決まりはあるの? 教習所に通うときに適した服装とは?

コロナ禍などにより、バイクの需要が高まりつつある昨今、教習所への入学希望者も増加しています。そこで、教習で初めてバイクに乗るために、どんな服装を選べば良いのかわからない人も多いと思います。そこで、バイクの免許を取得するために教習所に通う際に最適な服装をご紹介します。

二輪免許取得の際に適切な服装とは

 教習をはじめバイクを運転する際は、事故やケガを防止するために、安全に配慮した服装を着用する必要があります。いったいどんな服装が、適切なのでしょうか。

バイクの教習を受ける際の服装のイメージ
バイクの教習を受ける際の服装のイメージ

 まず、バイクを運転する際は、頭部を保護するためのヘルメットの装着が義務化されており、教習の際もそれは同様です。規格や頭に合ったサイズを選ぶことはもちろんですが、ヘルメットの形状も重要です。

 そのため、保護する範囲の広いフルフェイスのヘルメットか、ジェット型ヘルメットを準備しておきたいところですが、フルフェイスしか認めていない教習所もあるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。また、バイクを運転する際は、転倒時に備えて長袖長ズボンを着用することが基本。これは季節を問わず、例え真夏でも半袖短パンで教習を受けることはできません。

バイクの乗る際に適した長袖長ズボン
バイクの乗る際に適した長袖長ズボン

 ジーンズなどは生地が厚いため、着用する人も多いですが、いわゆるダメージジーンズは肌が露出するため、バイクに乗る際の着用は避けた方が良いなど、教習時の服装では、服の素材にも注意したいところ。薄手の素材は破れたり、皮膚を擦り剥いたりするリスクが高くなるため、暑い時期でも厚みのある生地を選ぶことが重要です。

 一方で、寒い時期の教習やツーリングでは、風を受けることで体感温度がさらに低くなります。雪が降るような寒冷地だけでなく、比較的温暖な地域のライダーも、寒さ対策を万全にしておくことが重要です。

他にもある! バイクの教習に適した服装

 バイク教習の際は、安全のためにキチンと5本指が分かれているタイプのグローブを着用するのもポイントです。作業用手袋や軍手で代用できる場合もありますが、教習所によっては認められない場合もあるため、革製のグローブなど、バイク専用のものをあらかじめ、用意しておくと良いでしょう。

グローブは革製でバイク専用のものがおススメ
グローブは革製でバイク専用のものがおススメ

 グローブを着用するのは長袖長ズボンなどと同様に、手肌が露出するのを防ぐという目的ですが、安全性に加え操作性も考慮して、しっかりと指を動かせるものを準備することが大切です。

 プロテクターは、免許を取得した後の装着は必須ではありませんが、教習所では怪我を防止するために、胸や背中、肘、膝などへの装着が必須。ほとんどの教習所では、無料での貸し出しがおこなわれていますが、念のために事前に確認すると良いでしょう。

教習所では怪我を防止するために、胸や背中、肘、膝などへのプロテクター装着が必須
教習所では怪我を防止するために、胸や背中、肘、膝などへのプロテクター装着が必須

 また、教習時はもちろんですが、バイクを運転する際は、履物にも要注意。操作ミスや事故等により転倒してしまった際に、怪我を負う部位でもっとも多いのが、足だといわれています。

 転倒により地面と車体に足を挟んでしまった時のことも考慮して、足を確実に保護してくれるものを選びましょう。もっとも適しているのは、二輪用の専用のブーツです。操作性や快適性、安全性かなど、トータルで考えられた設計となっているため、可能な限り専用のブーツを用意しておくと安心です。

ライディングシューズは踝まで隠れるものがおススメ
ライディングシューズは踝まで隠れるものがおススメ

 かかとが付いていないサンダルや下駄、ミュールなどは論外として、肌を外気にさらす素足はもってのほか。フォーマルな革靴やパンプスなども、安定してペダルに足を乗せることができず、怪我のリスクを高めます。

 教習所によっては、動きやすいスニーカーでも可としているところもありますが、くるぶしを保護するハイカットのものを選べば、より安全度が高まります。

※ ※ ※

 バイクの免許取得は、クルマよりも服装の制限が厳しく、教習所では特に適した服装や適さない服装が厳格に決められています。服装の制約が厳しいのは、転倒時や事故発生時の被害を最小限に食い止めるという大事な目的があるため。

 怪我を予防するだけでなく、場合によっては周囲の人やライダー自身の命に関わることもあるため、教習中だけでなく、免許を取得した後に、実際に公道を走行する際も、バイクの運転に適した服装を着用することを心がけてください。

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