いったい何が表示されているの? 今更聞けないハイテクメーターを徹底解説
最近のバイクには、スピードメーターやガソリンメーターの他にも、さまざまなデータが表示されますが、いったい何のデータが表示されているのかが分からないという人も多いと思います。そんな、バイクのメーター表示を解説します。
最新のバイクのメーターと見方について
最新のバイクは、昔のアナログメーターとは比べ物にならないくらい、先進的なデザインで機能性にすぐれたメーターが増えています。シンプルなアナログメーターしか知らない人は、その進化に驚くかもしれません。

さらに、液晶テレビやスマートフォンなどに使用されている、フルカラーの液晶メーターを搭載したモデルが主流になってきています。
スピードメーターやタコメーター、燃料計のほか、走行距離などがデジタルで表示され、デザインや背景カラーを変更できるモデルもラインナップ。電子制御システムのひとつである、ライディングモードの表示ができるモデルも登場しています。
ライディングモードはメーカーやモデルによって呼び方や機能が異なりますが、基本的にはスポーツ、スタンダード、レインなどの設定があり、路面の状況などに応じて出力特性を変えられる機能です。

メーターの画面は、手元のスイッチやボタンで切り替えがおこなえることがほとんどで、現在どのモードで走行しているのかをひと目で確認できるようになっています。
また、パワーの出力やエンジンブレーキの利き具合、サスペンションの調整など、自分好みの出力に細かく設定できるモデルや、平均燃費やシフトインジケーター、トラクションコントロールのON/OFFやクイックシフターのON/OFFなど、さまざまな情報を表示できるモデルも存在。
さらには、ラップタイムを計測できる機能がついたものや、スマートフォンに専用のアプリをインストールすることで、メーターにSNSやメール、着信などの通知を表示できる機能がついたモデルもあります。
それでは、最新のメーターを搭載したバイクには、どのようなモデルがあるのでしょうか。

まず1台目にご紹介する車種は、リッタークラスのスーパースポーツモデルである、ホンダ「CBR1000RR-R」です。
メーターには、5インチのフルカラーTFT液晶画面を採用。背景色が昼間はホワイト、夜間はブラックに自動で切り替わるほか、好みの背景色に切り替えることもできます。
ディスプレイの表示パターンは5種類で、左ハンドル部分にあるコントロールボタンから選択可能。

左下から右上横方向に伸びるようにタコメーターを表示する「デジタル」と、針式のタコメーターを表示する「アナログ」、真横に伸びるタコメーターを表示する「バー」に加え、スピードとギアポジションを優先的に大きく表示し、タコメーターが表示されない「ノーレブ」、タコメーターとセンサーで車体の傾きを表示する「プラクティス」の5つが用意されています。
そして、ライディングモードは「トラック」、「スポーツ」、「レイン」の3種類から選択できるほか、自分の好みの細かいセッティングも可能です。

ちなみに、トラックはパワーがもっとも強いモードで、バイクのパフォーマンスを最大限に引き出せるイメージ。スポーツは、パワーが2番目にモードで、スポーツ走行に適しています。そしてレインはもっともパワーが弱く、濡れた路面やより安全に走行したいときに最適なモードとなっています。
なお、セッティングメニューは画面下に横並びで表示され、アナログモードのみ左側に表示されます。
また、メニューの詳しい表示内容として、エンジン出力を調整する「P」はパワーを示しており、1がもっとも強いパワーで5段階表示です。

HSTCと呼ばれるトラクションコントロールを調整する「T]はトルクコントロールを示しており、0がオフで9にすると介入度がもっとも強くなる仕組み。出力を抑制し、発進時のウイリーを防ぐシステムの「W」は、ウイリーコントロールを示し、0がオフで3段階に上がっていく設定です。
エンジンブレーキの強さを調整するシステムである「EB」は、1がもっとも強くエンジンブレーキが効き、3段階の調節が可能。そして、現在のモードを表示する「S」は、トラックがA1、スポーツがA2、レインがA3と表示されます。

その他にもファンクション画面から、クイックシフターの感度やサスペンションの減衰圧など、さまざまな設定が可能。サーキットモードにすることで、ラップタイムのほか、最大バンク角や最大加速G、減速Gも記録することができます。
まだまだある!ハイテクメーターを採用するモデル
2台目にご紹介する車種は、アドベンチャーモデルのスクーターのホンダ「X-ADV」です。
メーターには、5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイが採用されています。

背景色は自動で切り替えができるほか、好みでホワイト、ブラック、メタリックの3色から選ぶことも可能。メーターには、4種類の表示デザインが用意されています。
詳しくは、スピード表示の数字を円で囲むように、バー状のタコメーターを表示する「ループ」、左下から右上横方向に伸びるようにタコメーターを表示する「デザイン」、針式のタコメーターを表示する「アナログ」、斜め右上に伸びるようにタコメーターを表示する「デジタル」の4パターン。

ライディングモードは、「スポーツ」、「グラベル」、「スタンダード」、「レイン」、「ユーザー」の5種類から選択が可能で、画面右上に表示されます。ちなみに、パワーレベルはスポーツがもっとも強く、レインがもっとも弱い設定。
ユーザーモードからさらに細かいセッティングも可能で、パワー、エンジンブレーキ、DCT、トルクコントロール、ABSそれぞれの細かいセッティングを楽しむことが可能です。
セッティングメニューは、画面右側のライディングモードの下に表示され、各項目がブルーの丸い枠で囲まれています。

詳しいメニューの表示内容としては、エンジン出力パワーの強弱を調整する「P」が、もっとも弱い1から3段階に調整可能。エンジンブレーキの効き具合を調整する「EB」も、もっとも利きが弱い1から3段階の設定です。
また、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のシフトアップのタイミングを調整する「D」は、もっともシフトアップが早い1から4段階で調整可能。
トルクコントロールの介入度の強さを調整する「T」は、オフを示す0から3段階の設定です。
ABSの介入度の強さを調整する「ABS」は、介入を弱める1と強める2の2段階。これらの調整は、すべて左手にあるボタンで調整ができるほか、ギアポジションや平均燃費、時計、気温など、さまざまな項目を表示可能な多機能メーターとなっています。
また、 Bluetoothで接続し、スマートフォンと連携させることができる、HSVCS(ホンダスマートフォンボイスコントロールシステム)も標準装備。HSVCSでは液晶画面のセッティングモードが表示される部分が切り替わり、「ナビゲーション」、「メッセージ」、「電話」、「音楽」の4項目が目的に応じて表示されます。
左手のスイッチかヘッドセットによる音声操作が可能なため、バイクを運転しながら、電話での会話やメールなどの送受信ができるハイテク装備です。
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バイクの電子制御システムの導入が進むにつれ、メーターに表示させる情報が多くなる傾向にあります。
そのため、今後も多機能な液晶メーターを搭載したモデルが、続々と登場することは必至。昔ながらのアナログメーターに慣れている人にとっては、最初は何が表示されているのかわからない場合も多いと思いますが、その意味を理解することで、さらに快適なバイクライフを楽しむことができるでしょう。











