2022年の「二輪車ツーリングプラン」は4月25日スタート!! ETC搭載車限定

ETC二輪車が対象の「二輪車ツーリングプラン」全20コースが、2022年4月25日から始まります。事前申し込みで同年11月30日までの期間中、すべての曜日で利用が可能です。

2021年版とエリアはほぼ同じ

「二輪車ツーリングプラン」は、利用日数2日から3日でコース(高速道路)内何度でも乗り降り自由の周遊プランです。

高速道路を使ったツーリングプランは、二輪車の利用動向を調べる目的も兼ねている
高速道路を使ったツーリングプランは、二輪車の利用動向を調べる目的も兼ねている

 毎年コース内容を変えて実施してきましたが、今年は2021年の18コースに、新たに北海道2コースを加えて全20コースとなりました。北海道、首都圏、中京圏、関西圏、四国、九州でスタートします。前年とほぼ同じ内容で実施されるのは初めてのことです。

 昨年のツーリングプランは、まん延防止措置など感染予防対策の影響を受け、11月8日からのスタートで22日間しか実施することができませんでした。北海道は降雪期に入るため“幻のツーリングプラン”になっていました。それが、2022年新たに加わった北海道の2コースなのです。

 ツーリングプランは二輪車の利用動向を調べる目的も兼ねているため、2017年から毎年内容を見直して利用者を増やしてきましたが、じつは感染防止対策の影響だったのです。

事前の検討で、割引対象日も条件も違う割引を使い分けよう

 二輪車の割引は、1回100km以上の利用で普通車(クルマ)の半額になる「定率割引」が、すでに始まっています。期間中、曜日を問わず利用できるツーリングプランに対して、定率割引は土日祝日限定です。ただ、両方ともウェブ上での事前申込みが必要。割引が適用される走行をした場合は、あらかじめ申込みした割引が優先して適用されます。

「ツーリングプラン」や「定率割引」の利用には、バイクにETC車載器を搭載していることが大前提となっている
「ツーリングプラン」や「定率割引」の利用には、バイクにETC車載器を搭載していることが大前提となっている

 利用しなかったとしてもキャンセル料などはありませんが、高速道路会社が利用者が最も安くなる割引を自動で適用するわけではありません。ここが選択に迷うところです。

 実施主体の高速道路会社によると、ツーリングプランは「利用日時や区間によっては通常料金の半額程度となる」と話しますが、適用条件が異なるため、単純比較はできません。

 ツーリングプランは周遊なので、エリア内を何度でも乗り降りする利用者向きです。定率割引は土日祝日に1回の走行で連続して100km以上走る2点間の往復に向いていると言えます。

 ただ、一方で申込み不要の「土日祝日割引」は、地方部の走行であれば100km未満でも割引対象です。ただし、二輪車の定率割引では軽自動車通常料金の37%オフ、土日祝日割引では同30%オフなど割引率の違いがあります。

ツーリングプランと定率割引、同時申込みは割高になることも

 ツーリングプランと定率割引を、同じ日程で重複して申し込んだ場合は、さらに複雑になります。

ETC二輪車限定「2022ツーリングプラン」の予約開始は4月22日14時から
ETC二輪車限定「2022ツーリングプラン」の予約開始は4月22日14時から

 ツーリングプランの対象エリア内の走行ではツーリングプランの料金が適用され、エリア外の走行では定率割引の条件をクリアした場合には定率割引が適用されます。走行区間が明確に違う場合は、利用実態にあった割引が適用されます。

 ただ、定率割引の条件はツーリングプランのエリア外を起点に100km以上走らないと適用されませんが、ツーリングプランは申込日に対象エリアを走ると、走行距離に関係なく料金が請求されます。両方を申し込んでいたため結果的に、割高になるというケースも考えられます。両方を同時に申し込む場合は、利用プランに応じた検討を事前にしたほうが良いかもしれません。

 ウェブ上の利用申込みは、最初に乗り入れた高速道路から、はじめて出口料金所を抜ける前までに完了していれば、ツーリングプランも定率割引も適用されます。キャンセル料など利用しない場合に新たに発生する費用はありません。その意味では手軽です。

東名「足柄SA」(下り)に新設されたバイク専用駐車場
東名「足柄SA」(下り)に新設されたバイク専用駐車場

 実施期間は2022年4月25日(月)から11月30日(水)まで。北海道の各コースは10月31日(月)まで。予約開始は4月22日14時からとなっています。

【画像】ツーリングプランのコースと価格を見る(12枚)

画像ギャラリー

Writer: 中島みなみ

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

最新記事