一体いつ変えればいい? オイルやタイヤなどバイクの消耗品の交換時期とは

バイクを長期で所有し続けていると、徐々に消耗して性能が低下する部品が数多く存在します。それら消耗部品の交換時期は、一体いつなのでしょうか。

バイクに乗れば乗るほど重要となる消耗部品の交換

 バイクは定期的に消耗部品の交換が必要です。では、交換が必要な部品にはどんな物があり、適切な交換時期はいつ頃なのでしょうか。

バイクの整備をする様子
バイクの整備をする様子

 まず、ハンドル周りで定期的に交換が必要な部品から。ブレーキやクラッチを油圧で作動させているタイプのバイクなら、定期的なホースの交換が必要です。ホースはゴム製となっており、経年劣化でひび割れが起こってしまいます。

 ひび割れを放置してしまうと、ホース内のフルードが漏れ出し、ブレーキやクラッチが操作不能になる危険性が高まります。なお、ブレーキホースの交換時期は、国内メーカー共通で4年毎が目安となっています。

 ケーブル式の場合は、定期的に注油して動作の点検をおこないましょう。交換時期の目安は、2年毎とされています。

 次に定期交換が必要なのは、ブレーキフルード。これは、油圧でブレーキを作動させるために必要な液体です。フルードには水分を吸着する性質があり、時間の経過で水分の吸着が進むため、フルードの沸点が下がってしまいます。

 最悪の場合、ブレーキを作動させた際に摩擦熱でフルードが沸騰してしまい、ベーパーロック現象というブレーキが効かなくなってしまう状態になることも。

 そんなブレーキフルードは、メーカー共通で2年毎の交換が目安となっているため、必ず定期交換をするようにしましょう。

ディスクブレーキが搭載されているバイクならブレーキパッドの定期交換も重要
ディスクブレーキが搭載されているバイクならブレーキパッドの定期交換も重要

 また、ディスクブレーキが搭載されているバイクならブレーキパッドの定期交換も重要です。

 ディスクブレーキは、ブレーキパッドにディスクを挟み込んで制動力を発揮するため、ブレーキを使う度にブレーキパッドが消耗し、残量が減っていきます。目安としては、厚さが3mmから4mm以下になっていたら交換を検討したほうが良いでしょう。パッドの残り残量は、自身で簡単に確認ができるため、日常的にチェックすることが重要です。

水冷エンジン搭載のバイクならラジエターのクーラント(冷却水)なども定期交換が必要
水冷エンジン搭載のバイクならラジエターのクーラント(冷却水)なども定期交換が必要

 他にもエアフィルターや、水冷エンジン搭載のバイクならラジエターのクーラント(冷却水)なども定期交換が必要。それぞれ交換時期についてはメーカー公式の情報が公開されているため、すると良いでしょう。

電装系部品も定期交換が必須

 続いては、電装系の消耗部品をご紹介します。

 ひとつ目はライトバルブ。ヘッドライトやウィンカー、ブレーキランプなど、バイクには数種類のライトバルブが使用されています。ライトバルブ類の交換時期は、期間や走行距離ではなく、球切れになったら交換することになります。球切れになる原因は、衝撃や浸水、発光するフィラメントの寿命や経年劣化など様々。

ライトバルブ類の交換時期は、期間や走行距離ではなく、球切れになったら交換しましょう
ライトバルブ類の交換時期は、期間や走行距離ではなく、球切れになったら交換しましょう

 球切れはひと目見ただけで気付くことができるため、分かりやすい消耗パーツといえますが、交換時はメーカー規定のワット数のバルブに交換するようにしてください。なお、バルブを交換しても点灯しない場合は、電装系でトラブルが起きている可能性が高いため、販売店やバイク修理工場に点検を依頼するようにしましょう。

 ふたつ目にご紹介するのは、スパークプラグ。エンジンのシリンダー内で火花を飛ばし、混合気を点火させる部品です。スパークプラグは定期的な清掃、点検が必須なことに加え、一定の距離を走行したら交換をした方が良いでしょう。

スパークプラグは定期的な清掃、点検が必須なことに加え、一定の距離を走行したら交換しましょう
スパークプラグは定期的な清掃、点検が必須なことに加え、一定の距離を走行したら交換しましょう

 交換時期はメーカーごとに異なり、ホンダは4万km毎(白金及びイリジウム・プラグのみ)、カワサキはイリジウムプラグ(電極径0.4mm)が1万2000km。イリジウムプラグ(電極径0.6mm以上)または白金イリジウムプラグの場合は、4万8000kmが目安です。ヤマハは2万km、または18か月毎の交換を目安にしているため、覚えておいてください。

 バッテリーも消耗部品のひとつです。セルモーターやライトなど電装系に必要な電気を供給するのがバッテリーは、経年劣化で蓄電量が低下するため、セルモーターが始動できなくなる前に交換しないと、エンジンの始動が困難となります。

バッテリーは、経年劣化で蓄電量が低下するため、セルモーターが始動できなくなる前に交換しましょう
バッテリーは、経年劣化で蓄電量が低下するため、セルモーターが始動できなくなる前に交換しましょう

 バッテリーの寿命は、およそ2年から3年ほどといわれており、それ以上の長期間使う場合は、いつバッテリー上がりが起きても不思議ではないため、こまめな点検をおこないましょう。

 そしてタイヤも、交換が必要な消耗部品のひとつです。タイヤ表面のトレッドパターンが摩耗し、タイヤの溝が減ってスリップサインが出てきたら、交換時期といえるでしょう。タイヤの溝が減ると、グリップ力や排水力が低下するため、転倒の危険性が高まります。

 可能であれば、前輪か後輪のどちらかにスリップサインが出たら、前後両方とも交換しましょう。また、ゴムの経年劣化でタイヤにひび割れが出来たら、スリップサインが出ていなくても交換時期の印です。

スプロケットとドライブチェーンも交換が必要な消耗部品です
スプロケットとドライブチェーンも交換が必要な消耗部品です

 エンジンの動力を後輪に伝える役割をするスプロケットとドライブチェーンも交換が必要な消耗部品。急加速や急停止を繰り返すと、ドライブチェーンやスプロケットの消耗が早まります。

 チェーンのたるみ調整をしても、限度を超えてしまう、または、たるみが部位によって極端に変わるようなら交換しましょう。交換の際は、ドライブチェーンとスプロケット両方とも新品にするのがおすすめです。

 また、スクーターのVベルトは2万km毎の交換が基本。業務用などシビアなコンディション下では1万kmでの交換が推奨されています。

エンジンオイルをろ過するオイルフィルターは、オイル交換2回につき1回の頻度での交換しましょう
エンジンオイルをろ過するオイルフィルターは、オイル交換2回につき1回の頻度での交換しましょう

 さらに、エンジン内部の潤滑や清掃、冷却などの役目を担うオイルは、交換頻度が高い消耗品。走らなくても、一定の期間毎に交換することが推奨されており、一般的に3000㎞から5000km、または半年に1回の頻度で交換するのが目安とされています。

 オイルによっては、メーカーが独自に設定した交換時期もあるため、事前にメーカーサイトをチェックすると良いでしょう。エンジンオイルをろ過するオイルフィルターは、オイル交換2回につき1回の頻度での交換を推奨。他にも、メーカー独自に走行距離で交換時期を設定している場合もあります。

 ホンダは排気量125cc以上で、カートリッジタイプのフィルター交換は2万km毎。カワサキは8000km毎を交換時期としているため、交換頻度を走行距離で判断することも可能です。

※ ※ ※

 バイクの性能を維持するためには、定期的な消耗部品交換が必要不可欠です。走行距離だけで判断するのではなく、外観の劣化具合や使用期間を考慮し、時期が来たら新しい物に交換するようにしましょう。

【画像】バイクに長く乗るために!消耗部品を交換する様子を画像で見る(11枚)

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