一体どんなメリットがある!? オンロードやオフロード、種類によってさまざまな違うバイクのシート形状を徹底解説

バイクの種類は大まかに、オフロード、オンロード、スーパースポーツ、スクーターの4種類に分けることができます。それらのバイクを見比べてみると、種類ごとに異なったシートデザインが採用されているのですが、それぞれのデザインに意味はあるのでしょうか。

シートの形はタイプによって多種多様!

 バイクには、オフロードやオンロード、スーパースポーツやスクーターなど様々な種類が存在し、タイプごとにシート形状が異なります。それぞれのバイクシートの形の違いやデザインには、どのような意味があるのでしょうか。

走行目的や走り方に適したライディングポジションが取りやすいよう、配慮されたシートが採用されています
走行目的や走り方に適したライディングポジションが取りやすいよう、配慮されたシートが採用されています

 そもそも、バイクのシートデザインが種類ごとに異なるのは、バイクのジャンルごとに座り方やライディングポジションに違いがあり、走行中に求められる運転姿勢や体重移動の仕方があるからです。そのため、それぞれの走り方に適したライディングポジションが取りやすいよう、配慮されたシートが採用されています。

 一般的なオンロードバイクのシートは膝で燃料タンクを挟み、重心を安定させる「ニイグリップ」がしやすいように幅が広く、シートの一部でタンク下部が覆われています。また、全体的になだらかな曲線を持ったデザインが多く、ライダーが座ると前後左右に腰の位置を変えやすく、体重移動がしやすいことも特徴です。

 全面的に平らなフラットシートが採用されていることもありますが、一般的には運転者と同乗者が乗る位置が分かるようにデザインされており、アメリカンバイクなど一部のジャンルは除き、教習所で習うような基本とされる運転姿勢、体重移動がしやすいようにデザインされているのが、オンロードバイクのシートの特徴といえるかもしれません。

ホンダ「CRF250RALLY」のシート
ホンダ「CRF250RALLY」のシート

 そしてオフロードバイクのシートは他のジャンルのバイクに比べ、前後に細長く平たいシート形状をしています。理由は、オフロードバイク自体が未舗装道路や林道などの悪路走行が想定されているためです。

 悪路ではバイクに立ち乗りをしながら、ライダーは衝撃を吸収する姿勢を取ることが求められます。そのため、オンロードバイクで重要となるニイグリップよりも、足首で車体を挟み込む場合が多いことが特徴。

悪路ではバイクに立ち乗りすることも多く、オンロードバイクで重要となるニイグリップよりも、足首で車体を挟み込む場合が多い
悪路ではバイクに立ち乗りすることも多く、オンロードバイクで重要となるニイグリップよりも、足首で車体を挟み込む場合が多い

 また、道の状態や障害物に合わせて、ライディングポジションの前後位置をライダーが判断し、変更しながら前後タイヤに掛かる荷重を移動させるのも、オフロードバイクの乗り方です。そのため立ち乗りがしやすく、前後に座る位置を変えやすいように配慮がされたデザインになっています。

 一方で、高速道路や長時間座りっぱなしとなる運転には、不向きなシートといえるかもしれません。もし、ロングツーリングに行く場合は、シートクッションなどを利用すると、座り続ける姿勢による負担を軽減できるためおススメです。

他にもある、タイプ別シート形状の意味

 スーパースポーツ向けのバイクシートは、前傾姿勢で左右に体重移動させたライディングポジションが取れるように工夫されている傾斜があり、三角形のような形をしているものが多く見られます。

ヤマハ「YZF-R7」のシート
ヤマハ「YZF-R7」のシート

 スポーツ走行を楽しむライダーは頻繁に腰を左右に動かし、重心位置を変える場合が多いことから、スーパースポーツモデルのシートは、シート表面がツルツルした素材が採用されているものが多い点も特徴のひとつです。

 一方で、シートの前後スペースが少ないため、窮屈に感じる人もいるかもしれません。そのため、スーパースポーツに慣れていないライダーが強めにブレーキを掛けると、慣性の働きでタンクにベタっと体を密着させてしまう場合もあります。

 しかし、高速道路やワイディングを走る際には、左右に荷重移動がしやすく、重心位置を変えるのが容易にできるシートといえるでしょう。ただし、同乗者用に用意されているシート面積は小さく、実用性が低い場合がほとんどです。

ヤマハ「シグナス グリファス」のシート
ヤマハ「シグナス グリファス」のシート

 スクーターは、シート下に収納スペースが設けられているため、幅広く平なデザインになっているのが一般的です。収納スペースの蓋としての役割もあるため、収納容量によっては排気量や車体に対してシートサイズが大きくなる場合もあります。

 また、51ccクラス以上のスクーターはふたり乗り(以下:タンデム走行)をすることが考慮されており、50㏄以下のバイクと同じような形でもシートサイズが大きくなっていることが多いのも特徴。

足つきを良くするために、シートの前部分が細くなっているものが多い
足つきを良くするために、シートの前部分が細くなっているものが多い

 足つきを良くするために、シートの前部分が細くなっているものが多いのも、特徴です。ライダーがスクーターに跨るときは、椅子に座るような姿勢でバイクに乗ります。そのため、タンクを挟んで重心を安定させるニイグリップができません。しかし、他の種類のバイクに比べると、ライダーの座る位置を前後左右、自由に動ける幅広のシートがほとんどです。

 ちなみに、ビッグスクーターの場合は、タンデム走行する際に便利なように、運転者と同乗者で座る位置がわかるようなデザインとなっています。クッション性も良く、同乗者が乗っても辛くならないように配慮されています。また、足を置く位置に自由が利くため、体格や身長、性別なども関係なく乗り手を選ばないようなシートといえるでしょう。

※ ※ ※

 バイクのシートは、種類ごとにデザインが異なり、それぞれのバイクで求められるライディングポジションが取りやすいように考慮されています。今後バイクに乗る際は、バイクの種類や乗り方を意識してみると、今よりも一段階運転が楽しくなるかもしれません。

【画像】オンロードやオフロード、様々あるバイクのシートを画像で見る(12枚)

画像ギャラリー

編集部からのおすすめ

無理せず引き出せる絶大な安心感! ブリヂストン「BATTLAX RACING STREET RS12」で味わう極上のハイグリップ【PR】

無理せず引き出せる絶大な安心感! ブリヂストン「BATTLAX RACING STREET RS12」で味わう極上のハイグリップ【PR】

最新記事