現実的に考えれば、スピードを乗せて走るような道にはあまり向かないでしょう。ただ、小路やスピードを出さずに走っていられる道であれば、必要十分な走行性能だと言えます。原付1種スクーターであることを考えれば、とくに問題無いだろうと思えます。

「CUmini+」には電動バイクの多くが備える走行モードは無く、だからこそシンプルに走らせることができます。

シート下にはバッテリー1個が収まっている

 また、車体は軽いもののキビキビと走るキャラクターというわけでもなく、ゆったりと走る印象です。コンパクトな車体のおかげで小回りが利くところもメリットでしょう。気軽に「ちょっとそこまで」の移動に向いた電動スクーターではないでしょうか。

 気になる充電関連は、リチウムイオンバッテリー1個を搭載しており、スクーター本体にアダプターをつないで充電することも可能ですが、バッテリーを取り外して室内で充電することもできます。充電には各家庭に備えられる100Vコンセントに対応しており、充電時間は7時間となっています。

「CUmini+」はまるでバイクではないようにさえ感じる、とてもフレンドリーなモビリティです。バイクに乗ったことがない人でも気軽に運転できるだろうと思える、親しみやすさがありました。電動アシスト自転車のような気軽さで、難しい操作もなく乗ることができる電動スクーターではないでしょうか。

ディスプレイにはデジタル表示のスピードメーター、バッテリー残量やトリップメーターなどが表示される

 2021年6月中旬よりXEAMから発売予定の「CUmini+」のメーカー希望予定小売価格は17万9800円(消費税10%込み)です。

■「CUmini+」スペック
車体寸法:1648×725×1076mm
シート高:721mm
タイヤサイズ(前後):70/90 12
航続距離:40km
充電時間:7h
バッテリー容量:960Wh(48V20Ah)
バッテリー重量:7.1kg
ブレーキ方式:前後ディスクブレーキ
BMSバッテリー管理:V4.0
定格出力:600W
最大出力:900W
最高時速:42km/h
バッテリータイプ:リチウムイオンバッテリー
バッテリー電圧:48V
100km当たりの電気消費量:1.6kw・h以下
モーター:SUPER SOCO製
フルLED:ヘッドライト/テールライト/方向指示器/ナンバー灯

【了】

【画像】原付1種の電動スクーターSUPER SOCO「CUmini+」詳細を見る(14枚)

画像ギャラリー

Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

最新記事