GW旅行で当分家を空ける…バイク泥棒に合わないために注意することとは
ゴールデンウイークなどの長期休暇中にツーリングに行くライダーも多いでしょうが、中にはバイクではなく電車や飛行機、クルマなどを利用して旅行に行くため、バイクを置いて当分の間家を空けるという人もいるかもしれません。では、バイクの盗難被害に遭わないためには、どういった点に注意すべきなのでしょうか。
愛車を盗難被害から守るために気をつけたいことは?
4月も半ばが過ぎ、ゴールデンウイークが近づいてきました。2023年のゴールデンウイークは最長9日間と言われており、これを利用してツーリングへ行くというライダーも多いでしょう。

しかし、中にはバイクではなく電車や飛行機などを利用して旅行・帰省を計画していることから、バイクを置いて当分の間家を空ける予定の人もいるかもしれません。しばらく家を空ける時に心配なのがバイクの盗難ですが、せっかく楽しい旅行へ行くなら盗難される不安などを抱えず、気兼ねなく楽しみたいものです。
警視庁が公表する情報によると、道路上や駐輪場だけでなく、一戸建住宅の住宅敷地内やマンション・アパート敷地内の駐輪場に止めておいたバイクが被害に遭っているといいます。また、バイクの盗難は全体の58.2%が、「中高層(4階建以上)住宅」をはじめとした住宅の敷地内から盗まれているようです。

では、バイクの盗難被害に遭わないためには、どういった点に注意すべきなのでしょうか。渋谷警察署の担当者は、次のように話します。
「盗難被害に遭わないようにするために第一に考えられるのは、カバーをかけることです。めくるまでどのような車種かわからなくすることで、狙われにくくなりますし、カバーをめくった痕跡から狙われたことがわかる場合もあります。また、しっかりとハンドルロックをかけたり、ワイヤーロックを用いて何かに固定したりすることも有効です。このような対策をいくつも重ねることによって、犯人に狙われにくくなります」
警視庁が公表する情報にも、「被害に遭ったオートバイの多くが盗難防止装置(イモビライザーやU字ロック等)を取り付けていないものです」という旨が記載されています。
イモビライザーとは、エンジンキーに内臓された電子チップのIDコードと車両側のコントローラーのIDコードを照合し、エンジンを始動させる仕組みになっている装置のことです。これを使用すれば、専用のキー以外ではエンジンの始動ができなくなり、車両が盗まれるのを防ぐというわけです。

また、最近ではホンダ「CB1300 SUPER FOUR」や「CB1100EXファイナルエディション」といった大型バイクを中心に、イモビライザーが標準搭載されたモデルも各メーカーから販売されています。標準搭載されたモデルに乗っている人は存分に活用し、イモビライザーが備わっていないバイクの場合は後付けすると良いかもしれません。

なお、前述のイモビライザーのような盗難防止装置とあわせて、鍵穴をシャッターでガードし、工具等の差し込みをできなくするマグシャッター付きシリンダーキーやチェーンロックといった防犯性の高い補助錠を併用することも大切です。
また、もし万全の対策をしていたにもかかわらず盗難被害に遭った場合に備えて、二輪車防犯登録をしておくのもひとつの手です。二輪車防犯登録とは、一般社団法人日本二輪車普及安全協会と警察、そして販売店が連携し、バイクの盗難防止と万が一の盗難時における早期発見を容易にするためのシステムをさします。

システムに登録すると、所有者名や二輪車防犯登録番号、ナンバープレートといったバイクのデータがコンピュータに登録され、警察庁によって全国のオンライン網に防犯登録データとして運用されます。
万が一、登録しているバイクが盗難された場合、このデータによって迅速な盗難車発見に繋がるというわけです。登録すると所有者には登録ステッカーとユーザーカードが発行されるので、常に携帯しておくと良いでしょう。
なお、登録は二輪車防犯登録取扱販売店でできますが有料で、有効期間は15年間となっています。登録後15年を経過した情報は削除されるため、15年以上同じバイクに乗る場合、二輪車防犯登録取扱販売店で新規に登録する必要がある点には注意が必要です。
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このように、バイクを盗難被害から守るためには、さまざまな防犯対策が挙げられます。手間としてはカバーをかけるだけの方法が特に簡単にできる対策といえますが、やはりそれだけでは万全とは言いづらいため、防犯性の高い補助錠などを併用することで愛車をしっかりと守りたいものです。